言語化のはじめ

invitatonal2024優勝に当たってインタビューをいくつか受けた。その中で「ミスに気付く事ができるにはどうすれば良いか?」という質問にうまく答えることができなかった。その時から度々考えているのだが「自分のプレイを言語化する」というのが自分の中の答えに一番近い。
数年前自分よりはるかにうまい人達とプレイする機会があった際、「〇〇のメリットとデメリットと△△のメリットとデメリット比較したとき○○の方が良い」のような会話を聞いて私は衝撃を受けた。今となっては当然の様に思考する際に用いる表現であるが、当時の私は「○〇と△△があるけどどっちが良いかな」というような抽象的な考え方をしていた為である。これが私にとっての言語化の第一歩であった。
一つ一つのプレイを言語化するようになったことによって、負けた際にどこで分岐を間違えたのかということが自分の実力で気づける範囲内ではわかるようになってくる。ここの択のこの裏目を見落としていたから比較を誤った。このターンではこれが良いと考えていたが数ターン後このカードを手に残していれば状況は変わっていたなど、どこで判断を誤ったかを振り返ることができる。これは成長することにおいてとても重要だと感じる。
私にとっては思考を言語化していくとっかかりは「比較」であった。人それぞれスタートは違ってよいが、どうしたらよいか分からないという人は、思いついた択のメリットデメリットを比較する方法から初めてみるのがやり易いと思う。

言語化にあたっては表現の仕方も重要になってくる。90秒という限られた時間の中で繰り返し正解を導かなければならないゲームであるため、思考に用いる表現は鮮明で簡潔で再現性の高いものであればあるほど良いと考えられる。「バランス」「手の形」など言った特有の表現は抽象的な感覚に明確な形を与えてくれる良いものだと思う。上手い人が聞きなれない表現をしてるなと気づいた時は、意味を聞いて真似してみるのも良いと思う。形から入るのも大切。

思考の言語化のお手本となってくれる人達がありがたいことに配信をしてくださっているので、プレイだけではなく思考の仕方に注目して配信を見てみて欲しい(個人的にはMURA様がオススメ。質問したら答えてくれるし普通に配信がおもろい。)。また時間がある人は、過去の環境ではあるがプロのRSPT応援配信や振り返り配信などを見てみるのもオススメです。直接的なプレイなどの参考にはなりませんが、思考の取り組み方など参考になる部分は多いと思います。


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