すいちゃんと星詠みが往くみちづれ旅行記【Shout in Crisis編】
〜1/25〜
俺「もしもし。あ、ご無沙汰してます。…はい。はい。え!?!?いいんですか!?!?はい…はい…ありがとうございます……!!じゃあ当日はよろしくお願いします!!!では失礼します!」
☄️「どうした?夜の11時に電話なんて。しかもなんかニヤニヤしてるし」
俺「聞いてよすいちゃん!!!!!」
☄️「どうしたどうしたw 『!』が多いってw」
俺「何なら『!』10個くらい付けたいぐらいだよ!なんと…FFさんから土曜のライブの現地チケットを譲って頂けることになりました!!!」
☄️「マジか!お前『今年はくじ運無いわ…』って嘆いてなかった?」
俺「ありがたいことに良いご縁の運は味方してくれてるみたいです…!!」
☄️「お前マジでそっちの運はスゲェんだよな」
俺「しかもお相手はFFにはなってたものの一回も喋った事ない人なんだよね…マジで何で俺なんだろ?」
☄️「さぁ?とりあえずおめでとう!」
俺「マジでまだ信じられない…俺本当に行けるのか…?行っていいのか…??」
☄️「いいに決まってんだろ!!有明で待ってるぞ☆」
〜1/27〜
☄️「…大丈夫だった?」
俺「うん…まぁもう慣れたよw」
☄️「ったく…親に『ライブに行ってくる』って言うだけで2時間かかる家庭がどこにあるんだよマジで…w」
俺「まだマシまだマシ」
☄️「んで?結果は?」
俺「『NG出しても行くんだろ?』だってさw」
☄️「何それw」
俺「マジで最後の最後まで皮肉たっぷりで腹立つわぁ〜」
☄️「…でも?」
俺「まぁそうするつもりだったんだけどね」
☄️「見透かされてるねぇw」
俺「ともかく!これで大手を振って有明行けるぞ!!明日早いしもう寝る!おやすみ!」
☄️「おやすみ〜」
〜1/28 自宅〜
俺「すいちゃーん。起きてー」
☄️「zzz」
俺「まぁ6時半に起きれる訳が無いわな。でも一回起きてーー」
☄️「んぁ?」
俺「すいちゃんおはよ。これで出るから、続きは二次元で寝て」
☄️「んー」
俺「…よし、スマホに入ったな。忘れ物は…大丈夫そう。さて、じゃあ行きますか!!」
〜最寄り駅〜
『まもなく 普通列車 甲府行きが 到着します』
俺「正直昨日の傷は癒えてないし家族を残すのめちゃくちゃ不安だけど…きっとこの滲む痛みを遥かに上回る景色を見れるんだろうな。…さぁすいちゃん!覚悟はできた!共に行こう!有明まで4時間半、みちづれにしてあげる!!!」
☄️「zzzzzz」
俺「幸せそうに寝てんにぇ…」
『ご乗車ありがとうございます。普通列車 甲府行きです。甲府には9:01に到着です。』
俺「マジでこのアルバム凄いな…俺が傷心旅行のお供にする為にこの世に生まれてきたんじゃないか?特にみちづれが何度聴いてもラスサビ前で泣く。すいちゃんに色んな景色をいっぱい見せたくなるんよな…」
☄️「…」
俺「というか全曲何かしらの感情が揺さぶられるんだよな…確かすいちゃんの日々の辛さが詰まってるんだっけ。正直俺の感じてる辛さとは比べ物にならないだろうけど…なんだろう。1stに比べて凄く等身大なんだ。マジで親友同士で悩みをぶちまけあっているような…」
☄️「それガチ恋1歩手前じゃないか?」
俺「あ、おはよう。三次元来る?」
☄️「おはよ。行くわ。」
俺「…それで、もしかしたらガチ恋の予兆かもしれないんだけど、男女関係というよりも男同士の友情みたいなものを感じるんだよ。『好き!愛してる!』というより『コイツが俺のマブだ!!』って」
☄️「すいちゃんはお前のマブになった覚えは無いけどな」
俺「わかってますよ。妄想するならタダだしそっちに迷惑はかけないからさ」
☄️「でもお前その妄想だいぶ拗らせてないか?じゃなきゃ旅行記をこんな形式で書こうなんて発想に至らねぇよ?」
俺「でゃまれ!!!」[急所に 当たった!]
