11月23日~24日
夜になり、今日もそろそろ寝ようかと添い寝マッチングワールドへ向かった。前日の余韻がまだ心に残っていたこともあり、少しそわそわしながらインスタンスをフラフラと巡る。相手を探しながら、あちこちのベッドがある部屋を覗いてみた。けれど、どのインスタンスを移動してもピンとくる相手には出会えない。タグを確認しても「密着OK」や「隣で寝ていいよ」の表示がないか、あるいはなんとなく雰囲気が合わないように感じてしまう。そんなことを繰り返しているうちに、心なしか少し疲れた気分になってしまった。
最終的に、どうしようもないなと諦めて、一人で静かな部屋のベッドに横になることにした。眠りにつく準備をしながら、ぼんやりと前日のことを思い返していた。あの温かな時間や、つい抱きついてしまったときの手触り。その後に訪れたちょっとした後悔。フレンド申請をしておけばよかったな、という思いがまた胸をよぎる。
でも今日は、そんなふうに心がときめくような相手には出会えなかった。なんというか、不思議と静かで、少し物足りないような夜だ。ベッドの上で横になりながら天井を見上げ、深く息をつく。「まぁ、こんな日もあるよね」と、自分に言い聞かせるように思った。
ゆっくりと眠りに落ちていった。そしてそのまま朝を迎えた。本当に何も起こらない夜だったけれど、それはそれで悪くないのかもしれない。日々の中には、こうした平穏で静かな時間も必要なんだろう。
次にまたインスタンスを巡るときは、どんな出会いが待っているんだろう。そんなことを考えながら、私は新しい一日を始めた。