タローもっと僕と遊ぼうって・・
タローは逝った。
僕が病院に着いたときは、まだ温かかった。
静かに目を閉じていたよな・・
僕が来るのを待てなかったのか?
何で?
あまりにも突然だった。
いつも見てたはずだった・・・・
聞こえなかったのか?
「僕がもっと遊ぼうって言ったこと」
違うか・・
僕が聞こえてなかったんだよな
「もうすぐ、お別れだよ」
そう僕に言ってたんだろ?
もう、イヤだ
あんなに犬は飼わないって決めてたのに・・・
お前を見たら飼わないわけない
もう、向こうに歩いて行ってるのか?
もう、戻ってこないのか?
最後に一つ聞いてもいいかな・・
タロー
僕はお前にとってどんな奴だった?
イヤな奴?
ごまめ?
それとも・・
最高の友達だったか?
だけど、やっぱり僕は・・
タローともっともっと遊びたかった。
一緒にいたかった。
つづく