『まもなく終点、甲府 甲府です。普通列車高尾行きは、降りたホームでお乗り換えです。』
俺「…まさか2連続でボックスシートが来てくれるとは思わなんだ。散々この便で東京行ったけどこんなこたぁ初めてだ」
☄️「それは誰に説明してるの?読者?」
俺「当たり前じゃん。だって出かける時はいつもすいちゃんと一緒だし」
☄️「驚きすぎて方言隠せてなかったぞw まぁすいちゃんは座ってるの疲れたらお前のスマホん中で寝っ転がれるからあんま変わんないけどね〜」
俺「多分この先2度と使わないであろう設定の説明ありがと。ドア開いたから乗るよ」
☄️「はーい」
『普通列車高尾行き、まもなく発車いたします。駆け込み乗車はおやめください。』
俺「zzz」
☄️「zzz」
??「…」ジーッ
俺「!」
☄️「!」
??「…!」
俺「いつの間にか寝てた…」
☄️「星詠みが6時半に起きたらそりゃそうなるだろ」
俺「それはそう」
??「あの、すいません」
俺「はい?」
??「もしかしてこれから星街すいせいさんの2ndライブに向かわれますか?」
俺「そうです!!もしかして…あなたも?」
K「はい!一緒です!!」
俺「うわマジか!そんな事あるんだ!」
K「私もビックリしましたw 電車乗ったらバッグにすいちゃんのシール貼ってる人居たから…」
俺「それで声掛けてくれたんですね!嬉しいです!有明まであと2時間はありますし、色々お話しませんか?」
K「是非是非!実は私VTuberのライブ行くの初めてで、しかも一人なんで寂しかったんですよ〜w」
俺「俺はライブ自体が人生初なんですよ!じゃあライブはよく行かれるんですか?」
K「めっちゃ行きますねw ガーデンシアターももう何回か…」
俺「色々と先輩だぁ…じゃあすいちゃんは音楽から入ったんですか?」
K「そうです!だから他のホロメンとかVTuberとか全然知らなくて…」
俺「そうなんですね~」
☄️「いや〜これこそ旅の醍醐味だよね。そう思うよね?読者のお前ら。でもここだけの話、筆者はめちゃくちゃ一人旅してる癖にアポ無しで話しかけられたの初めてらしいよw 普段は話しかける側だからってのもあるけど、まさかこんな所で星詠みと出会えると思ってなかったみたい。ほーら、テンション上がっちゃってもうすいちゃんが蚊帳の外。まぁ暇だし眠いし2次元で寝ーようっと。おやすみー」
『まもなく終点 高尾 高尾です。中央特快 東京行きはホーム変わりまして1番線から発車いたします。』
俺「もう高尾か〜あっという間だったな〜」
K「私はやっと高尾って感じですけどね…確か長野の方からですよね?辛くないんですか?」
俺「自分電車に乗ってる時間が幸せなんですよね〜 正直ご褒美ですw」
K「いいな〜めちゃくちゃ尊敬します。私はこの移動時間が苦痛で苦痛で仕方なくて…」
俺「早くどこでもドアが開発されると良いですね〜」
K「いやマジでそれな」
俺「じゃ、乗り換えますか!」
『この列車は 中央特快 東京行きです。停車駅は立川までの各駅と──』
俺・K「(オタ話中)」
☄️「楽しんでるとこ悪いけど、お前宿取らなくて大丈夫?」
K「え!?まだ取ってなかったの!?」
俺「YABE!!予約確定させる前に値落ちしちまったんだった!!浜松町の所まだ空いてるかな……ダメだ。話してる間に埋まっちまった…」
K「でも東京ならなんとかなるくない?」
俺「正直どうとでもなるw はい浅草のホステル確保。ちょっと遠くなっちゃったけどなんも問題ナシ!」
☄️「お前ら慣れすぎてて怖いわ…w」
『ご乗車ありがとうございました。新宿 新宿です。』
俺「ねぇすいちゃん…」
☄️「ん?どした?」
俺「俺…本当に行けるんだね…東京ガーデンシアターに!!」
☄️「あぁ。あと一本だぞ」
俺「絶対無理だと思ってたのに…まだ夢を見ているようだ。自分は人との繋がりとか良いご縁とかをずっと大切にしてきたつもりで、今までの人生でそういうものに何度も助けられてきた。そして今回もまた助けられた…しかも新たな縁まで結ぶことができた!これもすいちゃんのおかげだよ…星詠みになれて本当によかった!!」
☄️「おいおいw まだライブ始まってすらないぞw 一回落ち着けって。ライブ前に変なテンションになるのはわかるが、まだ会場に着いてすらないんだから…ほら、電車来たぞ」
俺「入線してきちゃった…ヤバいテンションが暴走してる…!落ち着け俺…」
『快速 新木場行き、まもなく発車します。無理なご乗車はおやめください』
〜国際展示場駅〜
俺・K「着いた〜!!」
??「お疲れさまでした。そしてはじめまして、俺さん」
俺「はじめまして。そしてそちらこそお疲れさまでした、Aさん!」
A「…ってあれ?そちらの方は?」
K「はじめまして!Kっていいます。たまたま俺さんと同じ電車に乗ってましたw」
