ASDミドルの就職活動③
ココルポート体験通所の最終日。早速、ココルポのオフィスからご近所にあるリンクスという就労移行支援事業所に見学&面談行ってきました。
ほぼ、予備知識無く行ってみたんですが、ここはいわゆる一般的な就労移行支援と比べて少し変わっていました。
責任者の方から渡された訓練の月間スケジュールを見てちょっと驚いたのは、一週間のうち2,3時間を除いてプログラム(講義)やグループワークが一切なく、あとはひたすら利用者が選択した個別訓練を行うというシステムでした。頂いたパンフレットのキャッチコピーにも
「個別訓練であなたの可能性を引き出します。」としっかり明記されてます
また、一般的な就労移行支援事業所では就職してからの勤怠の安定を重視するため、週5日は安定して通所することが推奨されていますが、ここは通所の頻度はあくまで利用者の自由意思で、週に一度の通所でもいいそうです(ただし、ずっとそれでいいのかは不明)。
このように結構風変わりな就労移行ですが、では、どういう人がリンクスに向いているかというと、
「集団行動が徹底的に苦手で、その代わりパソコンやITの個別スキルが
相当に高い人。」
・・たぶん、こういう人たちのために新しく設立された事業所なんだろうなと思います。つまり、本来なら就労移行支援で学ぶはずのソーシャルスキルを最小限に抑えて、その代わりにPCやITのパーソナルスキルを伸ばして人材としての商品価値を高める戦略かと。
個人的にはこの戦略はある程度正しいようにも思います。社会人生活を送るうえでの最低限度のマナーや報連相がすでに身に付いているという前提で言うなら、就労移行支援で学ぶソーシャルスキルは就職した後にほとんど役に立たないからです。
誤解を招く言い方なので、補足すると、就労移行支援で学んだソーシャルスキルを日々の労働の中で応用し、実践することができるような人なら、そもそも就労移行支援でそれを教わる必要はない。逆に(私のように)就労移行支援で学んだソーシャルスキルを日々の労働の中で応用し、実践することができない人なら、そもそも学んでもあまり意味がない。
学ばないよりは学んだ方がいいけれど、学んでも仕事には(私の場合)役立たない。それなら、将来の業務に直結する個別訓練をやりまくった方がはるかに役立つというのは、一理あるなと思います。
とか言いつつも、私はこの日の面談と見学が最後まで終わらないうちに、
「ここはやめとこ」と決めてました。理由はまず個別訓練を行うオフィスが
都内にある典型的なIT企業の職場風景とそっくりだったこと。私のような
軽作業系労働者にはとても視覚的に落ち着かない。
それとソーシャルスキルトレーニングはともかくとして、何らかのグループワークがほとんどないのも嫌でした。私は協調性に著しく欠けるくせに集団行動に参加するのが割と好きなので、グループワークがほとんどない就労移行に通うのはちょっときついなと思いました。プラス私はPC&ITの個別スキルがほぼない・・
というわけで、面談してくださった責任者の男性が親身に話を聞いてくれて、私に合いそうな求人まで紹介してくれたのに、ここは通所ボツとなりました。で、その翌日に見学&面談に行ったのが、ウェルビー。
まずこちらから電話で連絡したときの相手方の女性の対応がすごく丁寧でした。なので、あらかじめ好印象をぶら下げて地元に2カ所ある事業所のうちの1つに行ってみる。
対応してくれた女性スタッフは電話の主とは違ったけれど、この人も予想に違わず丁寧に対応してくれて、少しおちゃらけた感じもあったので安心しやすい感じの人でした(私はバリバリのキャリアウーマンですという感じの女性が苦手。ちなみにココルポのサビ管はこういう感じの人でした)。
どうやらウェルビーはココルポと同様にごく一般的な就労移行支援のようです。特に変わった特色を打ち出してるわけではありません。一通りお話を伺って、施設内を見学させて頂いた後で、「今後の体験通所で特に問題がなければ、ここにしよう。」と決めました。理由は、
1.良い意味で普通の就労移行支援であるから。
2.ウェルビー利用者限定の求人バンクがあって、それを利用できる。
3.通所時間(拘束時間)が10時~15時半までと他の就労移行支援より
も長いから(ただし金曜日のみ10時~14時)。
こんなわけで、来週に2か所ある事業所をそれぞれ1日ずつ体験通所してくることになりました。10月からの利用開始というプランはどうしても先送りしたくなかったので、体験通所は1日のみ。これで何とか決めよう。
ところで、本当はリタリコとか、ミラトレとかの大手にも行ってみたかったんですが、これらの事業所はすでに今月、見学&面談の予約が満パンの職員パンク状態だったので、しゃーないとあきらめました。もっと早くに動いて予約しとけば行けたんですけど。
それに(負け惜しみで言えば)私は圧倒的多数の人が利用するものは利用したくないというモロ天邪鬼なとこがあります。だから「ゴジラ ー1」も、
「エイリアン ロムルス」も見に行きませんでした。これでよかったんだと
思うことにします。