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【作品#4】「Water」『最後の息子』
こんにちは、三太です。
連休が続き、いよいよGW感が深まってきた今日この頃です。
一か月ぶりぐらいの作品紹介となります。(作品紹介って何を書いていたっけ?と少しなりました・・・)
では、今回は「Water」を読んでいきます。
初出年は1998年(8月)です。
文春文庫の『最後の息子』で読みました。
あらすじ
凌雲は高校の水泳部。
全国大会出場を夢見ています。
兄は半年前にバイク事故で亡くなりました。
母はその亡くなった兄の幻覚を見ていて、間もなく施設に入れられようとしています。
そういった家族のことを抱えている凌雲なのですが、水泳部の仲間達と必死に頑張る姿や、藤森さんや黒木先生との関わりなどからは、不思議と青春小説といってよい気持ちよさが感じられます。
出てくる映画(ページ数)
①麻雀放浪記(p.188)
いい加減に教えているつもりはなかった。ただなんとなく、照れ臭かっただけだ。泳げない後輩に、残ってまで指導している先輩という、自分の立場が妙にこそばゆくて恥ずかしかっただけだ。
「麻雀放浪記かなぁ」
省吾は一応、質問に答え、また泳ぎ始めた。
今回は1つの映画が登場しました。
ちなみに「Water」という話は麻雀をしているシーンから始まります。
また、吉田修一さんの作品はいくつか映画化されているのですが、この「Water」という作品も映画化されています。
感想
水泳部で全国大会を目指すという設定が、シンプルに好きです。
『スラムダンク』とかもそうなのですが、こういう作品を読むと、「部活動良いなぁ」という気分にさせられます。
終わり方もまさに青春小説という感じでした。
話の中で、ジャン・コクトーの『白書』というのが出てくるのですが、調べてみると、『白書』はどうやらコクトーのホモセクシュアルの告白らしいです。
LGBTというテーマは「最後の息子」と繋がります。
次回は「麻雀放浪記」を見ようと思います。(本当は「Water」を見たかったのですが、借りられませんでした。どなたか見る方法を知っている方がおられれば、また教えてほしいです)
では、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。