工房を借りて来春で10年
ミニチュア作家のいわなり ちさとです。
紹介した作品は販売します。気軽にお問い合わせください。
今の工房を借りて来年で10年になります。
私には大きな儲けはないので、できるだけ安い家賃で借りたくていろいろ探しました。
私が大庭あたりで一軒家、庭があるところがいいとずっと言っていました。庭は私にとって必須なのです。
そして、家賃の予算を考えたら、法外な希望だということもわかっていました。でも、願いました。想いは届くと信じていたので、、、
そうこうしているうちに今の工房の家主が声をかけてくれました。高校の同期、一緒にバスケットの練習をしていた仲間でした。
お住まいだったお父様がお亡くなりになって2年経っていました。
家を一軒借りるお金はないので、一階の二部屋と台所、トイレだけを借りることにしました。
荷物を運び入れた時、家は他人の顔をしていました。
どこのどいつかわからないのがやってきたんだから当たり前のことです。
家の想いや意思があるなぁと思います。
ふすまを張り替えたり、電灯を変えたりしているうちに少しずつ私の居場所になっていきました。
庭は今までの草木もあり、私が持ってきた花、いただいた花で満たされています。
ヘッド画像は夏の庭。
そして、こっちは秋の庭です。
ご近所の方とも仲良くなって、とても居心地よくやっています。
あっという間の10年。
近隣の高齢化は進んで、私は若いほうなので、少しずつ小さな手伝いをしています。
日中にいる場所なので、自宅より工房のほうがなじみ深い場所になっています。友人も工房に寄ってくれます。
ホッと一息入れて、一目を気にせず話せる場所というのは案外少ないので、ここは手放さないでくれという友人もいます。
私も家主がOKと言ってくれているうち、私が動けるうちはここを借りていたいと思っています。家主が長生きしてくれますように、、、
ご近所さんとは花友達。
いろいろな花の苗をもらったり、差し上げたり、、、
面白いもので、隣やお向かいでも花の成長の様子は違っていて、花によってよく育つ庭とそうでない庭があって面白いです。
また、長い付き合いの中で時にはランチに行ったり、お茶に行ったりもするようになりました。
ご夫婦二人暮らしだと世話する人のほうにストレスがたまるので、時々お向かいのお母さんをお連れして出かけます。
お隣さんとは今年花火を近くの古墳の上から見ました。
こういう付き合いって今の時代とても大切。
私より年上のおかあさんにはたくさんのことを教えていただけたし、気が合う方なので、私にとっても楽しいデートです。遠くの親戚より近くの他人だなぁと思います。
血のつながりに縛られるより、気持ちの通じる人と行き来して、助け合いたいなぁと思います。
そんな付き合いのできる地域に工房が持てたことに感謝しています。
これからもご近所さんと仲良く、助け合って暮らしていきたいと思います。
ミニチュアちさと工房
松江市山代町425-7
駐車スペースは2台分
☎ 070-5678-5427
ryosyun4106@gmail.com