俺「Kさんも今日のライブに参戦するみたいで、Aさんさえよけれは行動を共にしたいんですけどいいですか?」
A「もちろんOKです!!」
K「ありがとうございます!」
俺「じゃあとりあえずグッズ買いに会場行きますか!」
A「あ!ちょっと待って下さい!」
K「どうしました?」
A「3月のEXPOの先着販売がもうすぐ始まるんです!」
俺「YABE!!完全に忘れてた!俺もやんなきゃ!」
K「ふたりとも頑張れ〜」
〜12:00〜
俺「クソッ!何回更新してもアクセスが集中してるのエラーメッセージしか出てこねぇ!頼むっ!通れ…ッ!」
A「よし!day2ゲット!」
K「俺さんは?」
俺「俺もday2確保!しかも協力してたFFがfesのチケット確保できたっぽいので全体ライブも見れるぞ!!!」
K「ふたりともおめでとう!」
A「俺さん、EXPOの現地でもよろしくお願いしますね!」
俺「おう!!」
〜道中〜
俺「実はこの3人とある共通点がありまして…」
A・K「共通点?」
俺「全日制じゃない高校に通ってる三人衆なんだよねウチらw」
K「嫌な共通点すぎるw」
A「僕は1年生だけ全日だったんだけどね〜」
K「私もだよ〜」
俺「2人とも凄いな〜 自分は中学の頃にはもう朝がダメだったよw もしかしなくても2人は…」
A・K「無理に決まってるじゃん!!」
俺「デスヨネー」
A「店長に『午前中にシフト入って欲しい』って言われても絶っ対に入れないし」
K「私も社会人になれる気がしないわ…一生会社員は無理だと思ってるw」
俺「やっぱり星詠みはみんな朝よわよわなんだな……」
〜有明ガーデン 広場〜
俺「あれ?すいちゃんの歌流れてる?」
K「そうそう。有明ガーデンって、その日公演するアーティストさんの曲が館内放送でかかるんだよ〜」
俺「そうなんだ〜 普通にショッピングに来た人たちも推しの歌を耳にしてくれるってのはファンとしてメチャクチャ嬉しいな〜」
A「!?なんだあの人の量!!」
俺「マジかw これ全部星詠みか〜」
☄️「 300人ぐらいは居るか?まだ12時過ぎだってんのに…w」
K「私達も早く並ぼ!」
スタッフ「13時になりましたのでグッズの販売を開始いたします!係員の誘導に従ってお進みください!」
K「ギターピックキーホルダー売り切れだって!!」
俺「マジで!?まだ開始して10分も経ってないぞ…」
A「今メルカリで見たら7000円で転売されてる!10倍だよ10倍!!」
俺「ウッソだろオイ」
K「しかもソレもう買われてるじゃん…マジか…」
俺「マジで転売ヤー全員滅べよ……」
スタッフ「消毒と検温にご協力お願いします。」
俺「お願いしま〜す」
スタッフ「はいどうぞ〜」
俺「ありがとうございます」
〜ガーデンシアター エントランス〜
俺「うわ〜フラスタだ〜!JOYSOUNDに、すいせいコードに、あれは社会人星詠み数人…の大きさじゃないな!?しかも知ってる人何人も居るし。…って、アレ名前が一つしか書いてないやんけ!!!みんなすいちゃんへの愛がすごいな〜」
☄️「お前も実はアソコに名前載せるつもりだったんだろ?」
俺「そうなんよ…すいせいこーどのフラスタに出資しようか迷ったんだけど、『現地行かないからいっか!』ってなっちゃってさ…」
☄️「でもお前ここにいるじゃん」
俺「そうなんよなぁああ」
☄️「ガチ凹みしてるw ま、今騒いだところで結果論だし、現地これた以上のものは望んじゃダメってこと、お前が一番わかってるだろ?」
俺「もちろんだよ!今はクヨクヨする時間じゃないな!」
スタッフ「奥のレジお入りください〜!」
俺「よし!グッズ買って楽しむ準備だ!!」
〜有明ガーデン 広場〜
K「あ、居た居た。2人はTシャツどっちにした〜?」
俺「俺はライトブルー!」
A「僕は黒!」
K「私はライトブルーだよ〜」
俺「3人衆だから綺麗に分かれたんじゃない?」ぐぅ〜〜
A・K「あっ」
俺「お腹…空きました…ご飯いきましょう…」
〜昼食後の広場〜
俺「いや〜食った食った!」
K「やっぱサイゼリヤは庶民の味方だわ」
A「僕なんかお肉にピザまで頼んで1000円なんだから、本当に学生に優しすぎる。しかもこれだ値上げしないって言ってるんだから…」
俺「ただの神なんだよなぁ」
スタッフ「星街すいせい2ndライブのアリーナ待機列はこちらです!バルコニー席は裏側になります!」
K「あ、2人ってバルコニーだよね?」
俺「そうなの?」
A「…確認したらそうみたいだね。じゃあここで一旦解散か」
K「了解!銀テープ掴めたら渡すね!お互い楽しもう!また後で!!」
A「え!?いいの!?ありがとう!!」
俺「お互い全力で楽しもう!!また後で!!」
〜会場内〜
