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22-23シーズンを振り返って〜Road to "Bic" Club〜


こんにちは。Mi2です。
ながいながーい22-23シーズンが先日やっと終了となりました。いやぁ、本当に酷いシーズンでしたね…。そこそこ長いことスパーズを応援しているつもりですが、ここまで絶望感が漂うシーズンはあまり多くなかったと思います。
今シーズン何がいけなかったかと言えば、コンテとそこに重なった不運に尽きるでしょう。しかし、この失敗はビッグクラブ(あ、ここはビックカメラに敬意を表して、ビッククラブと言った方がよかったかな?笑)を目指す上でいい経験だったと思った方がいいんじゃない?っていうのが個人的な見解です。
私はスパーズを応援してきただけで戦術にもクラブ経営にも明るいわけでもないので、何が正解だったのかはわかりません。ただ、スパーズの今の立ち位置は非常に難しいと思うし、そこはサポーターとして理解してあげたいなと感じているので、ブログという形でまとめてみたいなと思います。

1 コンテへの期待と裏切り
なんといっても今シーズンはコンテについて語らないといけないので、コンテ就任時から少し振り返ってみましょう。
コンテは昨シーズンの途中からスパーズの監督に就任しました。夏に一度断られてからの就任だったので驚いたのを覚えています。私は当初、コンテ期待派でした。なぜならコンテはフロントに圧力をかけるタイプの監督であり、コンテをよく知るパラティチもいたので、うまくコンテをコントロールしながら、フロントに金を出させてくれると思ったからです。スパーズがもうひとつ殻を破るためには、コンテ&パラティチ体制は野心のある選択に思えたのです。
しかし、一縷の不安はありました。それはスパーズはタイトルを狙うという状況にはなく、いまだにポチェッティーノ期の負の遺産を引きずっており、クラブを立て直すフェーズにあったことです。果たしてその任務にコンテは適任なのか?とは思いました。しかし、コンテが当初言っていたように、コンテ自身がこの任務を理解していた上でスパーズの監督業を受け入れていたので、それなら信じてみよう、仮にうまくいかなくてもフロントはコンテを解任せずに、一緒に落ちるところまで落ちるくらいの覚悟を持ってほしいとさえ思っていました。
(それをこんな形で裏切られるとは…。書いていて腹が立ってきました。)

昨シーズンはコンテのもと、最終盤に怒涛の追い上げを見せて、アーセナルを抜き、19-20シーズン以来のCL権を獲得しました。

そして、コンテ&パラティチ体制に期待していたことが昨夏に実現します。スパーズサポーターなら驚きを隠せなかったあの増資です。それにより、リシャルリソン、ビスマ、スペンス、フォースター、ペリシッチ、ウドジェと多くの選手を獲得しました。中でも驚いたのはリッチーの獲得でした。今までのスパーズであればケインの控えにセレソンを取ってくるなんてありえませんでしたし、そんな選手が来てくれることもなかったです。

今までにない補強戦略で臨んだ今シーズンは最初は良かったのですが、だんだんとスタメンが固定され、停滞感が漂ってきました。スタメンの選手のパフォーマンスがよくないにも関わらず、新加入のリッチーやビスマ、スペンスがほとんど使われないことにモヤモヤする日々。前半省エネで後半になんとか追いついたり、追いつかなかったりを繰り返していました。しかし、それはW杯があったのである程度は仕方ないと自分に言い聞かせていました。
そしてとうとうあの日を迎えます。3/18のサウサンプトン戦で3-1のリードから追いつかれた試合後の記者会見でコンテが本性をあらわにしました。この会見を読んでコンテに絶望し、全てが崩れ去っていくのを感じました…。

2 重なった不運
これだけでもお腹いっぱいなくらいの衝撃でしたが、さすがはスパーズ!不運は重なります。
パラティチが不正会計操作により、FIGC(イタリアサッカー連盟)からダイレクター業務の停止処分を受けてしまいます。
コンテの後を託されたステッリーニもチームを変えることはできず、ニューカッスル戦での悲惨な敗北後に解任となりました。(それにしても、パラティチはなんでコンテの後にステッリーニを残したんだろう…。あの判断はマジで意味わからないです。)
そして困った時のメイソン召喚で、なんとか散々なシーズンを終えることができました。
これはコンテ解任前からの話ですが、怪我人が続出したのも不運でしたね。特にチームの要になっていたベンタンクールの長期離脱は痛かったです。怪我人続出はW杯があったことや、それにもかかわらずプレシーズンから選手の身体を酷使したコンテに責任があるとも言えますが…

3 "成功"の定義とスパーズの立ち位置
次にスパーズの置かれている現状について、考えをまとめていきたいと思います。
スパーズは主に新スタジアムの完成により、収入面でビッグクラブと肩を並べられるようになりました。ここからスパーズはピッチ上の結果を求めていく段階に入ってきています。ではピッチ上の結果(="成功")とは何なのでしょうか?ここが人によって考え方が大きく違うのが、スパーズの問題点だと思ってます。ある人はタイトルを取ることだというし、ある人は安定したCL権の獲得と言うでしょう。レヴィもケンブリッジ大学での講演で話していましたが、"成功"とはその時点でのクラブの立ち位置で変わってきます。

