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「伊豆ヶ岳を越える道」を歩く【旅行記】
西武線に乗り、秩父方面に向かう。駅へ停まるごとに寒さが厳しくなる。正丸駅で降りると明らかに空気が違う。左右を山に阻まれ、陽が当たらないからだろうか。ハイカーの数もまばらである。「関東ふれあいの道」の案内に沿って進む。
なだらかな舗装された道を登っていく。ウォーミングアップに丁度良い。身体が温まってきたところで登山道が始まる。とても静かだ。木々に囲まれ、小川の流れる道を登っていく。傾斜もきつくない。心地よい。しばらく歩くと、正丸峠の茶屋に着く。
再び山道に戻り、伊豆ヶ岳を目指す。登りが続いて程よく疲れてきたところで尾根に出る。小高山を過ぎ、伊豆ヶ岳を越えると下り基調に変わる。細かなアップダウンを繰り返しつつ、古御岳、高畑山と通過していく。静かな道で日差しの温もりも所々で感じられる。雑木林もあれば植林されたであろう杉林もある。左右で植生が違うところもあり、興味深い。
天目指峠で再び登りに変わる。子ノ権現まではあと少しだ。無心で歩き続けると少しずつ前が開けてきて、長い旅路も終わりの雰囲気になる。子ノ権現天龍寺の境内に入る。足腰守護の仏様ということで歩くのが好きな人にとってはうってつけのお寺である。巨大なわらじや立派な杉の木、展望台を見学して、四阿で長めの休息を取る。
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もう全行程終えたような気分になっているが、まだまだ下りがある。吾野駅までは80分ぐらいだが、歩きやすく良いテンポで進む。舗装された道に出ると更に歩きやすくなる。線路や国道299号線が見えてくるともうゴールの吾野駅はすぐである。踏切を渡り、改札口のある側へアンダーパスをくぐるとゴール。長いコースであるがアップダウンはそこまできつく無く、何より静かで景色の変化もある良いコースだった。
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電車に乗る。暖房の効いた車内が嬉しくて仕方ない。好きな街である飯能で途中下車をして商店街を歩く。お菓子を買って、再び西武線に乗り、家路に着く。冬の日暮れは早い。