下を向いて前に進んでいた僕
当初から大学をサボっていた。
ただ、進学しただけに過ぎなかった・・
親に学費を払ってもらいながら
見ないようにしていた。
心は下を向いたまま
友達や彼女には笑顔を振りまいていたんだ。
小学校の低学年の頃
僕は喘息で悩まされほとんど学校には行けなかったから
「行きたい」
そう母親にせき込みながら泣いてお願いしてたのに・・
あんなに学校というものに憧れていた僕
みほ先生・・・
僕のこと本当に心配してたね。
今じゃ合わせる顔もないな。
タロー
僕を上から見て
「ダメだ」
そう言ってる気がする・・・
だけど僕の無気力は止まらなかった。
目標もなく
親に恩返しする気持ちもなかった。
ただ、時間は過ぎて行くのに
僕の心だけはいつまでたっても追いつけなかった。
また、今日も
僕はパチンコに向かっていた。
つづく