植物を生業にする時に知っておくべき現実
お香は植物を原料としています。
お香を習う中、植物の置かれている現状も知る事ができました。
植物のパワーの素晴らしさが見直されれば見直されるほど
需要が増して行き、不正取引・乱獲横行しているという現実。
植物の生育環境について
農薬や肥料についてアンテナを立ていて、無農薬・有機肥料・野生採取のものを選びたいと思う人が多いと思う。
でも、結局肥料は有機も無機も表土を掘り返し環境破壊につながることや
乱獲・不正取引により絶滅の危機にある野生採取植物たちについては
知らない人が多いように思う。(私もそうです。)
樹木の成長は遅く、再生に50年から100年かかるものもある。
さらに価格が高騰すると成長を待たずして、伐採されていくこともある。
乱伐採により取り尽くしたら、その後は私たちでは責任を追いきれない。
この闇は人間界にもおよび、貴重なモノは取り合い、争いの種となる。
実際植物で殺人事件も起きている。
他にも
遺伝子組み換え問題。
害虫に強くする遺伝子に組み替えられた作物は農薬を必要としなくなるどころか、
新たな害虫に対応出来ず、多量の農薬を必要とし、
遺伝子組み替えを行った企業が特許を取得した農薬でしか効き目がない。
私たちが食べる影響以上にもちろん地球環境に影響がある。
さらに
生物多様性を無視した大量単一栽培による環境破壊。
多国籍企業による土着の文化、先住民の植物知識の特許取得による
バイオパイラシー(生物資源をめぐる盗賊行為)
動物に対して絶滅危惧種を意識することは多くある。
情報も多いと思う。
でも植物についての情報は少ないと思う。
人間は寿命もあるし、自然環境と比較すると
どうしても短絡的な考え方しか出来ない。
私たちがコントロールできることと、出来ないこと。
自然環境がそうなっているのには、理由があり
そこに人間の人智は遠く及ばない。
謙虚さを持つこと。
自然界の多様さ複雑さを邪魔しないことしか出来ない気がする。
結局私たちは愛するものしか保護しない
私たちは理解するものしか愛さない
私たちは教えられたものしか理解しない
ーババ・ディオム、セネガル人エコロジスト
こちらの本を先生におすすめしていただきました。
15年ほど前の本でプレミアが付いてるけど
不都合な真実も学べます。
まずは正しく知ること。
関心を持ち続けること。
協生農法を学ぶのもその一つだと思っている。
ここからだし、私にできること探したい。やっていきたい。