俺「うわヤバ!メッチャ広い!しかも事前に聞いた通り5階からでもちゃんとステージ見えるやんけ!!」A「なんか緊張してきたw」俺「わかるw 俺なんか、変な汗かいてるしw あ、そうだコレ。チケットのお代。今日は本当に本当にありがとう!!」A「どういたしまして!」俺「そういえば、このチケットはもともと誰と行くつもりだったの?そんで、なんで今までなんの絡みもない俺を選んでくれたの?」A「それはね〜もともとバイトの後輩と行くつもりだったんだけどアイツドタキャンしやがってw それでツイッターで募集かけたら何人か応募してくれたんだけど、その中で俺さんが一番すいちゃんに対する愛が大きかったんだ!…でも他の人に断る旨の連絡をしたときは胸が痛んだけどね…」俺「それで俺を選んでくれたんだ…マジでありがとう!!お互い全力で楽しもう!!」A「もちろん!!!」
『会場の皆様に、本公演をご覧になられる際の注意事項をご案内します。本公演は──』
俺「いよいよ始まるぞ…」
☄️「どう?今の気分は?」
俺「最っ高にワクワクしてる!ようやく実感が追いついてきたよ。今はただ、今日ここに来れなかった人たちの分まで、魂が燃え尽きるまで楽しむだけだ!!」
☄️「そっか。じゃあお前の声、画面の向こうのFFに届けてやれよ?」
俺「え?声?」
『なお、昨日政府から発表があった通り、イベントでの声出し上限が収容率100%となったため【本公演でも声を出しての応援が可能です】。』
俺・A「!!!!!!!!」
A「マジか…いやマジか!!」
俺「声…出せるのか!?しかも今日解禁!?!?」
☄️「お前ら!!腹から声出せよ!!!」
俺・A「はい!!!」
『まもなく開演です!!』
観客「FOOーーー!!!」
〜2/2 筆者宅〜
☄️「おい筆者」
俺「ッスゥ−−」
☄️「なんで肝心のライブ中の内容が空白2行なんだ??」
俺「マジで公演中の記憶がない…いや景色は映像として思い出せるんだけど、付随する情報が何もないというか…なんとかして言語化を試みようと配信を見返しても、結局紡がれた言葉は『読者のお前も配信チケット買え』だったよね…」
☄️「まぁライブあるあるではあるけどな?物書きとしてそれはどうなん?」
俺「精進します…あと読者のみなさん、リンク乗っけとくのでチラ見せ部分だけでも見てってください…お願いします…」
☄️「配信チケットも買ってね〜☆」
〜1/28 公演後〜
観客「👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏」
俺「マジで本当に凄いライブだった…今日は本当にありがとう!めっちゃくちゃ楽しかったよ!」
A「僕もだよ!あと…3rdはチケット協力お願いね?」
俺「もちろん、そういう契約だからね。…とはいえまさかこんなに早く決まっちゃうとはねw」
A「ホントにね。そういえば、Kさんはどこにいるって?」
俺「有明ガーデンの中だって。…まぁ、とりあえずはこの渋滞を抜けなきゃどうにもならんなw」
A「規制退場なのに人の流れが全く動かない…もはや規制退場とは」
俺「まぁ時間はあるし、のんびり行きましょ」
〜有明ガーデン〜
K「あ、居た居た!退場結構かかったね〜おつかれ〜」
俺「おつかれ〜 何だかんだ10分くらいかかっちゃったよ…って、銀テちゃんと持ってるw」
K「ちゃんと3本掴めたよ!!あ、青色のテープは私のだから!!」
A「貰えるだけで十分贅沢だよ」
俺「間違いないね」
K「そんで…3rdマジ??どこでやるんだろ!?流石に武道館かな!?!?」
A「武道館であって欲しいけど、なんか夢が終わっちゃう感じもあるしな…さいたまスーパーアリーナとかもあるんじゃない!?」
俺「俺はすいちゃんがいつ休めるのかが心配になってくるよ…そこの管理ちゃんと出来る人だから大丈夫だと思うけど、流石にコレは杞憂しちゃうって…」
A「流石のすいちゃん愛だ……」
K「それで、この後はどうするの?折角だしペンラの写真撮りたいんだけど」
俺「2人ほど合流したい人がいるんだけど…いいかな?」
K「いいよ!人数は多い方がいいしね!」
A「僕も良いよ〜」
俺「ありがとう!下の方に居るみたいだから降りよっか」
〜有明ガーデン前の歩道〜
俺「あれ…?居ないな…」
A「もう2回も人違い起こしてるじゃん…ホントに居るの?」
俺「ここら辺に居るはずなんだけど……」
??「お、いたいた」
俺「良かった〜会えた〜。コイツはY。俺と同じ電車に揺られる事を苦痛に感じないタイプの人間や。」
Y「最近は電車じゃないんやけどな」
俺「そうだったなw コイツは最近はずっとおふねに乗っててな。今日もこれからどこに行くんだっけ?」
Y「伊豆諸島です…」
A・K「えぇ!?今から!?」
俺「これが正しい反応やなw」
Y「そんで、この2人は?」
