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もうすぐ高校も終わる
僕は大学進学を目指していた。
別に目的も何もない。
正直、成績もそんなに悪いほうじゃなかった。
だから大学に行く。
ただ、それだけだったのかもしれない・・・
きっと親は大変だったと思う。
でも、僕は目的さえ持たず親のこともそんなに考えずに
働くことは考えていなかったんだ。
目的を持ってる友達もいた。
でも・・・
大学に行きたくても行けない奴だっていた。
知ってる。
甘えてるって
大学に行ったら何かみつかるんじゃないかと思ってた。
僕が見つけるんじゃなくて
何かがやってきてくれると思っていたんだと思う。
本当にそうかな?
きっと、社会人になる勇気が持てなかっただけかな。
ふと母親の白髪がまた気になった。
何故か真っ白な父親より母が気になった。
なんでだろう・・・・
「大学に行くの?」
「行くよ」
「そう」
ゆっくり笑っていた母。
いつか本当の大人にならなきゃなぁ~
でも・・・
僕の心はまだすっからかんだった。
つづく