【BEAST BOX】非対称の浪漫CHROMERIBS(クロームリブ)と変形トイへの私見
BB-31CH CHROMERIBS(クロームリブ)
サイズ(mm):50×50×50
素材:ABS
価格(税抜):¥4,500
発売時期:2022年9月
種族:巨獣族
※公式HPより引用
シンカリオンが月末に発売を控え、新戦隊ロボの情報を待つ中で、変形トイ成分が不足するあまりビーストボックスを購入(ビーストボックスの購入は2度目。かなり前にカマキリを買った覚えがある)。プレ値の付いていない中で一目惚れしたクロームリブをお迎えしました(Amazonマケプレの後出し送料は嫌になっちゃう)。決め手は左右非対称のデカ爪。後程見ていくが、非対称に肥大化した片腕には無限の浪漫が詰まっているように思える。
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セット内容は以下の通り。
・ビーストボックス本体
・ボックスチャージャー
・特典武器(交換式の大爪)
・説明書(変形手順)
・特典武器の説明書
・カタログ
・カード
・板バネ
詳細を見る前に、初見プレイの変形チャレンジ。説明書は見ずに、パッケージの画像だけを頼りに畳む。
結果は11分ほど。最初は手探りだが、綺麗に辺が出来る所やピンの噛み合いを探しているうちに、徐々にキューブの形が見えてくるのが中々に気持ちいい。パズル的な楽しさもあるのが変形トイの魅力。
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サブアイテムから見ていきます。ビーストボックスにはイメージイラストが描かれたカードが付属しており、裏面にはバトルホビーでもよく見る五角形ステータスグラフが記載されている。クロームリブは狼らしくスピードタイプの模様。
また、ビーストボックスの重要アイテムがボックスチャージャーと呼ばれるケース。ここにキューブ状態のビーストボックスを収めておける。クロームリブ付属のボックスチャージャーは特別仕様で、クリアブルーに赤い爪痕のプリントがされている。さらに、ボックスチャージャー同士は上下左右に接続することもできるので、集めたぶんだけ積み上げることが可能。ビーストボックスは多種多様な動物や恐竜のラインナップがあるが、そのどれもが5cm立方のケースに収まるのが驚きである。
また、ボックスチャージャーには透明のPVCカードが付属し、折り曲げることでバネとして働き、ケースを開いたときにビーストボックスを押し出してくれる。
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ビーストボックス本体。体色は深いワインレッド。後足のミサイルポッド(?)と左前足はメタリックなシルバーとブルーのグラデーション塗装。メッキのような質感で輝いている(ガチメッキかもしれない)。
すでに装備させていたが、特典武器を左前足と換装することで爪を大きくすることが出来る。なお、キューブ状態にするときはデフォルトの爪でないと変形できない。
特典武器には共通サイズ(多分3mm)のピンが生えており、ビーストボックス本体の穴に取り付けることが出来る(これについては後程言及)。爪を折り畳むと銃口らしき造形があり、肩キャノンに見立てることもできそう。
ちなみにこの大爪パーツ、謎にスプリングギミックが仕込まれている。なぜ?
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ビーストボックスはビーストモードとボックスモードの変形を楽しむ玩具だが、可動域にも優れており、色々なポージングをさせることもできる。
二足歩行もいけます。
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ビーストモードを十分堪能したので、改めて説明書を読みながらボックスモードに変形させていきます。
リアル体型の狼が完全な立方体に変形。工程が多いので変形は難しいが、達成感もひとしお。ここまでの変形機構を考案したデザイナーが凄い。
コンテナにも収納可能。板バネのおかげで取り出しやすい。
ところで、ここまでで「アレ」の存在が気になっている人も居るのではないだろうか。
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「余剰パーツ」である。大爪は差し換え式のため、キューブ状態では残念ながら余ってしまう。変形トイ好きの中には、余剰が出てしまうことを嫌う人もいるだろう。自分も、余剰が出ないに越したことは無いとは思っている。
ただ、ビーストボックスは余剰パーツへの配慮が丁寧であり、何らかの形で収納できたり取り付けておいたりすることが出来る。今回も例に漏れず、大爪に生えているピン(伏線回収)を使うことでボックスモードにくっつけておける。
なおケースには収まらなくなってしまうので、そこはどうしようもない。
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という感じでビーストボックス:クロームリブを見ていった。完全に衝動買いだったが、満足度は高く買って良かったと感じる。
一方で、変形のハードルの低さの大切さも思い知った。世論では「変形トイは変形工程が多いほどよい(単純な変形は手抜き)」という風潮が一定数ある。ビーストボックスと同様に動物と箱を行き来する変形トイとしてジュウオウキューブが想起されるが、当時ネット上での評判が良くなかった記憶が強い(今でも"駄作"として持ち出されることもあるが)。当時学生だったので玩具を買えてはいなかったが、ジュウオウジャーのDXロボシリーズは結構好きな方だったので、その意見を見ると悲しくなった。
変形がシンプルなのは手抜きであり悪なのか?自分は声を大にしてNOと言いたい。遊ぶハードルが低い方が、ふとしたときに触りたくなるのは明らかだ。"手軽に遊べる"という点は玩具の長所として十分成立する。
当然、"歯応えのある変形を楽しめる"という点も大事だ。どちらが良いという話ではなく、棲み分けの話である。
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ちなみにクロームはおそらく24番元素のクロムのこと。銀白色の金属で、主にメッキなどに使われる。リブは直訳すると肋骨。また、薄い板を補強するために立てる部材をリブと呼び、玩具の肉抜き面でもよく見られる。クロームリブの左前足もリブによってデザインが入っており、メッキ調の銀色も含めてクローム+リブということだろうか。
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