俺「Aさんは今回チケットを譲ってくれた神で、Kさんはたまたま同じ電車に乗ってて話しかけてくれたんよ」
Y「え?たまたま?連絡とかしてないん?」
K「ガチのたまたまですw」
Y「それは凄いなぁ」
俺「実は俺Yと連番組んでたんだけどお互い当たらなくて、俺はAさんから、YはYでどっかからチケットを譲ってもらって今ここに居るんだよねw」
A「それは凄い話だなぁ…でも俺さんは3rdの時は僕と連番組んでくれるんですよね?」
Y「え!?そうなん!?」
俺「そうやで。俺コイツと組むから。お前はもういらへんねん!用済みや!ゞ(o`Д´o) シッシ」
Y「ムキー٩( ’ᾥ’ )و ええもん!特に星詠みでもない友人片っ端から誘って『ライブ代出すから一緒に来うへん?』って言うから!!」
俺「コイツの友人は乗り物に揺られる事が目的なヤツらが多すぎるからマジで着いてきそうなのが怖いんよな……」
A「そういえば、もう1人来るって言ってなかった?」
俺「あ、そうそう。この方とはまた別件で、その方はSさんって方で『有明の行き方が分からない!』って昨日相談くれたんよ」
K「昨日!?」
俺「その方も急遽チケットを譲ってもらった感じらしくて、行きのバスはDMでやりとりしながら一緒に取ったんだけど…まだ帰りのバスを確保してないんだよねw やり方がわかんないみたいで」
Y「まだ取ってないんか…予約無しで飛び乗れる夜行バスがあればいいんやけどなw『すいません、今から大阪行きたいんですけど〜』いうてw」
俺「色々と無理があるやろ。ちなみに往路は桜交通に乗せた」
Y「でた」
S「すいません…俺さんですか?」
俺「そうです!Sさんですね?」
S「はい!今回は本当に本当にありがとうございます!!」
俺「いえいえ、お互い現地来れて良かったです!最高でしたね!」
S「マジで最高でした!それで帰りなんですけど、星詠みさん達の二次会に参加したいので朝出発でお願いしたいんですけど…」
俺「了解です!東阪で朝出発のバスは…昼特急以外にないよな?」
Y「せやな。行きの桜と違って安全安心のJRバスやで〜」
S「? 行きのバスが何かあったんですか?」
俺「今回は特に何も起きてないので大丈夫ですよー!」
Y「悪いヤツやなぁ」
俺「今回は直前で他の選択肢もなかったし!いつもは桜を勧めるときはリスクを説明してるけど今回はそんな時間も無かったし!!」
K「ねぇねぇ!これで5人揃った訳だしペンラで写真撮ろうよ!」
俺「あ、そうだね。2人とも一緒に撮ってもらってもいいかな?」
Y「ええで!ポーズはどうする?」
K「もちろんソワレ👆でしょ!」
Y「よっしゃ!やったるで!」
俺「あれ?お前ペンラは?」
Y「コレ👆やで。素手。」
K「いや〜カッコイイ!素手がライブで一番カッコイイんだよ!!」
Y「せやろ?」
S「あの〜自分も素手でいいですか?」
A「Sさんもペンラ持ってないんですか?」
S「いや、そういう訳ではないんですけど…自分だけ3rd fesのペンラだから」
俺・A・K「いやいや!(食い気味) 全然気にしないですよ!撮りましょ撮りましょ!!」
S「じゃあ…」
K「それじゃ撮るよ〜!はいソワレ!」
パシャッ
〜15分後〜
俺「…はい。じゃあこれで席は取れたので、あとはコンビニてお金払えば大丈夫です。乗る場所がわからなければDMで教えますし、二次会のメンバーの中に優しい星詠みの方が居たら連れてってもらってくださいw」
S「本当にありがとうございます!じゃあ二次会楽しんできます!」
Y「んじゃ、俺はまだフェリー未予約だからこれで行くわ」
俺「お前まだ取ってなかったのかよ!!早く竹芝行けぇ!!!」
Y「それでは皆様、日本のどこかで!」
K「日本のどこかw」
Y「ワイのFFと会う時はマジで北海道だったり九州だったりするからなwなんなら今日も伊豆諸島行ったあとは大分寄ってから自宅やし」
A・K「えぇ…(ドン引き)」
俺「それ初耳なんだが!?そんな金どこから湧いてくるねん!!」
Y「大人になるとな?分割払いっていう便利なものが使えんねん」
俺「それもうリボ一歩手前じゃねぇか!!」
Y「ちゃうちゃう。リボじゃなくて分割やからまだセーフや」
俺「あぁ、ならセーフか…ってなるかい!アウトだよ!」ベシッ
Y「アイテ!そんじゃ今度こそ行くわ。日本のどこかで〜」
A「じゃあ僕たちはこの後どうする?」
俺「そうだな…じゃあ新宿のタワレコでも行きますか?」
K「いいねいいね!あのA型ブチ切れサイン見に行こ!」
A「でも営業時間大丈夫?あと僕明日バイトあるから早めに帰りたいかも…」
俺「うわぁ…マジでお疲れ様…」
K「私もお母さんに『23時台に帰ってくるなら迎えに行ってあげる』ってLINE来たから急いで帰らないと駅から山道を歩くことに…」
