好きだから、コツコツと続ける
ミニチュア作家のいわなり ちさとです。
紹介した作品は販売します。気軽にお問い合わせください。
今の工房に移転してからもう10年目になります。
移転してきた時と今では意識に大きな違いができました。
流行病を越えたからでもあり、私が年を取ったからでもあります。
もともと器用ではないので、初見でなにかをする、作るのは苦手です。
でも、好きなことはできるまでがんばれるからミニチュア作家になりました。
ミニチュアというジャンルが競う相手がほとんどいないのも狙い目でした。
トールペイントやキルトなどは人口が多すぎて、最初から作家として参入しようとは思いませんでした。作家というより教室の先生が多いジャンルでした。
こういう時に急にビジネス目線になるのが私です。
でも、これがあるからプロとしてやり続けることができました。
一時は作家の地位を上げたいと思って稼ぐことを目指しました。
公の補助金などはほしくなかったので、ある意味孤独を貫いてきました。
お金をもらって、あれこれくちばしを突っ込まれたくないと思うからです。
そのうちに流行病も起こって、ますます稼げない世の中になりました。
その時に稼ぐ意味を考えました。
今のご時世では、稼ぐことこそが正義。競争に勝つことこそが大切。
しかし、先日アップした「競争から撤退するということの価値」で堀田新五郎さんは
”より良い社会をつくり出すための手段であったはずの競争自体が目的になる「主客の転倒」にある”と言っています。
私も同感です。
競争のためにギスギスした人間関係でいっぱいの世の中になっていることが残念です。勝ってもその先になにがあるんだろう?と思います。
なにもないからまた勝ちに行くの?
最後に頂点に一人立つのがうれしいことならやればいいけれど、少なくとも世の中は良くなるわけではないと思います。
そんなものを狙うのは私はつまらないと思います。
狙いたい人がたくさんいるから今の世の中があるのでしょうが、、、
私は自分のスキルを磨きたいと思います。
だれと比べるのでもなく、自分で納得できて、提供したお客様に喜んでいただくことを目指したいのです。
だから、一人の時間を増やしました。
遊ぶ友達はいてくれるので、まったく独りぼっちではありません。
ご近所の方との井戸端会議も大切にしています。
行きつく先になにがあるのかは、まだ定かではありません。
でも、見えない未来を自分が見つけ出すためにもスキルアップのために手を動かすことを大切にし、地道に生きていこうと思います。
ミニチュアちさと工房
松江市山代町425-7
駐車スペースは2台分
☎ 070-5678-5427
ryosyun4106@gmail.com
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