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傷つくという言葉 私は簡単には言えないけどな。

ミニチュア作家のいわなり ちさとです。
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私より10歳ほど若い人にあることで注意をしたら、”傷つきましたが、私のために言ってくださったんですよね。感謝しています。”と言われました。

自分が傷ついたことが一番なんだね。間違ってたことが一番じゃないんだ。

なんだか、がっかり。

こんなことを思っていたら、
恩田陸の最新作の中にこんな一文がありました。

近頃、やたら「傷ついた」と訴え、その割にはいとも簡単に「癒される」人たちを鬱陶しいと思っていたが、なるほど「心の傷」を言いたてるのは気持ちがいいし、何より反論を封じることに威力を発揮するものだ。

恩田陸 「鈍色幻視行」より

作中、主人公の女性が離婚した時のことを思い起こし、一生有り得ない場面だと思いながらも、男の母親に向かって大きな心の傷を受けたと訴えることを想像してみて、上記の事実を理解する場面です。

ストーリーとは直接関係ない部分なので、ネタばれにもならないはずです。

冒頭の人も癒されるという言葉が好きな人。

意識してか、無意識なのかはいろいろだろうけれど、被害者になって心の傷を言い立てるのは我が身を守る方法なのですね。

主人公と同様、私には一生有り得ない場面です。

冒頭の相手は”感謝しています”と言ってるんだから十分でしょと思っているのでしょう。そして、自分が傷ついたことをわかってねと思うのでしょうね。

本音の付き合いより、優しい振りした軽い付き合いを求めるなら、そんな人のところに行ってもらったらいいのです。でも、そこまで深く考えるわけでもないらしいのが世代の違いなのかなぁ。

自分の間違いを指摘されたら、真摯に謝る。
そして、正す。
私はこうやって生きていきたいと思います。


田んぼ作業は大変だったから、みんなでする前にずいぶん一人でやっていました。声かけるのも申し訳ないなと思ったので、、、

よくやったという言葉と一緒に、私についていくのは大変だわという言葉も聞かされ、厳しく言ってなくても、ついていけないと思うのかなとちょっと落ち込んでいました。

まぁ、それならそれ。
強くて、古い考えの私を変える必要はないよねと思っています。

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