俺「じゃあ急いで帰りますか!!」
『まもなく終点大崎 大崎です。りんかい線をご利用いただきありがとうございましだ。』
俺「2人には帰り方教えたし、ここで解散でいいかな?」
K「いいんじゃない?」
A「いいと思うよ〜」
俺「じゃあ2人共、今日は本当にありがとう!!めちゃくちゃ楽しかったし、この3人でライブ来れて良かった!!」
K「私も俺さんとAさんと過ごせてめちゃくちゃ楽しかった!マジで俺さんに話しかけて良かった〜」
A「僕も俺さんを選んで本当に良かった!!3rdもこの3人で行こう!!」
俺「おう!!」
K「もちろん!!」
俺・A・K「それじゃ、また3rdライブで!!」
『この電車は山手線 内回りです。次は品川です。』
俺「ようやく1人になれた…マジで今日は人と喋りすぎた…」
☄️「お前社交性あるけど根は陰キャだからな。よく頑張ったよ」
俺「すいちゃんもお疲れ。人生初ライブ、とんでもない音楽体験だったよ。そんでマジで声出しできて良かった。あの盛り上がりと一体感を体験しちゃうと、声出しに執着する気持ちもよく分かるよ」
☄️「だろ?本当に声出しライブできてよかったよ」
俺「タイミングも最高すぎた。もし厚労省に星詠みが居たならマジでGJすぎる。配信チケットの助成もあるし、今回は日本政府のサポートが凄すぎたw 流石日本が誇る世界のすいちゃんだよ」
☄️「言い過ぎ考え過ぎだよw でも、お互い不運体質なのに今回は滅茶苦茶な幸運に恵まれたのは確かだな」
俺「間違いないね。お陰で声出しすぎて喉もカスカスだし全身が筋肉痛だよw 宿に早く行こう」
〜1/28 ホステルのフロント〜
フロント「えーーっと…俺さん、今日予約されてますか?」
俺「!?いや…してるはずですけど…」
☄️「お?撮れ高か?w」
俺「ホントやめてくれ…」
フロント「何のサイトで予約されましたか?」
俺「えーっと…るるぶトラベルです。これ予約確定メールです」
フロント「るるぶトラベルですね…(見ていたモニターとは別のモニターを確認) あ、俺さんの名前ありました」
俺「マジで良かった…」
☄️「小説としては撮れ高チャンスだったんだけどねw」
俺「もう11時前なんだから早く横にならせてくれ…」
フロント「じゃあ俺さんは303号室の3番ベッドをお使いください。鍵とシーツと枕カバーです」
俺「ありがとうございます!」
『上に参ります』
『3階です』
☄️「ホステルだからひとつの部屋にいくつかベッドがあるのか。そんでシーツ自分で敷くんだな。そんな体力残ってるのか?w」
俺「正直残ってない…けどまぁ安さの代償だし、ホステル慣れしてるから覚悟はできてたよ。とっとと敷いて横になろう。(ガチャ) 俺のベッドは③番……ってえ?アレ??」
☄️「誰かの荷物が置いてあるね…もしかしてダブルブッキングってヤツ?」
俺「まさかの人生初ダブルブッキングがライブ後のこの疲れきったタイミングとは……」
☄️「でもお前の旅行で宿着く時に満身創痍じゃないケースってあるか?」
俺「…そう言われると無いなw ダブルブッキング処女をすいちゃんのライブに捧げられたって考えれば光栄な話だな」
☄️「ポジティブが過ぎるわw すいちゃんが荷物番してるから荷物降ろしてフロント行ってこい」
俺「イッテキマース」
『下に参ります』
『1階です』
俺「すいません」
フロント「はい、どうされましたか?」
俺「303号室に行ったんですけど、③番ベッドに荷物が既に置かれてて…」
フロント「なるほど…ちょっと確認しますね……コレ多分別の人が間違えて使っちゃってる可能性ありますね。たまにあるんですよ〜」
俺「たまにあるんですね…」
フロント「そうなんですよ。なので誠に申し訳ないんですけど、別のお部屋を手配するので荷物を全部持ってもう一度フロントに来て貰っていいですか?」
俺「わかりました」
フロント「本当に申し訳ないです(_ _)」
俺「いえいえ!大丈夫です!」
『上に参ります』
『3階です』
☄️「おかえり〜」
俺「ただいま。俺のダブルブッキング処女は守られたっぽい」
☄️「それはどっちでもいいんだよ」
俺「アッハイ。部屋をもっかい割り当てるから荷物全部持ってフロントに来いってさ」
☄️「もっかいフロント降りるんかい」
俺「みたい…あー早く寝たい…」
☄️「撮れ高ご馳走様です!!」
『下に参ります』
『1階です』
俺「荷物持ってきました〜」
フロント「ありがとうございます(_ _) 鍵お預かりしますね。今度のお部屋は505号室の④番ベッドになります。本っ当に申し訳ないです(_ _)」
俺「いえいえ!大丈夫です!対応していただきありがとうございました!!」
『上へ参ります』
☄️「そんなに疲れてるのによくそんな丁寧な対応ができるな…」
