DXヴラスタムギア&DXヴラムブレイカーに見る『割高感』との向き合い方【仮面ライダーガヴ】
発売日:2024/12/28
価格(ヴラスタムギア):6930円
価格(ヴラムブレイカー):4950円
あけましておめでとうございます。最近ちょっと忙しくなってきたので、今年は記事にかけるコストを縮小しようと思います。ちゃんとした記事は月1ペースくらいにして、後はシンプルめに書こうと思います。
ということで、今回は久し振りの年越しベルト(光剛剣最光以来?)である『ヴラスタムギア』と、新ライダーヴラムの武器『ヴラムブレイカー』についてです。
いきなり変身から行きます。
レバーの感触が小気味良く、けっこう気持ちいい。手で押し切らなくても、強く弾くだけで下まで下がってくれる。
また、変身後/必殺技後に発光がしばらく残るのも特徴的。これは変身ベルトガヴなどでも見られたが、この発光のゆとりによって、劇中で変身後のスーツのベルト部分がよく発光色に染まったままであることを表現してくれている。
ヴラスタムギアのギミックの目玉は、レバー操作によってゴチゾウの中身が落ち、ベルト中央に揺れる巨大プリンが出現する、さながらプッチンプリンのような演出。
ベルトの揺れるプリンは、プラパーツがバネによって空中に固定されることで表現されている。プリンの後ろ側にはあまりスペースが無いように見えるので、仰向けに置いて操作するとぷるぷるギミックを体感しづらい。前面側の方がぷるぷるするゆとりがあるため、垂直かそれより前に傾けながら遊んだ方がぷるぷるしやすい。
こちらはヴラムブレイカー付属のぷるゼリーゴチゾウとの連動。
必殺技の挙動が特殊で、爆発音などはなく攻撃用の技ではないことが予想できる。音声から推測するに、「一定時間の透明化」を発動できるのではないか。
別アイテムの連動で特殊技を発動するのは、ちょうどガヴのアシストのようなものを思わせる。
ヴラスタムギアの内蔵音声は基本的にこの2つの形態だけだが、必殺技の挙動がガラッと変わっているので満足感がある。
次はヴラムブレイカー!
鎌モードと弓モードに変形。鎌と言っているが、実際はチェーンソーのような音と見た目をしている。
レバーを引くことで絵柄を覆っていたプラスチックのカバーパーツがずれて、エネルギーチャージを表現している。
サウザンドジャッカーなどでも見られた原始的な手法である。プリン(ゼリーっぽくもある?)のカラメルによって2色に分かれていることで、最大チャージで色が変わる演出のように見えるのが面白い。
ゴチゾウをセットすることで音声が変化。
「弓を引く」というアクションが、鎌モードではエンジンのスターターを引くような動作になっているのが楽しい。
ギミックはこんな感じ。「え、終わり??」という感想を抱く人もいるかもしれない。これに対して、割高感を覚える人もネット上でちらほら見られた。
今回に限らず、最近は常に「DX玩具の定価は高すぎる!」と言われているイメージがある。
これだけではその辺の雑多アカウントのネガキャンと変わらないので、ここからは溜飲が下がるような理由を考えてみたい。
1.価格高騰
まずは定価が高くなっている理由そのものについて予想したい。よく挙げられるのは、玩具に使われる原料の値段が上がっているということ。よく言われていることなので、ここでは特に触れないことにする。
2.DX玩具の定価は有って無いようなもの
ここからは、高い定価に対して納得できる理由を考えたい。
そもそも、商品ページに書かれている定価は消費者には直接的に関係はないのではないか、というのが2つ目だ。通販サイトなどを見ていると、発売日の時点(もしくはそれより前)でも既に定価からある程度割り引きされた値段で購入(予約)することができるのが現状だ。多少定価が高くても、購入するタイミングでは適当な価格になっていることが多い(それでも割高に感じることもあるが)。ただし、予約特典が付いて需要が高まる場合はこの限りではない。
これは邪推になってしまうが、メーカー側も実売価格を考慮して定価を設定している可能性もある。
3.買う人と遊ぶ人は別
「割高」と言われてしまう理由として、玩具のプレイバリューの少なさやさっぱりした仕様が要因となることもある。しかしながら、これは買う人と遊ぶ人が同じ場合である。
本来のターゲット層では、「遊ぶ人→子供」で「買う人→親」である。このとき、「買う人」がお金を払う対象は「玩具のプレイバリュー」ではなく、子供が楽しんでいる様子となる。子供が楽しんでいれば、そこまで玩具の仕様に詳しくない親は「この玩具は良いものなんだ、お金を払う価値があった」と、子供の様子から玩具の良し悪しを判断するはずである。
まとめると、「子供にとってのプレイバリュー→子供の様子→購入価格への親の納得感のフィードバック」というのが本来の流れである。
では、子供にとってのプレイバリューとは何か?そもそも子供は購入価格を知らないか、もしくは気にしないため、「価格に対する遊び応え」という評価基準が存在しない。出来ることが少なくても、そのアクションが楽しければそれを繰り返して遊ぶため、親の目には「満足している」と判断される。
今回はこの辺りで。ヴラスタムギアのレバーの感触も、ヴラムブレイカーの弓とエンジンのスターターのギミックも、それぞれ繰り返し遊びたくなる楽しさがある。個人的には弓を引くトリガーアクションが好きなので(直近では戦隊玩具のブンブンコントローラーがあった)、ヴラムブレイカーのチェーンソーのスターターへの見立てなども含めてかなり気に入った。
記事を書く上で何気に困るのが「記事の書き出しとまとめ方」なので、ここを削ると意外とハードルが下がる。
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