愉快な仲間たち~第6話~
登場人物
第5話 ハプニング で二人を短期預かりした御礼にと、二人がママの郷里のお菓子を届けに来てくれた時の事です。
ママがいると、話す声のトーンから語尾のムニャムニャまで、普段とは違った顔を見せる二人。
そんな出来事を、今回もママにご登場願い、豪華キャストでお送りします
・長女ゆぅちゃん(ゆ)
・次女まぁちゃん(ま)
・美人ママ(マ)
・オバァチャン(バ)
・オジィチャン(ジ)
各キャラの説明:下段「前回まで」をご参照下さい。
二つの顔?
一昨日の夕方、突然ドアチャイムがピンポォ~ン♪と鳴りました。
家内と共に玄関を開けてみると、何やら上等な紙袋を携えた二人とママがいました。
(マ)昨日はありがとうございました。本当に助かりました。
私の郷里のお菓子なんです、御礼に召し上がって下さい。
(バ)そんなにお気遣いなく。
二人が来てくれると楽しいから、私たちも嬉しいんですよ。
特にウチの(ジ)なんて大ハシャギですよ。
(ゆ)これ食べて!
(ま)ママのお姉ちゃんが買って来た豆のお饅頭だよ。
<上等な紙袋を恭しく差し出す二人>
(ジ)いやぁ、かえってスミマセン。遠慮なく頂きますね。
(ゆ)これからママと公園に行って遊ぶの。
(ま)鉄棒しても手が痛くならないように手袋してきた。
<掌に滑り止めゴムが付いた軍手を差し出す(ま)>
(ジ)そっかぁ、イイね! 楽しんで来てね。
(二人)うん! オバァチャンばいばい。
(ジ)あれ? オジィチャンにバイバイないの?
<意味深な微笑みを浮かべ、足早に去って行く二人・・・>
癒されたオジィチャン
文章では上手く表現できないんですが、二人はオジィチャンと三人の時や、学校のお友達と遊んでる時と比べると、明らかに話し方や表情が違ったんですよね。
ママが居るときと居ないとき、二つの顔を持ち使い分ける女へと成長したのか・・・。
そして去り際の意味深な微笑み、あれは何だったんだろう・・・。
そんな邪推をしながらも、心がホッコリしたオジィチャンなのでした。