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私がJTCメーカーを抜けられない理由


これまで私は2回転職し、現在3社目となりますが、いずれもJTCメーカー(素材系)の技術系総合職として働いてきました。
 *JTC(Japanese Traditional Compan)とは日本の伝統的企業を指します
過去2回の転職活動の際には業界を変えることも視野に入れていたのですが、結局最後に落ち着くのはJTCメーカーなのです。無論、JTCメーカーと言っても規模や業界によって全然違うところもあるのですが、ここでは私が所属してきたプライム上場規模の素材系メーカーの魅力について語ります。

ゆるく働ける

これが一番のメリットだと思っています。JTCメーカーは総じて穏やかな人が多く、無駄なプレッシャーのない緩い環境の中で働けます。それなりの規模の企業だと仕事のマニュアルもほぼ確立されていて、基本的に年功序列で昇格していきますので、与えられた仕事を淡々とやっていくだけで無理なく続けられます。結果として、特にスキルもなく年数を重ねただけで管理職を務めているオジサンはたくさんいますが、彼らも割と自分の立ち位置を自覚しているケースが多いので、部下に過度な働きや結果を求める人は少ない印象です。

安定感がある

私が従事してきた素材業界は、生活基盤やインフラのベースとなるものを成熟した技術で長年作っていますので、需要が急激に減ることは稀です。また、基本的に複数の事業を有しており、一つの製品がダメになったとしても他の分野でカバーできるため、安定感はバツグンです。事実、コロナ渦で多少生産量が減ったりしたものの業績は堅調に推移しておりましたし、賞与もしっかりともらえていました。給料は決して高い水準とはいえないですが、各種手当などの福利厚生は充実していることが多く、結果としてお金が貯まりやすいことも魅力です。

JTCメーカーにむいてる人

まさに私のことですが、残業や休日出勤は極力したくないし、成長とかはどうでも良くてストレスない環境で働くことを優先する人にとってはピッタリだと思います。一方、周りと競争しながらスキルアップし、自分の市場価値を高めていきたいと考える人にはおススメしないです。JTCには非効率で意味ない仕事が大半を占めており、これを割りきって遂行できるかがポイントになります。実際、若手の成長志向の強い人はこの環境を「ゆるブラック」と呼び早期に辞めてしまうことも最近ニュースになっていますよね。
JTCは何かと揶揄される意味で使われますが、私みたいな意識の低い労働者にとってはとても魅力的なのです。わかっちゃいるけどやめられない。

たわしゅ


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