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『コミュニティの重要性』

『自己紹介』
どうも。安田将人です。
初期研修医プログラムを修了した後に医者を一旦辞めました。
その後3ヶ月程度は医者の健診バイトなどをしながら日本全国を巡り、
現在はワーキングホリデー制度を利用してオーストラリアに来ています(投稿時点で4ヶ月程度経過)。

仕事を辞めてから自分自身の価値観とか思考に向き合う時間が増えて、
その中で自分が得たものがたくさんありました。
そんな自分が得たものを今後自分が人生の中のふとしたときに振り返れるように「note」という形で今自分が思うことを書いています。

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『はじめに』

今日は「コミュニティ」というテーマで書いていこうと思います。
これは多民族国家・移民国家であるオーストラリアに来たからこそ余計に感じられたことなのかもしれません。

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『人生初のホームシックにやられて…』

仕事を辞めてから3ヶ月程度の日本滞在を終えて、オーストラリアにやってきた2023年7月。
僕はオーストラリアでの最初の3ヶ月間を語学学校で過ごしたのですが、そこはまさに人種のるつぼといった感じで世界各地から色んなバックグラウンドを持った人たちが集まっていました。
飛行機に乗り込んで現地に着いた時にはそんな日本とは何もかもが違って新鮮で刺激的な世界を見て、そのワクワク感にたかぶっていました。
だけど、そのワクワク感も束の間。。。
語学学校で授業が始まると授業は全て英語で行われて、授業中にはもちろん英語以外でのコミュニケーションは禁止。
高校を卒業して以来全くと言っていいほど英語から離れていた僕は、読み書きならある程度できるものの、speakingとlisneningに関しては壊滅的と言っていいほどできなくって授業で先生が何を言っているのかがそもそも分からない。
そして海外の授業って結構生徒同士のディスカッションの時間が多いんですけど、先生の言っていることが分からないからそもそも何を話していいのかあまりよく分からない、そして内容が辛うじて理解できたとしてもそのディスカッションで自分の言いたいことが言葉にできない。

自分が伝えたいこと言えずに変な空気になっちゃったらどうしよう、馬鹿にされないかな…って思ってなかなか他の生徒に授業以外で話しかけることができずに友達は全然できず。
幸いにも僕が言った7月は日本では夏休み期間で語学学校にも夏休みを利用した短期での留学をしに来る生徒がたくさんいました。ただ当時の僕は、
「せっかく海外に来たんだから日本人とじゃなくって他の国の人たちと積極的にコミュニケーションを取らないと…!」
と意気込んでいたために、なかなか日本人がいても話しかけることができず。
といった感じで気づいたら友達を作ることができずにどんどんと居心地の悪さを感じて落ち込む負のループにハマってしまいました。

この当時は確実に酒に逃げていました笑
週末に独りで酒を飲むことだけが楽しみで、平日は早くその日が来ないかとばかり考えていました笑
(オーストラリアのワインとビール美味しんんだもん…🍺🍷)

そしてオーストラリアに来てから4週間程度が経過した頃にはゴリゴリのホームシックになっていました。
当時の僕はホームシックを経験するなんて夢にも思わず、そしてそれがめちゃめちゃしんどくて、
「3ヶ月間の語学学校での生活を終える前にもう帰ってやろうか」
とすら思っていたほどでした。
その時はそれまで滅多にしてこなかったおかんへの電話をすることでなんとか辛さを紛らわせて乗り越えました。
(おかんありがとう…)

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『頑張るためにはコミュニティの力が欠かせない』

さて、そんなホームシックで苦しんでいたさなか、授業の合間の休憩時間に一人でいると他の生徒が話しているのが耳に入ってきました。
内容を聞いていると、
「しんどいからもう日本に帰りたい。だけど、自分で海外に行くって言った手前、途中でしんどくなったって言って帰っちゃったら馬鹿にされるだろうし、ダサいやん。」
みたいな感じ。
その話を聞いていて、
「そっか。みんなそれぞれ理由があってオーストラリアに来たわけだけど、自分だけじゃなくってみんなそれぞれしんどさを感じているんだ。」
ってことに気づきました。

「みんなしんどさを感じてるんだ」ってことに気づいてから周りを見回してみると、人種のるつぼである語学学校とはいえその中では明確にコミュニティがあることに気づきました。
授業中は全て英語だけど、授業が終わったらそれぞれの母国語でコミュニケーションを取っていたり、英語能力の高いクラスの場合だと英語をメインにコミュニケーションを取る練習をして、伝わらないところだけは母国語を使ってやり取りをする、みたいなコミュニケーションの取り方をしている人たちもいたりしました。
授業中に生徒が座る席の偏りを見ていても、
ヨーロッパの人たちはヨーロッパで集まる傾向があるし、アジアはアジア、南米は南米、みたいな感じでちゃんと偏りがありました。

