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僕は、決断をした
いつもの交換日記
朝1番に彼女から必ず返ってきてた。
僕が遅れることがあっても彼女は遅れることなんか1度もなかった。
でも、今朝は返ってこなかった。
きっと忙しかったんだろう
僕はそんなに気にしてはなかった。
休憩時間、僕が友達とテレビの話で盛り上がっていた。
「おさる、昨日のあれ見たか?」
「見た見た」
「メチャクチャ笑ったよなぁ~」
「そうそう、あれ・・え?」
友達の顔が曇って僕に目で合図を送ってきた。
顔で後ろ、後ろと
僕は振り返るとクラスの女子が二人仁王立ちしていた
「おさる、話がある」
何か怒り口調だ。
怖い・・何かしたかな・・?
「何?」
僕は渡り廊下まで連れて行かれてしまった。
「どういうこと?」
「いきなり何?」
二人は交互に僕を責め立てた。
僕が彼女に冷たいという言い分だ。
「いや、別に冷たくないけど」
「さっき泣いてたで」
いったい何に冷たいのか理由がわからない僕は戸惑っていた。
「もっと、優しくしてあげたら」
いや、僕は分かっていたのかもしれない・・
二人に責め立てられているなかで色々と考えていた。
1日おき3ページ以上書く交換日記
毎日の電話
彼女に合わせるデート
彼女に合わせる会話
一つでも彼女のペースを破ると機嫌が悪くなる
いつの日にか気を使ってばかりの日々に嫌気がさしてきたのかもしれない。
楽しくなかった。
無邪気に笑ってる彼女が好きで仕方がなかったのに。
自分の近くにいる時の彼女はあの頃みたいに笑わなくなっていった。
きっと、彼女も僕と同じ気持ちなんだろう。
もう、別れよう。
わずか2か月の短い期間だった。
つづく