24.03.31- てりたま

2024.03.31
戸川純のバースデイライブへ行ってきた。14年前からほぼ毎年参戦している恒例のイベント。ただ今日のライブを観ながら、僕は確実に戸川純という存在に救われて生き延びてきたけれど、ここ最近は彼女の助けが無くても生きていける状態にあることに気付いた。

戸川純という人はいつまでも圧倒的に可愛くて、MCの独特な間合いも、命を削るような歌唱も、60歳を過ぎてボイストレーニングに通い始めて、以前のキーを取り戻しつつあるという努力の成果も、それをばっちりと公言してしまうところも、やっぱりどうしようもなく愛おしい。

でも、今まさに彼女の創作する楽曲に人生を救われている人と比べると、僕はそこまで彼女に執着していない。この世で一番好きなアーティストが戸川純だという事実はたぶん一生変わることがないけれど、推しとの新しい関係性が構築できそうな予感に、今とてもワクワクしている。

2024.04.01
朝。有休を取ったので長めの瞑想をしていたら、所謂トリップ体験をした。自分の脳内で起きた超自然的な体験を一人で抱えきれず、Twitterで呟こうと思い文章を作ったところで思いとどまる。自分が瞑想をしているのは、トリップするためでも、それを周りに喧伝するためでもないからだ。しかし、呼吸にただ意識を向けているだけで、何も摂取しなくても超常体験が訪れるほどには、人間の脳というのは奥深いものなのだと実感する。

今日、僕は29歳になった。母親は27歳の時に僕を産んだので、2歳の頃に全信頼を預けていた両親の年齢に達している。そう考えると、自分にはそれだけの責任を負えるだけの人としての器がない気がしてきて、いや、子を持つことによる責任はこの世に数多ある経験の一種に過ぎないのだと言い聞かせる。

てりたまバーガーをマクドナルドで購入し、新宿御苑に向かう。平日は空いているだろうという予想に反して、桜を目当てにした訪日外国人の長蛇の列が出来ていた。ただ、先日年間パスポートを手に入れていたので、スムーズに入場できた。芝生にレジャーシートを敷いて、買ってきたポテトを広げ、いざ食べようというところでポツポツと雨が降ってきた。引込みがつかないので、折り畳み傘を差してやり過ごすことにする。傘を差しながら食べにくそうにバーガーを頬張る姿は側から見たら滑稽だったろうが、そんな状況でも、てりたまバーガーは文句なしに美味い。そして、同じように傘を差してやり過ごそうとする女子二人組に連帯感を抱きながら、人によっては「最悪のタイミング」とも取れるだろうこの状況が、なんだかすごく楽しかった。

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