俺「そりゃイレギュラーはいつだって付き物だし、ここでキレたってフロントの方のストレス以外に生むものがないし。何より疲れてはいるけど全くイライラしてないからね〜」
☄️「それはやっぱライブでストレス発散できたから?」
俺「それももちろんあるんだけど、それ以上にこのライブを通じて沢山の良い出会いがあった事が大きいかも。色んな星詠みの人たちと出会えて、その人達と過ごす時間がずっと楽しくて。だから、今まで以上に『小さなご縁も大切にしよう』って思って。そしたら今回のフロント対応に対して込み上げてくる感情は無かったよ」
☄️「そっか───」
『5階です』
☄️「星詠みのみんながお前みたいな奴ばっかりで、すいちゃんは本当に嬉しいよ」
〜1/28 ④番ベッド〜
俺「ふぅー!おつかれー!!」
☄️「マジで疲れた〜早くシーツ敷いて〜」
俺「ヘイヘーイ」
☄️「あ、しらけんの同時視聴見てる」
俺「みんなの反応を聞いてライブの余韻に浸っております✌️」
☄️「いいのか?配信チケット買わなくて?w」
俺「まだ我慢するもん!多分31日には買うと思うけど!」
☄️「シーツ敷けたな…シャワーどうする?」
俺「もうそんな体力ない…明日の朝入る…」
☄️「お前全身汗だくだろ…すいちゃんは2次元でシャワー浴びて寝る〜」
俺「…すいちゃん」
☄️「どうした?」
俺「すいちゃんは本当に沢山の人に愛されてるんだね。今までインターネット越しで感じてはいたけど、今日の一日で直接星詠みの人と会ったりホロメンの反応を見たりしてそれを強く感じられたよ」
☄️「…本当にありがたい限りだよ。でも未だに思うんだ。あの時…私が星街すいせいとして追い詰められてた時、行動を起こさなかったら今の自分はどうなってたんだろって。」
俺「…」
☄️「私以上の素質を持ってる原石なんて沢山いるのに、その子たちも一生懸命頑張ってるのに、これだけの人達に囲まれたりあの景色を見れたりするのはほんのひと握り。毎晩のようにそういう事を考えちゃってるから、きっと私は無意識のうちにその人達のぶんを背負ってるんだと思う。」
俺「…きっと、すいちゃんのその大きくて優しい背中にみんなついて行ってるんだよ。これまでも、これからも。」
☄️「…だったらいいな。」
俺「話してて思ったんだけど、俺は今『自我を持つ』という禁忌を犯してる訳だが、別にすいちゃんにガチ恋してる訳じゃないんだ。きっと俺がすいちゃんに求めてるのは父性なんだと思う。」
☄️「父性!?パパみってコト?!」
俺「うん。というかすいちゃんの姿にパパみを感じてるリスナーやVTuberは地味に多いと思うよ。それだけすいちゃんの姿は愛くるしくて、包容力とは違った…威厳を含んだ優しさがあって、何よりカッコイイんだ。これが俺がずっと感じてた『男同士の友情みたいな感覚』の正体なんだと思う。」
☄️「…確かにお前の父親クセもんだしな〜 そういう妄想しちゃうのもわからんでもないが…多分お前だけだぞ」
俺「そうかな〜そんな事無いと思うけどな〜」
☄️「な訳ねぇよ。だってさ…(コホン) すいちゃんは〜?」
俺「今日もかわいい!!」
☄️「だろ?そういう事だよ(?)」
俺「そういう事かぁ(?)」
☄️「あ、0時になった」
俺「ホントだ〜 先駆者聞いてから寝るか〜 現地で聞いた時はマジで『俺の知らないアニソンか!?』って本気で思ったもんw」
☄️「やっぱそうか〜〜そうなるかもなとは思ってたんだけどな〜〜」
俺「…地上だ。地上の星街だ!」
☄️「風の中のすばる〜〜♪」
俺「イヤでもマジで、今までの曲は夜空できらきらギラギラ光ってたのに対して、この曲は砂の中の銀河って感じ。孤高で泥臭い、銃と鍬を担いで荒野へ踏み出す星街がそこに居たよ…エグすぎる…これTFTでやって欲しすぎる。というかコレしかないやろ」
☄️「ま、結果はみちづれだったんだけどねw」
俺「マジでなんでや!!でもあのハモリなしみちづれめちゃくちゃ良かったから異論は無いけど!!」
☄️「そんじゃおやすみ」
俺「おやすみ、すいちゃん」
〜1/29 ④番ベッド〜
俺「ふわぁ〜 よく寝た。めちゃくちゃ寝覚めいいな。飛べるレベルで身体が軽い。今何時だ…って5時半!?!?5時間しか寝てないの!?流石に二度寝するか。おやすみ…」
☄️「zzz」
俺「…」
☄️「zzz」
俺「…寝れねぇ。とりあえずシャワー浴びに行くか…」
〜1/29 シャワールーム〜
シャーーー
俺「昨日は本当に夢みたいな一日だった。まだ身体がフワフワしてる。…けど現実に帰ることに対する恐怖も感じる……『苦悩とか葛藤を、乗り越えなくてもいいので、受け入れて今日のライブから帰って欲しい』か。今日はその優しさに甘えて、どこか旅に出てから帰ろうかな。もちろんすいちゃんもみちづれにしてね」
