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目指せ!「DXロボ玩具にキャラクター性を付与する」ナンバーワン!【ゴジュウジャー】
『戦隊ロボを魅力的に見せ、玩具購入に繋げさせるためにはどうすればよいのか?』
その手法のうちのひとつが、戦隊ロボに対するキャラクター性の付与であると思われる。
戦隊ロボは以前から、メカに意思があるパターンが多く、時には一人のキャラクターとしてCVが付いた状態で登場することも多かった。
ゴーオンジャーの炎神やキラメイジャーの魔進などでは有名声優らによる人間的なセリフの掛け合いが印象深い。
そして、戦隊メンバーと戦隊メカの間の絆が強調されることが多く、その玩具も「番組内のキャラクター」として愛着を持ちやすいようになっていた。
まずは近年の戦隊を例に、戦隊ロボを印象付けるための作戦を見ていく。
ゼンカイジャー
ゼンカイジャーのロボ『ゼンカイオー』の特徴は、戦隊メンバーそのままの姿から変形してロボになる点である。
戦隊メンバー⇔戦隊メカとすることで、DXロボ玩具が「戦隊メンバーの立体物」としての役割も持てるようになった。
戦隊メンバーがメカに変身する前例はいくつかあるが、それらはフォームチェンジしてメカの姿になるものが多かった。ゼンカイジャーでは、ゼンカイジュラン(とその他キカイノイドメンバー)やスーパーゼンカイザーなど、DXロボ玩具を等身大戦での姿としても扱うことで、戦隊メンバーと戦隊ロボのつながりをよりシームレスにした。
ドンブラザーズ
ドンブラザーズのロボの『ドンオニタイジン』や『ドンモモタロウアルター』は、戦隊メンバーが変身した姿そのものであることが特徴である。
これらは戦隊メンバーがフォームチェンジした姿ではあるが、サングラスという共通したデザインを残している。ドンオニタイジンでは合体時にも5人の顔がそのまま残り、真正面を向くようになっている。
合体状態でも等身大戦から顔が変わらないことで、等身大戦での顔をそのままロボにも印象付けることができ、戦隊とロボを同一視する効果が生まれている。
キングオージャー
キングオージャーのロボは、戦隊名と同じ『キングオージャー』である。まずここで、ロボの名前を印象付けることができる。
そして、キングオージャーは強化過程でロボの顔を完全に統一している。戦隊ロボは強化合体の際に顔に追加パーツが付くことが多く、別の顔に変わることも多かった。
キングオージャーでは、王冠を被るエクストリームキングオージャーや頭部パーツが付け変わるゴッドキングオージャーでもキングオージャーの顔の造形は変わらないようになっており、初期形態から全合体形態までの流れの中で「キングオージャーといえばこの顔」という印象が途切れないようになっている。
これにより、キングオージャーというロボの一貫性が生まれている。
ブンブンジャー
ブンブンジャーのロボの『ブンブンジャーロボ』や『ビュンビュンマッハーロボ』には、ドラマパート時のキャラクターを再現するモードがあるのが特徴である。
これにより、DX玩具が再現できる範囲は非戦闘時の日常パートにまで広がっている。DXロボが非戦闘キャラクターの立体物としての役割も持つようになり、劇中でのブンドリオとビュンディーのキャラクターの魅力がそのままDX玩具にも直結している。
また、DXブンブンハンドルやDXブンブンコントローラーでは、ドライブモードでブンドリオやビュンディーとしてのセリフを聞けるようになっており、DX玩具からも「劇中キャラクター」を感じることができるようになっている。
ただし、直接DXブンブンジャーロボやDXビュンビュンマッハーロボが喋るというわけではなく、なりきり玩具からのセリフ再生となっており、なりきり玩具を介して話しかけてくるという印象である。
ゴジュウジャー
最新作となるゴジュウジャーのロボは『テガソード』。まずはバンマニのレビュー動画から、DXテガソードの遊びを確認してほしい(リンクが機能していれば、該当シーンから始まるはず)。
注目したいのが、起動音と変身前のトリガー操作で鳴る音声。これらはシステムボイスとしてのセリフではなく、明確にキャラクターとしてのセリフである。
ブンブンジャーに引き続き「戦隊ロボのキャラクターが実際に玩具で話しかけてくる」をしているが、DXテガソードでの違いは「キャラクターそのものの玩具が直接話しかけてくる」が実現していることである。
また、レビュー動画で確認できる「リングを使え。」というセリフは、そのまま変身遊びに移行することで初変身シチュエーションの再現にもなりそうであり、メモリアル版的な遊び方もできそうである。
ロボに喋らせるためには「DXロボ玩具に音声ユニットを搭載しなければならない」というハードルがある。特に物の価格が上がり続ける近年では、既に変身アイテムという電飾付きの玩具がある中で、価格を抑えたままロボ玩具にも電飾を搭載することが難しくなっていることを実感する。
そんな中でテガソードは、ロボ玩具を変身武器とニコイチにすることでこれを解決している。更に、「振り子センサーでロボの駆動音を鳴らす」という通常の戦隊ロボでは出来ない贅沢な電飾ギミックの使い方を、変身武器モードの恩恵にあずかる形で実現している。
このように、テガソードには変身武器とロボ玩具をひとつにしたことで得られる恩恵が様々あり、それらが変身武器としてのプレイバリューとロボ玩具としてのプレイバリューの双方を引き上げている。
この辺りは実際に玩具を遊ぶ中でも触れていきたい。そのためにも、DXテガソードの発売日が今から待ち遠しい。
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