【ブンブンジャー】SGブンブンカー01に見る廉価版ブンブンカーの可能性
発売日:2024/05/06
価格:各440円
バンダイの特撮玩具のコレクションアイテムは大まかに分けて3つの入手ルートがあり、それが「DX」「GP」「SG」の3種である。
「DX」はデラックスのことであり、玩具店で発売されるメインの玩具である。一方「GP」と「SG」は値段を控えめにして手を出しやすくした代わりに仕様が簡略化された廉価版である。
「GP」はガシャポンで、ガチャガチャの筐体から購入できる。「SG」は食玩で、クソ小さいガムやラムネを免罪符に「お菓子」と言い張っているお菓子売り場で販売されている。
GP版はつい先月に第1弾が始動したが、SG版も少し遅れていよいよ今月スタートとなった。
本弾は一箱8個入りの全4種類であり、アソートの内訳は各2個ずつ…と思いきや、「ショベル3個でミキサー1個」のものと「ドーザー3個でダンプカー1個」のものがある。そのため、平均するとショベルドーザーとダンプカーミキサーが5:3になる。現状食玩限定であるダンプカーとミキサーのアソートが少なめに設定されているため、発売日直後に購入することは難しかった。
内容物
開封するとそれぞれ以下の内容になっている。
驚いたのが、シールが梱包なしで入っていた点だ。
他のパーツはフィルムに梱包されているが、シールはなぜかそのまま箱の中に剥き出しで入っている。運搬中に中でパーツとぶつかってシールが傷付かないか不安になるが、見たところ目立った問題はない。また、箱詰めの際にシールが潰されるパターンもSNS上で見られた。幸い自分のものはどれも無事であった。
ラムネを食べながらシールを貼り付けていく。個人的にはガムよりラムネの方が好き。
完成品
組み立ててシールを貼った状態が以下になる。
今回のラインナップの特徴として、銀部分のシールの難易度が高い。結構しっかりと造形がある所に貼らされるため、造形を浮かせようとするとかなり歯応えがある。
ただ、シールを造形に沿わせてモールドを浮かせていく作業は気持ちよくて結構好きだ。
シールを凹凸面に貼っていくときは、特定の部分の造形を起点にして貼っていくと良い。ミキサーの上面の場合は、最も高い位置にある2つの○の部分から始めると良いかもしれない。
側面でも同様に、一段高くなっている◎の部分から広げていくと上手くいった。ちなみに、シールの外枠は収まっているのだが、何故かシールの模様と造形が合わない。
ブンブンショベルとブンブンドーザーについては、既にDX版が発売されているため、それらと比較してみる。
分かりやすいところでは、キャタピラ周りの造形が大きく異なっている。DX版ではキャタピラの造形に馴染むように小さめの車輪がついているが、SG版では他のブンブンカーと同じ形状の車輪が使われており、そのタイヤ径に合わせて車体が大きく切り取られている。
また、廉価版ではシャーシが共通の仕様になっているが、車体が短いショベルとドーザーでは分割された後ろ半分のみを用いるという工夫がされている。
そのため、車輪が後輪のみで、前輪はダミー造形という思い切った仕様となっている。
このような、「特殊形状のコレクションアイテムが廉価版で横並びの造形に変更される」パターンは趣があって結構好きだ。
ブンブンダンプカーとブンブンミキサーは本弾で初収録となる。
これまでのブンブンカーには無かった彩度高めの色合いで新鮮だ。
廉価版は無可動・非変形が基本仕様なのだが、ダンプカーには荷台を上下させる可動が備わっている。荷台もある程度のスペースがあるため、運搬遊びに発展できる点がかなり嬉しい。
ブンブンショベルは、以前チェックしたスーパーブンブンショベルと同じ型なので、ショベルのアームを可動させることができる。
組み合わせて工事現場風に遊ぶと結構楽しい。
ブンブンチェンジャーに読み込ませると、それぞれのブンブンカー名が読み上げられる。ブンブンブースターでは基本的にロボの形態名に統一されて読み上げられるが(ショベルとドーザーなら『ビルダー』)、ロボの固有形態がないダンプカーとミキサーでは、それぞれ『パワフル』『タンク』という読み上げに変化する。
「チェンジャーの簡易版」という印象があったブースター連動が、ここに来てオリジナリティを見せてきているのが良い。
合体
ブンブンカーシリーズは、「廉価版であってもロボの合体に参加できる」という点が大きな強みである。
ダンプカーとミキサーは一応本編の提供バンクなどで映ってはいるものの、現時点では基本的に登場しない。ここまでなら玩具限定モデルで終わってしまうが、実はYouTubeの『ブンブンジャーちゃんねる』で配信されているオリジナル動画で大々的に活躍している。
登場するどころか、ブンブンジャーロボとの合体形態も見せており、割りとしっかり活躍が描かれている。玩具オリジナルラインナップにもしっかり付加価値を付けてきてくれているのが嬉しい。
この形態は当然玩具でも再現可能だ。動画ではミキサーが銃口に変形していたため、ここが非変形なのが惜しい。
また、ブンブンカーのカラーリングの幅が広がってきているため、「同じ系統の色で統一する」という楽しみ方もしやすくなっている。
廉価版ブンブンカーは、単品だけで見れば「非変形」「塗装なし」「組立がほぼモナカ」という淡白な仕様なのだが、これを覆すのが「DXブンブンジャーロボと合体できる」ところ。認識ピンが合体ジョイントも兼ねているため、廉価版でも全てロボの合体に参加できるという点がかなり強い。本来ならば薄味である廉価版ブンブンカーのコンテンツ力を、DXブンブンジャーロボが引き上げてくれている。逆に、DXブンブンジャーロボが無い状態でSGブンブンカーを買うと、少し割高に感じてしまうかもしれない。
次回
そうこうしているうちに、GPブンブンカーの第2弾が出回り始めている。
今回の注目ラインナップは本弾限定の救急車とはしご車だろう。この2台は先述したYouTube動画の第5話での合体形態にも用いられている。
今回紹介したSGブンブンカー01は工事現場車両シリーズという印象だったが、GP2弾は緊急車両シリーズといった感じだ。こちらも手に取るのが楽しみだ。
ガチャ運だけが不安。
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