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東大野球部アナリストの2024 Before/Afterと来年の夢
本日は12月31日、大晦日です。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今年最後のアナリストnoteは内田(3年/広島学院)がお届けします。
東大野球部は12月21日を持って練習納めとなり、僕も広島の実家からこのnoteを執筆しています。
久々に実家に帰ってみると、本棚にこんなものを見つけました。
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僕がデータに興味を持ったきっかけ、プロ野球の選手名鑑です。
2011年、自分が欲しいと言ったのかは忘れてしまいましたが、親に選手名鑑を初めて買ってもらいました。
ポケモンを攻略本片手にプレイするほど、何かにのめり込むタイプだった僕は、選手名鑑をひたすらに読み込んだことを覚えています。
小さい頃を思い出して、なんだか懐かしい気持ちになりました。
今年始めた東大野球部アナリストnoteですが、いろいろな方にご覧いだだき非常に嬉しく思っています。厚く御礼申し上げます。
東大野球部を応援してくださっている方々や東大野球部を目指している方々が、東大野球部、そしてアナリストにワクワクできるようなnoteにしたいと思っています。
そして、僕にとっての選手名鑑のように、誰か1人でもデータに興味を持ってくれるきっかけになればいいなと思っています。
それでは、今年を振り返ってみましょうか。
アナリスト全体のこと
たくさんの新入部員が入ってくれました
まずはこれでしょう。
2024年3月の時点では、アナリストは6名で活動していました。
そして今年、新たに5名の1年生を迎えることができました。たくさんの人が入部してくれて、大変嬉しいです。また、分析も積極的に行ってくれて頼もしい限りです。(1年生のうち春に入部した3人が入部時に書いてくれた記事がこちら)
その結果、2024年12月31日時点でアナリストは10名になりました。引退した佐藤アナリストを含めれば、11名になります。
これ、実はプロ顔負けの結構すごい数字なのです。やはりアナリストは地道なデータ取得作業もかなりありますから、人数は力です。
来年もたくさんの新入部員を迎えることができれば嬉しいです。
問い合わせはいつでもしていただいて構いませんので、HPなどから遠慮なくご連絡くださいね。
機械学習をいじる人が増えました
機械学習はAIを構成する要素の一つで、様々なものの予測や分析の幅を大きく広げてくれる手法です。
この機械学習、結構野球との相性が良く、画像解析やデータ予測などに非常に役立ちます。
今までも活用はしていたのですが、後輩たちもたくさん活用して、いろいろな分析をしてくれるようになりました。個人的にも統計的学習理論の勉強を始めたりと機械学習の利用が部内で浸透してきた感じがあります。
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機械学習の素晴らしいところは、x系の指標を出せたり、人の動きに迫ることができたりするなど、分析のレベルを数段アップさせてくれるところです。
今後も今まで以上に積極的に活用できればと思います。
個人的なこと
VR開発を始めました
計数工学科の稲見昌彦先生が開講されている認識行動システムの基礎という授業でVR技術に触れた僕は、この革命的な技術に衝撃を受けました。
今まで僕がしてきたプログラミングは、どれも二次元でした。データの資料や作戦決定など実行結果は画面上や紙面上でしか確認できません。
しかしながらVRは違います。アップル社のティム・クック氏はApple Vision Pro発表の際に、「空間コンピューティング」という言葉を用いました。VRは空間そのものをプログラミングできる技術です。
つまりは、体験をプログラミングできるのです。こんな技術は今までにありません。
また、東大野球部の事情にもリンクしました。東大野球部の選手が他の六大学の選手に比べてトップレベルの投手との対戦経験で劣ることは否めません。
しかし、その経験をプログラミングによって埋めることができるなら…?
そう考えると、とってもわくわくして、すぐに開発を始めました。
Pythonとは違う言語での開発であったり、3D特有の知識が求められたり苦労はありましたが、無事春リーグには実用化することができました。
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受け入れてくれた選手には感謝の思いでいっぱいです。
もっともっと開発を頑張って選手にはたくさん打ってもらいたいと思っています。
チームにより深く関わるようになりました
これは学年が上がってきたことによる宿命のようなものですが、チームの中により深く入っていくようになりました。
データ資料の提示や作戦の分析などいろいろなことをやらせてもらいました。
ただ、たくさんの失敗もありました。詳細はここで語ることはできませんが、必ず来年の糧にしなければ…と思っています。
来年の目標
それでは最後、来年の目標です。
実はアナリスト内で来年の目標を決めました。
それは、アナリストWAR1.0です。平たく言えばアナリストで1勝する、ということになるでしょうか。
来年は僕にとってもアナリストとして集大成の一年となりますから、結果を残せるように頑張らなければなりません。
そして、もう一つ僕には裏目標があります。それは東京六大学野球を面白くすることです。このnoteもその一環としてやっている、というところもあります。
僕がそれに対してできる最も近道は、東大野球部を強くすることだと思っています。
2024年秋、東大野球部は2勝を挙げました。しかし、残念ながら、勝ち点を獲得することはできませんでした。でも、アナリストの力でもう1勝することが出来れば勝ち点獲得の可能性をぐっと引き上げることができます。
アナリストの力で1勝、その結果として必ずチーム目標である勝ち点獲得を達成します!
2025年の東大野球部にご期待ください!