見出し画像

闘病記その10

私の周りのアーティスト
⋆紺野美沙子さん
(女優、国連開発計画(UNDP)親善大使。「紺野美沙子の朗読座」主宰。)
どこでどうしたら、女優さんとお知り合いになれるのでしょう。
紺野美沙子さんとのご縁は、松江ならではの、小泉八雲(ラフカディオ
・ハーン)の取り持つご縁とでもいいましょうか。
最初にお会いしたのは、「日本の面影」という、小泉八雲が書いた作品を舞台化し、松江の県民会館であった公演で美沙子さんは、妻のせつの役をされていました。2014年6月28日のことでした。私は舞台裏の楽屋に松江の和菓子を差し入れに行き、初対面させていただきました。
美沙子さんとは2012年7月に、Facebookで繋がらせていただいていましたが、生美沙子さんにお会いできたのはこれが最初です。

2014年6月28日

そして次にまた、生美沙子さんとお会いできたのは、2017年8月31日の、母校島根県立松江南高等学校の学園祭の初日にあった講演会でです。
「未来を本気で考える」~国際社会で輝くために~を演題に、俳優、国連開発計画親善大使として活躍中の紺野美沙子さんと、国連開発計画(UNDP)駐日代表を務める近藤哲生さんに対談形式で講演をしていただきました。
この講演会を聞きに行き、当時の長野校長(南高卒、1学年上の先輩)にお願いして、ちょこっと会わせてもらうことができました。
その次にお会いしたのは、NHKが2019年11月29日に洞光寺で開催した、公開朗読。紺野美沙子さんが小泉八雲の代表作「知られぬ日本の面影」の世界を、朗読で見事に表現されました。ハガキで応募して主人と二人当選したので、楽しみに出かけました。
終わってインタビューされちゃいました。

洞光寺にて(資料はNHKのホームページより)

またこの時は、私にとっては重大なミッションがありました。
私が当時会長を務めていました、松江商工会議所女性会の60周年記念式典を2021年に開催する予定でした。そしてこの時の記念講演を是非とも、美沙子さんにお願いしたい旨を直談判しようと決めて乗り込んだのです。マネージャーの方と名刺交換をさせてもらい、出演の仮押さえは無事に終了。ほっと胸をなでおろしました。
そしてコロナの影響も少し落ち着いた2021年11月26日に無事に開催されました。私は、入院中の鳥大病院から外泊許可をもらって出席したことは、その6で詳しく書きました。
そしてこれがご縁となって、私にまた夢のような出来事が起こります。
2023年3月18日主人の退官記念パーティーが開催されました。

こんな素敵なメッセージを涙でかすんで見落とすとは。(>_<)

このコンサートの一番最後にサプライズで私から主人へのメッセージを流されることになっていました。 
もちろん私はしゃべれないので、どなたかに頼んで代読してもらうことになります。私はこの企画を知った時から例の浜田真理子さんに曲にして頂いた作詞の原文をどなたかに読んでもらい主人を驚かそうというサプライズを考えていました。そして友人の元アナウンサーの美和ちゃんにお願いしたところ、都合が悪いと断られてしまいます。困った私は、ダメもとで何と誰に頼もうとしたと思います?恐れ多くも大女優の「紺野美沙子様」ですよー。
軽々しくお願いなんてできませんよ。しかし、女性会60周年記念講演会で、美沙子さんのお優しさに心打たれ、なんだか親近感を感じさせてもらっていたので、何気なく、お尋ねします、朗読なんてわがままなお願いは受けていただけるんでしょうか?とお尋ねしたところ、私でよければ喜んでさせていただきます、とのお返事を頂き、思わず夢じゃないかしら、と涙がちょちょぎれましたわ。
その動画をお見せできないのが残念ですが、詩を読んでいただけたら嬉しいです。
      **********************
パートナーはスーパーマン

私が病にかかった時ずっと一緒にいるからと言ってくれたあなた
治療のために二週間ごとに片道4時間の運転をしてくれたあなた
一年間一度も休まずに連れていってくれたあなた
色紙に書かれたメッセージは【一生のパートナー、頑張ろう】
あなたがいるから頑張れる、あなたがいるから生きていける

お前に食べさせたいから買ってきたというあなた
夏用のパジャマを買いに連れていってくれたあなた
あなたがいるから我慢できる、あなたがそばにいるから生きなくちゃ

いつも帰ってくると髪をなでてくれるあなた
寝る前は手を握って「また明日」と言って寝るあなた
もう一度ハワイに連れていってやる、といってくれるあなた
あなたと一緒に歳をとっていきたい

悲しくてつらくて怖くて逃げ出したいときあなたの言った言葉を思い出す
僕のために生きてくれ  この言葉で生きていく
私はもうすぐ声を失う  でもそれと引き換えに再び向かい合って食事ができるようになる あなたと一緒に

僕のために生きてくれ
この言葉で生きていく
あなたは私のパートナー
困った時に必ず助けてくれるスーパーマン
私のヒーローはあなた

作詞 原田美穂子
当日はドーンと大きなスクリーンに紺野美沙子さんが映し出され、会場はどよめきました。

ビデオレターとしてメッセージを代読してくださる美沙子さん。ちなみに前に座っているのは、山口百恵ちゃんと三浦友和さんの息子の祐太朗さん

何人もの方から、「紺野美沙子にはやられたなぁー。」と、涙が止まらなかったとおっしゃっていただきました。これなら主人はさぞかし、と思って期待しておりました。ところがどっこいそうは問屋が卸さない。浜田真理子さんのコンサートの時より泣いたかな?とサプライズの成功を確かめようと探りを入れるラインを何回か送りましたが、「なんで、ここに紺野美沙子さんが出てくるの???きょとーんって感じだった。最初から、安堵感なのか、幸福感なのかわからないけど、ぼーっとして心ここにあらず、といった感じの会だった。時間も押してたし、次の宴会に間に合うのか気が気じゃなかったから全然頭に入ってこない。」と、つれない返事がきました。
私もこれを読んでちょっと反省。お祭りムードではしゃぎすぎたかな?って。主人にとっては長年勤めた職場を後にする、感慨深い日だったのに。
ってことで、後日ゆっくり動画を見ていただき、さらに退職前夜に作詞をlineで送りました。(しつこいほどに)
そしてきた返事は、「ありがとう。僕のヒーローはあなた❗」
泣かせようと企んでた私が泣かされました。(≧▽≦)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?