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ボリューム感と合体バリエーション満載のグランドビルドブレイバーで協働特装合体!【ジョブレイバー】


発売日:2024/08/10
価格:7150円

 前回、「安価でサイズが小さいから手を出しやすい!」と紹介したジョブレイバーですが、今回は高くて大きい夏の大型商品枠です(実際は発売日には5600円くらいで買えるようになってましたが)。
 ジョブレイバーはこれまで「車両+マスコットロボの通常ジョブレイバー」や「ジョブレイバー+サポートメカの大型ロボ」、「大型飛行機+マスコットロボ3体の超大型ロボ」など様々な合体パターンを見せてきたが、まだ成し得ていないものがある。

 未だ「複数の車両での合体」を解禁していないのだ(記憶が飛んでなければ…)。今回のグランドビルドブレイバーはそれを破り、アーマートミカ2台とジョブロイド1体での合体となる。


 通常より合体台数が多い上に、それぞれのメカの大きさも他より大きいため、箱がかなり大きい。通常ジョブレイバーを置いてみるとよく分かる。


 中身の段ボール箱を出してみるとこの通りだ。

 大型商品特有のパーツがみちみちに詰まっているこの感じ、最高にワクワクする。まるで宝箱。

 梱包されているパーツを全て取り出すとこのようになる。大型ロボだが、ロボを構成するパーツ数は意外とそこまで多くない。

 サイズが大きいのでシール枚数はそこそこ多い。商品サイズにともなってシール面積も広くなっているため、貼るのはそこまで大変ではない。また、おまけシールが付属しており、ロボのイメージ画像や、あらゆるものをコマツ製にできるシールがついている。

 ここからは、シールを貼った状態で遊んでいく。

バラメカ状態

 アーマートミカの「コマツ HD785 ダンプトラック」「コマツ D475A ブルドーザー」「建設ビッグジョブロイド ツクル」の3機が中心となって合体する。

 "ビッグ"ジョブロイドとある通り、通常のジョブロイドよりもかなり大きい。

 通常のジョブロイドから追加された可動として、腕のロールや腰の回転クリックがある。この可動は、後の合体形態の可動で活きてくることになる。

 後頭部にはいつも通りのジョイント穴があり、武器をマウントしておくことができる。

 
 ダンプトラックはアーマートミカの中でも随一のボリュームを誇る。タイヤも径や厚みが大きく満足感が高い。

 一番の見所は、なんといってもタイヤがしっかり2重になっている所だ。このダブルタイヤはそれぞれ独立で回転する。


 ブルドーザーはキャタピラ周りの造形が特に細かくなっている。

 ダンプトラックの荷台やブルドーザーのバケットはどちらも可動するようになっている。建設車両としての遊びもしっかり担保されている。


 通常ビルドブレイバーのアーマートミカ、コマツ 油圧ショベルも合わせて並べてみる。

 油圧ショベルが通常のアーマートミカの中では大きい方だったため、結果としてサイズのバランスが丁度良くなっている。

 この状態で余っているパーツは、武器とカートリッジとヘルメット。

 武器とヘルメットはそれぞれジョブロイドとアーマートミカにくっつけておくためのジョイントが存在するが、カートリッジパーツはどうしても余ってしまう。

 一応荷台に載せるスペースが残ってはいる。


合体状態

 まずは商品内で完結する合体形態2種から。使用するパーツはアーマートミカとジョブロイドに加えてヘルメットを用意する。

 まずはジョブロイドを変形。通常のジョブロイドと同じように手足と頭を変形させる。

 変形したパーツを上下反転することで、腰周辺を担当する関節パーツになる。

 ダンプトラックは4パーツに分離した後、フロント部分は頭部を取り出して再び合体させる。

 荷台部分はバケットの屋根を折り畳んで足先を展開する。

 完成したパーツは胴体と脚部を担当する。

 
 ブルドーザーは左右に分離し、接続ジョイントと拳を取り出す。

 
 変形させたパーツ同士を合体することでジョブレイバー形態が完成する。


グランドビルドブレイバー ブルアームモード

 大きめのアーマートミカ2台が合体しているだけあって、通常のジョブレイバーよりもかなりボリュームがある。
 グランドビルドブレイバーは可動範囲がかなり独特になっている。上半身は、頭部の回転と腕の回転及び開き方向の可動がある。腕が丸々1パーツで構成されているため、肘可動の類いはない。腕の可動は開き方向に1クリック、回転方向に8クリック動く。どちらも1クリック45°で可動し、戦隊ロボのような遊び感を彷彿とさせる。

 一方で下半身の可動はかなり多く、クリックも総じて細かく切られている。

 こちらはタカラトミーの変形ロボらしい可動になっており、上半身と下半身で大きなギャップがある所が面白い。
 グランドビルドブレイバーの武器は、刃を取り出したジョイントパーツに武器持ち手カートリッジを装填することで完成する『P.K.Lアックス2L-8C型』

 グランドビルドブレイバーの体躯に見合ったボリューム感のある武装になる。『P.K.L』=ピッケル、『2L-8C』=ツルハシといったネーミングの言葉遊びも面白い(ジョブレイバーの武器は大抵何かしらの当て字が隠されている)。

 P.K.Lアックスのボリューム感とグランドビルドブレイバーの可動を活かすことで、迫力ある構図をおさめることができる。

 武器持ち手の径は5mmに揃えられており、『かんたん合体』規格のジョブレイバーと武器を交換できる。通常ジョブレイバーに持たせることで、P.K.Lアックスの迫力がより一層強まる。

