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『DXブンブンキラーロボ&ブンブンデンジャー セット』に学ぶ、やられ役の美学【ブンブンジャー】


価格:13200円

とっておきの玩具(ウエポン)、到着__!

 もはや恒例となった、プレバン限定の戦隊ロボのブラックバージョン。ロボ単体版がサイレント一般販売されてるっぽいので先にこっちの記事を書いています。

 セット内容はキラートレーラー、キラーオフロード、キラーワゴンに加えて、トレーラーのフロントパーツとブンブンデンジャー。

 フロントパーツが固定ではなく分離可能な別パーツになっているのは驚き。

 まずはセット限定のブンブンデンジャーから。

ブンブンデンジャー

 プレバン商品ページでは、ブンブンキラーロボは一般販売が仄めかされていたものの、ブンブンデンジャーについては本セット限定とはっきり明記されていたため、今のところは入手手段なし。
 基本的にはブンブンチェンジャーと同じ構造だが、前から見えるパーツはほぼ全て新規造形になっている。荒々しい造形やプリント、ハシリヤンマークのモールドが、ヒーローのものではないことをしっかりと主張している。
 ペダルスイッチの造形も刺々しい表面に変わっている。触ったときの感触がざらざらしていて心地良い。

 発光も同様に健在。

 
 ブンブンデンジャーの機能は、各ボタン操作による台詞や効果音の再生。ペダルを押すと走行音やロボ召喚音、攻撃音などが流れる。下部のホイールを回すと、サンシーターの3人のセリフが再生される。

起動音+ペダル操作 


ホイール操作

 
 また、認識ピンでの連動機能も残っており
①ブンブンカー
②キラーカー(現状2種)
③ブンブンキラーロボ(=ブンブンジャーロボ)
の3通りで認識する。

 
 キラーカー連動では、ロボ召喚音とセリフをはじめからひとつにした状態で再生してくれる。また、ロボとの連動ではやられセリフ+爆発音の一連の流れを再生できる(動画は後で)。
 
 基本的には、
・ホイール→台詞
・ペダル→効果音
・認識ピン→台詞×効果音
という役割分担になっている。

 変身や必殺技などのなりきり玩具としての機能が無い、純粋なセリフ発動機としての存在は中々珍しい(一応ロボ召喚はあるものの)。

 ちなみに、サンシーターカーの連動音声はブンブンカーを読み込ませたときと同じである。

 サンシーターカーは厳密にはキラーカーではないとはいえ、デザイン的にはキラーカー寄りになっているので何もないのは意外だ。ブンブンカーではなく、キラーカーのくくりでもないサンシーターカーはかなり特殊な立ち位置にある。

 次はブンブンキラーロボ一式を見ていく。

ブンブンキラートレーラー/ブンブンキラーオフロード/ブンブンキラーワゴン

 基本的な造形はブンブンジャーロボの3台と同じだが、フロントパーツやホイールのスパイクなどが追加されており、別のメカのように見せている。リカラー特有の、造形に沿わないオレンジ色の塗装が各所にプリントされていて毒々しい。

 変形手順はブンブンジャーロボと同じ。早速合体させていく。

 ブンブンキラーロボ、召喚!


ブンブンキラーロボ

 セット同梱のブンブンデンジャーでセリフや効果音を鳴らしながら遊ぶことで、劇中の流れを自分の手元で追体験することができる。また、キラーロボで攻撃をするときのセリフも収録されているため、合体させた後もブンブンデンジャーと一緒に楽しむことができる。
 
 話を戻して、ブンブンキラーロボ単体を見ていく。
 初登場時はオフロードとワゴンの武装がない状態で立ちはだかった。

 合体無しの状態で合体したブンブンジャーロボを追い詰めて格の高さを見せつけたが、ブンブンサファリを装備したブンブンジャーロボに撃破された(販促パワー!)


 翌週はオフロードとワゴンを携えたフル装備で復活。ブンブンジャーロボポリスを羽交い締めにし、形態チェンジを妨害した。

 しかし、最終的にはブンブンジャーロボモンスターのお披露目の犠牲になった。


 ディスレース暗躍時まで話数が飛び、第30話ではブンブンジャー側のブンブンカーをジャックして使用。

 まさかのブンブンキラーロボポリスに形態チェンジ。その上かなり強い。

 かなり善戦していたが、最後の切り札ブンブンジャーロボナイトを使われて撃破。ただし、おかげでマッドレックスが記憶を取り戻すきっかけになった。最後までサンシーター当人たちが気付くことはなかったのが悲しい。

 ちなみに、ブンブンジャーロボからブンブンキラーロボでは、基本的に以下のような成型色の変更が行われている。

白色   →   黒色
黒色   →   茶色
赤色   →   灰色

 のっぺりした印象を無くすためか、元々黒色だった部分は錆のような焦げ茶色に変更されており、単色にならないようになっている。

 ということは…

 分離可能な一部のパーツを組み替えてみると、真っ黒なブンブンジャーロボが出来上がる。

 分かりにくいが、背中のレール部分や腿部分を組み替えている。ネジを外して組み替えればさらに黒の割合を増やせるが、流石に大変なのでやらない。
 こうしてみると、意外と黒いブンブンカーが居ないことに気付く。

 ブンブンキラーロボ特有の胸部の造形は、別パーツを上から被せる方式になっている。そのため、キラートレーラーの前面パーツを外し、頭部にブンブンジャーロボ用のブンブンカーを使えば、ブラックブンブンジャーロボとしても遊ぶことができる。

 ちょうどパトカー1がリカラーとで白黒2種類いるため、それぞれ装備させてみる。追加パーツを取り去ってブラックバージョンのようにも変えられるのは、ブラックオニタイジンムラサメを思い出す。

 ブンブンジャーロボと共通の構造をしているということは、当然背中にブンブンチェンジャー等を装填することもできる。さらに、同梱のブンブンデンジャーを装填すると、必殺技ではなく必殺技音声を鳴らすこともできる。

 丁寧に爆発音まで入っており、タイミングよくキラーロボを転倒させると雰囲気が出る。さらに、ブンブンデンジャーによる劇中キャラの台詞や効果音もあるため、併せて遊ぶと臨場感が高まる。

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お隣の『仮面ライダーガヴ』

 ロボやフィギュアなどは、同じシリーズのキャラクターを並べて手元に世界観を広げる楽しみ方があるが、ヒーロー系やバトル系のシリーズにおいては対戦相手/悪役/敵役の存在の有無が世界観形成に大きな影響を与える。やられ役が居るとブンドド遊びにも奥行きが出る。

 本セットのブンブンキラーロボは(ブンブンデンジャーによる音声も含めて)、そんなやられ役を買って出てくれる玩具であり、ブンブンジャーのロボ玩具の世界に深みを与えてくれる存在になっている。

 現在は一般店頭でもDXブンブンキラーロボの単体版(7700円らしい)が販売されているようなので、ブンブンジャーの世界観を広げたい方は検討してみてはいかがだろうか。ブンブンデンジャーは付いてこないので、やられ台詞や爆発音は自分の口で言おう!

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