それではスパーズの立ち位置はどこにあるのでしょうか?プレミアリーグではビッグ6と呼ばれるようになり、強豪の仲間入りを果たしました。しかし、金満化が進むプレミアリーグにおいて、無尽蔵にお金を注入できるクラブが複数いる中でプレミアリーグ優勝というのは実現可能性のある目標とは思えません。これは今季、お隣さんが現実を見せつけてくれました。あれだけ色々な歯車が噛み合って、勢いに乗ったシーズンでしたが、やっぱりシティの無尽蔵の財力の前に力尽きてしまいましたからね。アーセナルは煽ってなんぼだと思っていますので、あまり肩を持つようなことは言いたくなんですが…
このような環境を踏まえると、個人的にはスパーズはまだCL権を安定して獲得する&国内カップ戦やヨーロッパ(ELやECL)でワンチャンタイトル狙うというのが現実的な目標だと思ってます。
ファンならクラブがタイトルを取る姿を見たいし、無冠煽りに霹靂している気持ちもわかります。私もスパーズファンになりたての頃に当時のカーリングカップで優勝し、優勝杯を掲げたキャプテンのキングや愛するロビー・キーンの姿を見た時の気持ちは今でも忘れられません。
ただ、そこを目標にしてクラブが崩壊してしまっては元も子もありませんからね。気長に待ちたいと思ってます。

また、スパーズの立ち位置は監督人事でも難しいと思います。今のスパーズには本当の大物監督はなかなか来てくれないんじゃないでしょうか。実際、ビッグクラブからは嫌厭されるようになってしまった元大物監督を掴まされてしまいましたからね(しかも2回も…)。掘り出し物をうまく見つけてくれるのが1番いいのかなと思いますが、これがまた難しいんですけどね…。

4 今後の期待とやるべきこと
ネガティブな話ばかりしてしまいましたが、スパーズの今後に期待する部分とやらなければいけないことについても簡単にまとめたいと思います。
期待するのはなんといっても、ニューハゲことスコット・マンの仕事ぶりです。彼は先日、スパーズのChief Football Officer(DoFの上位職であり、フットボール部門の最高責任者)に就任しました。今はガーデニング休暇中で実際は7月より仕事を始めます。
彼の採用により、レヴィがフットボール部門へ関与せずとも専門家が重要な判断をしていける体制になったということです。前のブログでも書きましたが、レヴィは結構ミーハーで、それにより誤った人事的な判断をしてしまうことが多いです。それにレヴィはあくまでビジネスマンであり、フットボールの専門家ではないので、専門的な知識をもつマンへの権限委譲はスパーズにとってはプラスに働くのではないかと思います。
あと大事なのはマンを採用した経緯です。いつものようにミーハー・レヴィちゃんが発動したわけではなく、外部のコンサルタントにクラブにおけるフットボール部門の活動がどのように行われているのかの調査をした結果を踏まえての採用だったようです。私はこの事実を知り、とても安堵しました笑

やっとシーズンも終わったので、スパーズはこれからマンのもと、まずDoFと監督選考を行っていく必要があります。また、先ほど書いたとおり短期的な結果(タイトル)求めることは一度やめて、コンテにボロボロにされたアカデミーやメディカル等の改革に力を入れていくことになるでしょう。これはすでにステインソン等のリクルート部門が手をつけ始めているようですね。あとやってほしいことと言えば、選手整理ですね。結構な損切りになると思いますが、来季はヨーロッパもないですし、一回すっきりしたいです。ケインの問題もあるか…やることが山積してますね。

5 結び
ENIC体制のスパーズは今まで右肩上がりだったため、ここ数年の停滞は目についてしまいますが、ここが1番難関なところではないでしょうか?いやぁ、クラブを"ビック"にするって本当に難しいんだよなとつくづく感じています。
この問題の簡単な解決方法はクラブが金満化することなんですけどね。ただ、個人的にはこれは受け入れられないなと思います。私はENIC体制しか知らないっていうのもありますし、レヴィのこと好きですからね。レヴィの手腕はまだまだ限界が来ていないことを証明してほしいなと思います。自分でも盲目的だなとは思いますが、それが楽しいのでいいんです。

今季は辛いシーズンだったと思いますが、この失敗がいつかいい経験だったと言える日が来ることを信じて、今夏からのニューハゲの仕事ぶりに期待をしたいと思います。

最後に自分の書いた文を読み返しみて、ダラダラと長くて訳のわからんお気持ち表明に終始しているあたり、ゴールドさんと同じやんと自分にツッコミを入れて終わります。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
COYS!COYS!COYS!COYS!COYS!(ルーカスへの愛と感謝を込めて)

以下、今回のブログ作成にあたり参考にした記事です。

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