 さらに、ブルアームモードでは脚部のダンプトラックの荷台を開くことで、巨体を支える転倒防止装置=アウトリガーを展開できる。

 これによって、重心を後ろに偏らせてもそう簡単には転倒しなくなる。


 さらに、グランドビルドブレイバーは手足を入れ換えてヘルメットを交換することで、ダンプアームモードに移行できる。

 ブルドーザーのパーツはジョイントと手首をしまうことでそのまま脚パーツになる。

 ダンプトラックのパーツは、ジョイントパーツを起こして荷台を開き、板状のパーツを展開することで腕に変化する。

 変形させたパーツを再び合体させ、ダンプアームモード用のヘルメットを装着することで完成する。


グランドビルドブレイバー ダンプアームモード

 ブルドーザーの車体がそのまま脚になっていたり、ダンプトラックのバケットが大きな手のようになっていたりと、何とも言えない独特なフォルムをしている。
 可動にはそこまで変更点はないが、クセのあるシルエットをしているのでポージングは少し難しい。足が広いので自立性は高い。

 なお、この状態では武器は使用できない。己の手足自体が武装になる。
 こちらはダンプアームモードと名が付いているが、足先のキャタピラや掬い上げるような形の手先など、どちらかというとブルドーザーの性質に近い所がある。


連動合体

 すでに本商品だけでも、ボリューム感のある車両や2種類のロボット形態など遊び応えがあるが、さらにここから他のジョブレイバーを上乗せして合体することができる。

 ジョブレイバーには従来型とかんたん合体の2つの規格があり、お互い互換性は完全に切られているが、グランドビルドブレイバーは2種類のアタッチメントパーツを使い分けることでどちらの規格にも対応できる。


 まずは同じ建設車両であるビルドブレイバー油圧ショベルから。こちらは従来型なので黄色いカートリッジを使用する。

 グランドビルドブレイバー側は上半身を左右に分離し、カートリッジを装填したジョイントパーツを間に挟んで受け入れ待機状態にする。

 ビルドブレイバーは上半身と下半身に分離し、それぞれ変形させて合体待機状態にする。

 下半身パーツはグランドビルドブレイバー背面のジョイントに接続し、上半身パーツを中央に合体させる。


グランドビルドブレイバー
油圧ショベル×ダンプトラック×ブルドーザー

 夢の重機3台合体。全てカラーリングが黄色と黒色で共通しているため統一感がある。通常ジョブレイバーを収める都合上肩幅が広がっている。

 細かい話をすると、ジョイントとカートリッジのロックは2箇所あり、説明書では後ろに引いた状態が定位置である。

 ただし、定位置だと顔がかなり奥まった場所に来てしまうため、個人的な好みで手前側に設定している(この場合、パーツが干渉する場所が出てくるので各部調節している)。

奥側(定位置)
手前側

 手前側の場合、ジョブロイドの頭部同士が干渉してしまう。

 
 当然、合体状態でも手足を入れ換えてモードチェンジすることができる。

 手足と胴体のショベルで計5つのバケットが主張し、かなり迫力がある。


 かんたん合体のジョブレイバーも、カートリッジを入れ換えることで同様に合体できる。

 ジョブレイバー側も先程と同じように上下に分離し、それぞれ変形させて合体待機状態にする。

 グランドビルドブレイバーに分離したパーツを合体させ、武器を持たせる。


グランドポリスブレイバー

 かんたん合体規格にもしっかり対応している所が丁寧だ。持ち手がかんたん合体規格と共通しているため、元のジョブレイバーの武器をそのまま使用できる点も良い。


 手足とジョブレイバーを入れ換えて、別の形態でも試してみよう。

グランドメディブレイバー

 剣を活かしたいのでブルアームモードでも。

 かんたん合体の場合、武器を流用できるので遊びの幅がかなり広がる。

総括

 ボリュームのある建設車両から大きめのロボットが完成し、モードチェンジや他のジョブレイバーとの合体もあり、遊びの幅が広い。一つ一つのパーツが大きく、そこまでバラバラにならないため、遊びやすさに配慮されていると感じた。この辺りは『かんたん合体』の系譜を継いでいるようにも思える。
 気になる点は、下半身のきめ細やかな可動に対して腕の可動が追い付いていない所だ。肘が曲がらない点はさほど気にならないが、肩のクリックが45°刻みなのは難しい。腕を下ろすと垂直になり「気をつけ」のポーズのようにも見えてしまうが、1クリック腕を開くと逆に開きすぎる印象を受けてしまう。

 ここに中間の位置のクリックが切ってあれば自然な立ち姿になっていたため惜しい。

↑ここで止めたい


 これまでのジョブレイバーは交番アーマー/消防署アーマーと連動させることでギガント○○ブレイバーに強化することができていた(一部を除く)が、『かんたん合体』では長らく保たれていた規格を一新することで遊びやすくなった反面、それらの連動合体遊びが完全に失われてしまっていた。

ギガントポリスブレイバーZERO
(かんたん合体には非対応)

 今回のグランドビルドブレイバーは、そのような『かんたん合体』のジョブレイバーを救済するための側面もあったと思われる。

従来型
かんたん合体

 現在ジョブレイバーは秋頃に2体セットの新商品が予定されているが、今回のような大型枠が冬にも出てくるのかどうかは気になる。グランドビルドブレイバーでも新生ポリスブレイバー達を強化合体させることはできるが、やはりギガントポリスブレイバーのように統一感のあるデザインの強化パーツが欲しいところだ。


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