24.12.31 愛のバラード
今年も大晦日がやって来た。二日酔いがまだ少し残る中、紅白が始まるまでに、年末の出来事を思い出しながら書いてみる。
久しぶりに一つも予定がない土日。「週末は何もしない最高」という大森靖子の歌詞を反芻して二度寝すると、なんだか調子がよくない。悪化する気配を感じて近くの病院の予約を取る。みるみる熱は上がっていき、病院で測った時には39℃にもなっていた。検査の結果はインフルエンザA型。色々とやりたいことはあったはずなのだが、頭痛が酷くて何もする気が起きない。タミフルと麻黄湯を飲んで一日中布団に潜っていた。
クリスマスイブは朝から休みを取って彼氏と会うことにしていた。ただ、医者に自己判断と言われたものの、本来まだ人と会わない方が良い期間だ。職場の上司から「明日パートナーと会って問題ないん…?」と心配のDMが来た。以前、イブに休みを取るという話をした途端、ニヤニヤしながら冷やかしてきた上司のことが僕はとても好きなのだけど、DMの言葉選びに想定外の配慮を感じて驚く。なるべく移さないように気をつけて会うことにした旨を伝えると、「ちゃんと相談できてるならまぁいいんじゃないかな!」との返信の後に「もう過去の失敗しちゃダメだよw」と連絡がある。我ながらプライベートを開示しすぎているけど、気にかけてもらえるのが嬉しい。
イブ当日。スカイツリーと渋谷の名曲喫茶をはしごした後、歩くのが好きな彼に渋谷から新宿まで歩こうと提案された。その距離を徒歩で歩くというのはなかなか信じ難かったが、クリスマスムードの表参道キャットストリートはあまりにも素敵で、連れて行ってくれた彼への感謝が溢れる。
年末は大好きな友達との楽しい飲み会が続く。その合間を縫って上野のYUKUIDOに下津光史のライブに行ってきた。工場をリノベーションした空間にはストーブが焚かれ、ドリンクにホットティーが提供される。
先に惚れた 私の負けなのね
連れてって あなたの空に
Just love me all please
この曲に出会った頃に惚れていた男と付き合うことはなかったけど、負けを認めながらも溢れ出る想いの熱量がこもった大好きな曲だ。今年の締めがこの曲で本当に良かった。