お前カニ好きなンだろ?
どうも
早朝からドカ猫突撃
光ランキング
第9位
早朝にピンポン押されて飛び起きた後、ドアスコープから見える光
どれ…
QBB型抜きチーズ
小学校の頃、給食のデザート枠で5本指に入る人気を誇っていた
最近、昔の思い出にぼんやり霧がかかってきている
過去の自分が大嫌いだから、アルバムも見ないし同級生と連絡を取り合うこともしていない
おかげでこれっぽちも「あの頃」が頭に残っちゃいない
そんなことを頭に浮かべながら、Amazonでお菓子を買おうと検索をしていた時にこのチーズを見つけて、懐かしい気持ちになったから買ってみた
存外、鈍色の景色がちらほら浮かんでくる
全部で40個
食い切れる気がしないが、からくり兵の如く消費していくしかない
衝動で箱買いするのは良くない
「お前、カニ好きなンだろ?やるよ」
「サッカーボール俺のな」
「うわ…車かよ〜、あいつ車好きだったよな、これやるからサッカーボールかライオンくんね?」
「てかさ、あいつカニだったらしいよw」
「カニくんじゃん、カニくんカニくん」
「おい!カニ!早く食べろって」
…
被害者だったのか、傍観者だったのか、加害者だったのかは覚えてない
しかし鮮明にこの言葉と声が響いてくる
ライオンとサッカーボールはクラスのイケイケ男子達にとっては宝物のように見えていただろう
実際取り合いが起きていたことはなんとなく思い出せる
たとえそれが給食プレートの上にあったところで、味や満腹度は変わらない
それでも、手中に収めること、その行為に意味がある
その気持ちは大学生になった今でも十分わかる
子供は正直で素直に残酷なのだ
新幹線やカニを食べた子はどんな気持ちで給食の時間を過ごしたのだろうか
カニでもいい
カニでもいいんだぜ
その精神で生きていこう