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赤ちゃんと一緒に避難所で過ごさなければならないママたちは、人混みでの不衛生な状態を心配しながらも授乳はしなければなりません。

避難所にある段ボールで仕切られた簡易型の授乳ボックスは、本当に安心して使えるのでしょうか?

人の目が気になる

以前、避難所滞在経験のあるママたちにグループインタビューをしたことがあります。

その際、授乳室について伺ったところ、「必要だけど目立ってほしくない」といった意見が多く上げられました。

“授乳している”ということがわかる空間だと、周囲の視線が気になり、落ち着いて授乳ができないそうです。

簡易授乳スペースの一例

避難所の授乳スペースとは

内閣府の防災情報ページでは、
「避難所において授乳をする場合は、周囲の人々のプライバシーを尊重し、授乳スペースを確保するように心がけましょう」
と、ポイントがまとめられています。

でも、実際にどのように授乳スペースを確保したらよいのか、具体的には記載されていません。

理想は、管理者の目の行き届く範囲内の別室などを利用し、「臨時授乳室」として開放してもらうのが良いでしょう。
でも、災害時は人手不足で、管理者が確保できるわけもありませんよね。

例えばですが、地域の避難訓練のときなどに、あらかじめ授乳室を想定した場所や担当(地元婦人部の協力者など)を決めておくと良いかもしれません。
お役所任せにするのではなく、若い親世代が地元に提案していけたら良いですね。


町内のおばちゃんたち

被災のショックで母乳が出なくなった場合

災害当日はショックやストレスで、母乳が出なくなった、出にくくなったという話は聞きます。
そうなると、あくまでも一時的なものだとわかっていても、ママは慌ててしまうでしょう。

赤ちゃんがぐずりだしたら、母乳が出なくても赤ちゃんにお乳をくわえさせ、まずは一緒に落ち着くように心がけましょう。

授乳環境はとっても大事です。
それは母乳だけでなく粉ミルクであっても同じ。

緊迫した状態の避難所であっても、ママと赤ちゃんが落ち着ける授乳スペースを確保してあげるようにしていきたいですね。

赤ちゃん連れに必要なベビー休憩室|河村 眞弓 / 赤ちゃんとのお出かけ環境プランナー (note.com)
赤ちゃんとのお出かけデビューを応援♪|河村 眞弓 / 赤ちゃんとのお出かけ環境プランナー (note.com)

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