
ボイトイ民が『S.H.Figuarts 仮面ライダーガヴ ポッピングミフォーム』をレビューするようです【仮面ライダーガヴ】
窓付きパッケージは反射がエグくて撮るとき怖い!


発売日:2025/01/25
価格:4950円
自分は基本的にボイトイ玩具大好き人間なので、普段フィギュアーツはあまり買わず一般販売の主役アーツをつまむ程度の人間です。
ライダーの主役アーツはシリーズに沼らせるためのエントリー品としてサービス価格で販売されることが多いので、実質タダだと思ってとりあえず買うことが多いです。
付属品は手首パーツのバリエーションがいくつか。ポーズ差分の他、ベルトガヴのハンドルを握るための右手やゴチゾウを保持できる左手があります。

武器や武器持ち手首は無し。ここがポイントで、主役アーツのサービス価格は単なる慈善ではなく「武器が付属する後続商品も買ってね!」という狙いもあります。体験版的な立ち位置。
とはいえガヴは生身でのアクションも印象深いので、個人的には武器がなくてもそこまで気にならない。
仮面ライダーガヴ ポッピングミフォーム

ポッピングミフォームの特徴はなんといっても全身のクリアパーツ。去年のガッチャードのメッキ同様に、眺めて楽しめる質感になっているデザインが好き。


クリアパーツのグラデーションもしっかり再現。各クリアパーツの裏には不透明の塗装がされているので、奥のパーツが透けないようになっている。
実物スーツほどは屈めませんが、足首が柔軟に可動するのでいつものキックの構えで自立も可能。

ただし、神のバランスが要求されます。
アーツはデザインの再現だけでなく、ちょっとしたギミックもあるのが面白いところ。

肩や胸のパーツは簡単に取り外すことができます。左腕のアーマーはエラーを引いたのか、接着がされておらず分離します。一応軽く引っかけがあり、カチッとはめて元に戻せます。
アーマーの分解仕様を活かして、ガヴの特徴的なダメージ表現も再現可能。

その他のギミックとして、ゴチゾウホルダーのブルキャンゴチゾウを取り外して手に持たせたり、ベルトガヴの上顎を開いたりハンドルを回したり、ベルトのゴチゾウを取り外したりすることができます。

ベルトガヴの上顎はクリック付きで固定があり、「全開」「通常」「全閉」の3段階に固定できます。
平手パーツでベルト横のボタンを押すポーズも可能です。

武器は付属していないので、ボイトイフィギュア版のガヴガブレイドを拝借。

ここでひとつ落とし穴があり、武器持ち手首が無いので武器を保持することはできません。画像ではゴチゾウ持ち手首を押し広げて無理矢理持たせています。
パーツが変形して手が広がってしまうおそれがあるのであまりおすすめはできません。一応片手でも大丈夫な程度の保持力はあります。

ここからはボイトイフィギュアの『仮面ライダーアクションフィギュア』とも比較してみます。基本的にはボイトイフィギュアはギミックがメインなので比較すること自体が筋違いなのですが、今年のボイトイフィギュアはアーツ寄りの性質をしているので大丈夫だと思います。
まずはデザインの比較。もっとも目立つ違いはクリアパーツの有無。当然ながら、アーツはスーツの特徴をしっかりと再現している。

一方で、ボイトイフィギュアはアーマー表面に不透明の塗装を直接施しているため発色が良い。グラデーションもしっかりかかっている。
また、つや出しトップコートを塗ることでツヤ感もカバーできる。アーツと比較しても負けないくらいテカっている。
次は可動範囲の比較。両者ともに肩の引き出し機構があるが、ボイトイフィギュア版は前に可動するのでより可動範囲が広い。

ボイトイフィギュア版は手を肘まで届かせることも可能。
また、ボイトイフィギュアの腕はアーマー単体でのロール可動があるため、アーマー全体を前に向けることも可能。

腰の反りもボイトイフィギュアの方が広い。

一転して、下半身はアーツ版の可動域の方が優秀。

股関節と足首に引き出し機構があり、可動域を広げることが可能。その他、アーツ版の肘と膝の関節は二重関節になっている。上半身と下半身でそれぞれ可動域の広さが反転するのが面白い。
また、可動させるときの違いとして、アーツは股関節などで一部ギチギチした感触があり、動かすときに緊張が走る。ボイトイフィギュア版は比較的ストレスなく快適に動かすことができる。
パーツの破損のしにくさなども含めて、ボイトイフィギュア版は遊びやすさに振っている印象がある。
製品以外の違いとして価格も比較しておく(amazon価格を参照、下2桁は切り捨て)。
『仮面ライダーアクションフィギュア ガヴ』
4400円→3300円(執筆時点)
『S.H.Figuarts ガヴ』
4950円→4000円(執筆時点)
定価だけを見るとそこまで差はないが、実際に重要なのはその後の実売価格。ボイトイフィギュアは基本的に割引が利くので、実際には安価で購入できる場合が多い。アーツも定価以下で購入できるものの、基本的に高騰しやすい商品なので安定して買えるのはボイトイフィギュアの方になるだろう。
現在では無意味な議論だが、ボイトイフィギュアは放送開始と同じタイミングで手に取ることができた点も考慮したい。
その他、ボイトイフィギュア版には武器も付属している。武器の差も含めると、フィギュア本体の価格の差はさらに広がる。
とはいえ、全身のクリアパーツのアーマーは見ていてとても楽しいので、購入する価値は十分にある。

透明感とツヤ感が芸術的。デザインをじっくり鑑賞したいときはアーツ、動かして遊びたいときはボイトイフィギュアと、さながら劇中スーツのアップ用とアクション用のような使い分けができる。
フィギュアに限らず、玩具のことについて調べていると「Aの方が良い。Bはダメ。」といった内容を目にすることが良くある。そこで挙げられるものは大抵、商品が目指す方向性が違うだけのことが多い。
彼らはいろんなニーズに対応するために生まれてきている。ひとつの評価軸だけで優劣を決めず、自分に合ったコンセプトの商品を愛でるようにしていきたい。

ーーー
本記事を「良いな」と思ったら『スキ!』を押してくれるとめちゃ嬉しいです。Twitterから来た方は『いいね』や『リツイート』も是非!
毎週連続投稿バッジを絶賛更新中なので、週1くらいのペースで投稿しています。