12/2~12/3

ここ最近は、フレンドやそのお知り合いにたくさんお世話になっていたので、久しぶりに添い寝マッチングのワールドを訪ねてみることにした。夜も遅い時間帯になると、どのインスタンスも制限人数ギリギリまで埋まっていることが多い。今日も相変わらずの盛況ぶりだなぁと眺めながら、ソファに腰を下ろして少し休憩することにした。

しばらくして、私に向かって手を振ってくれる人がいた。思わずこちらも手を振り返すと、その人は楽しそうに表情をころころと変えてくる。その仕草が可愛らしくて、私も思わず微笑んでしまった。一緒に寝てくれるのかな?と思いながら様子を見ていると、その人は少し離れた場所へ歩いて行ってしまった。あれはただの挨拶だったのかな?と少し寂しい気持ちになりながら見送る。

ところが、しばらくすると、その人がペンを手に戻ってきたのだ。そして、ペンを使って何かを書きながら、私の方にそれを見せてくれる。そこには「よかったら一緒に寝ませんか?」というメッセージが。

しかもそれが、噂に聞いていた鏡文字だったのだ。実際に鏡文字を生で目にするとはと、思わず胸が高鳴る。これが鏡文字か、とじっくりと観察しながら素直に「すごいなぁ」と感心してしまった。その場で気持ちを伝える手段としてこうした工夫があることを改めて知り、何だか自分もやってみたくなってきた。

ただ、鏡文字を書くには、きっと練習が必要だろう。ペンの扱いに慣れることや、文字を逆向きに書く独特の感覚を身につけるには時間がかかりそうだ。それでもいつか、私も誰かに鏡文字で気持ちを伝えられるようになりたい。そのための一歩を踏み出そう、と密かに決意しながら、その人にお礼を伝えて一緒に横になった。

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