英語勉強中の語学学校の生徒にとって、英語のみでコミュニケーションを取るのはなかなか難しいし、例え英語を流暢に話せる生徒同士であっても文化が違うとなかなかお互いに理解が難しいこともあります。
そんな語学学校での様子を見ていると、母国というものは誰にとっても特別であること、そしてそういう戻る場所があるからこそみんな慣れない環境に飛び込んでも頑張れるんだってことに気づけました。

そのことに気づいてから幸いにも学校内で話せる日本人の友達が数人できて、
自分も海外の人ばかりに目を向けるんじゃなくって、まずは自分が安心できる場所を探そうと考え直すことができて、徐々に学校での生活も改善していきました。

趣味の合う友達ができて本当に色んなところに行った。
いつもありがとう😊

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『日本人はコミュニティを作るのが苦手?』

そしてそんな語学学校での気づきを得てから街に出てみると、
そこでもやはりコミュニティっていうものが明確にあることに気づきます。

オーストラリアは多民族国家・移民国家で、人口2569万人(2021年調べ)のうち約半数は海外で生まれたか、少なくとも片方の親が海外で生まれていて、国民の5人に1人は英語以外の言語を家庭で話しているそうです。
そんな環境だから街中にあるレストランも、イベントも本当に様々。

日本は全く見たことがない食べ物にもたくさん出会えるオーストラリア。
これはどこだったかな?中東あたりのだったかな?
スパイスがしっかり効いた不思議なクセになる味😋

特に1800年代中頃にオーストラリアでゴールドラッシュが起こって以降、中国からの移民が大量にやってきた関係もあってオーストラリアの人口の5.6%程度は中国出身の方です。(アジア系の中では最大規模)
(引用元: 中国系オーストラリア人 Wikipedia)

主要都市の街中にはそれを象徴するように中華街が必ずあります。

他にも韓国料理店はほぼほぼ韓国人が経営していますし、インド料理、タイ料理、トルコ料理などなど。そのどれもその国の出身者の方がオーナーであり、従業員もその国の出身者の方ばかりなのが当然です。

だけど日本だけは異質で、例えば寿司屋や居酒屋であっても働いているのは別のアジアの国の出身者だったり、
あるいは日本人が従業員であったとしてもオーナーは別のアジアの国出身ということがほとんどです。

これって結構不思議なことでなんでなんだろうと考えてみると、あくまで仮説なんですけど、
日本って歴史的に経済大国としての地位を保ち続けてきて、そしてどこの国の支配も受けることなく独立国家「日本」としていられ続けたことに背景があるんじゃないかなと思っています。
だから日本に戻れば確実に居場所がある安心感があるし、わざわざ居心地のいい日本を出てまで海外で挑戦する必要がなくって、だからChinatownとか、Korean townは海外にたくさんあってもJapanese townは全くないんじゃないかなと思います。

そう言った背景もあって日本人は海外でコミュニティを作るのが少し苦手なのかも、一人で頑張ろうとしすぎちゃうのかもと思います。
ただ先ほども触れたように、ただでさえ慣れない環境に飛び込むのはとんでもないストレスがかかるのにそれを独りの力で乗り越えようとするのはとてつもなくハードです。

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『まとめ』

人って独りで頑張り続けられるほど強くないんですよね。生物として、一個体としては弱いけれども、知恵を出して協力することで生き残ってきた歴史もあります。だから独りで強がらずにしんどかったらしんどいと素直に言えるコミュニティを作ること。これは何も異国の地に限った話じゃなくって、日本国内であっても当てはまります。
同じ価値観を共有できる同志。それを持てることもどれだけ心強いことか。

僕自身、今までは「自分は独りで大丈夫」って思っていました。もちろん人よりは独りでいることに慣れているかと思うんですけど、
とはいえ独りでいて楽しめるのも周りでそっと見守ってくれたり支えてくれる人の存在あってこそです。

そんな支えてもらっている周りへの感謝を忘れず、そして独りで頑張る必要なんかなくってしんどい時にはちゃんと頼れる人に頼ったらいい。
そう思えたらすっごく気が楽になりました。

きっと同じように独りで頑張ろうとして張り詰めて、しんどい人がいるんじゃないかなと思って今回「コミュニティ」っていうテーマで僕が海外で感じたことを書いてみました。
何かの参考になれば幸いです。

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PS: ここまで読んでいただき本当にありがとうございます!もし面白かった、ためになったと思っていただけたら僕に「缶ビール1本差し入れしてあげようかしら。」くらいの気持ちで記事を購入していただけると嬉しいです。

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