キュッ ゴシゴシ
俺「それにしても、先駆者の中毒性ヤバいな。永遠に聴いちゃうし、聴く度に俺の中の父街像がどんどん膨らんでいってる気がする…背中デカすぎるよ星街ぃ」
俺「あーサッパリした!流石に昨日晩飯食ってないし腹減ったな…直で飯行くか。朝飯付きで1泊4000円切ってるのただの神なんだよなぁ」
〜1/29 ④番ベッド〜
☄️「んー…今何時だ…まだ8時か……二度寝するか……」
俺「…」
☄️「…寝れない。しゃあない、起きるか…(スマホ起動)」
俺「…」
☄️「ってお前もう起きてたのか。おはよう」
俺「おはよう…」
☄️「大丈夫?死んだ魚の目してるよ?」
俺「ベッドから動けない……でも二度寝もできない……」
☄️「そっか。安心しな、すいちゃんも同じだよ。」
俺「なら良かった…」
☄️「無理に動かなくていい。このままチェックアウト時間までゆっくりしてようぜ」
俺「ありがとう……」
〜2時間後〜
☄️「おーい起きろーー。チェックアウトの時間だぞーー」
俺「……もうそんな時間になっちまったのか」
☄️「結局スマホを触る親指以外ピクリとも動かなかったな…どうだ?動けるか?」
俺「全然。全く動けん。昨日人生で一番の音楽体験をしたはずなのに…というかしたからなのか。燃え尽き症候群ってヤツなのかな…」
☄️「完全に灰になってんなぁ…FFさんに『魂燃やし尽くして来い』って言われてたからその約束は果たせたなw」
俺「とりあえず今は笑い事じゃないな…なんとかチェックアウトはしないと…でも『起き上がれ』って脳が司令しても身体がピクリとも動かない…」
☄️「お前の鬱病はだいぶ治ってきたとはいえまだ完治してないからな…いつもはこういう時どうしてるんだっけ?」
俺「ツイッターとかYouTubeとか眺めてなんとか気持ち切り替えてるんだけど、2時間経っても動けんときはいつも起床を諦めてるんだよな…」
☄️「そうなんだよな…なんとかコイツの気持ちを切り替える方法があれば……そういえばお前配信チケットは買ったん?」
俺「!!!まだ試してなかった!!!…でも5500円か……」
☄️「じゃあ他に解決策はあるの?」ニヤニヤ
俺「…この状況を打破できるなら5500円なんて安いもんだな!!!!」
☄️「はいお買い上げありがとうございま〜す!!」
〜1/29 ホステルのフロント〜
俺「チェックアウトお願いします」
フロント「かしこまりました。鍵お預かりしますね。これで大丈夫です」
俺「ありがとうございました〜」
☄️「ビンゴだったなw 死んだ魚の目がちゃんと生き返ってるよ」
俺「燃え尽き症候群とか洒落たもんじゃなくて、ただの星街ロスだったみたいだ…マジでありがと!本当に動き出せてよかった!!」
☄️「いいってことよ!そんで、この後はどうすんの?」
俺「1回ちょっと食べてみたかったモノがあって、それ食べて秋葉原と新宿の聖地巡礼を済ませたら帰ろうと思う」
☄️「食べたかったもの?」
俺「うん、見た目のインパクトヤバいから楽しみにしてて!w」
『我孫子 我孫子です。成田線はお乗り換えです。』
俺「着いたぜ我孫子!」
☄️「乗り換えこみで45分くらいかかったな〜」
俺「途中乗ってきたお兄さんが昼間からよっぱっぱで電車の床で寝た時はビックリしたけど、車掌さんや駅員さんの対応は学ぶものがあったな〜」
☄️「お前鉄道マン志望だもんな。声かけで『お兄さん起きてください!!』からの『触りますよー!!いいですね!?』とか中々リアルだったな」
俺「我孫子に着くやいなや駅員さんが待機してて、3人がかりで担ぎ出しで2分遅れで済ませたファインプレーは流石日本の鉄道だと思ったよ…俺もこれを受け継ぐ人間になれるように頑張らなきゃな」
☄️「すいちゃんは応援してるぞ!!」
俺「ありがとう!俺頑張る!」ぐぅ〜〜
☄️「あっw」
俺「腹が減りました…行きましょう!弥生軒!」
〜我孫子駅 弥生軒(駅そば)〜
店員「唐揚げそばのお客様〜」
俺「はーい!ありがとうございます!」
店主「あいよ!」
俺「すげぇ…3分で出てきたよ」
☄️「え…何これ…(ドン引き) かけそばの上に唐揚げが1ブロックで入ってる…このサイズは筆者の地元の山賊焼き以外で初めて見たわ…」
俺「アレよりサイズはちょっと小さいけど、インパクトはめちゃくちゃあるよね」
☄️「でも唐揚げと蕎麦って合うの?口の中で喧嘩しちゃわない?」
俺「それがしないらしいんだよ!まぁ百聞は一見にしかず。いただきます!」
☄️「…お味は?」
俺「めっちゃくちゃ美味い!唐揚げがめちゃくちゃジューシーだし、衣がカリッカリなの!下の汁に浸かってる面もふやけるのに2分くらいかかるからカリカリ時間長め!そして甘めのそばつゆが想像以上に合ってお蕎麦も進む!!これは病みつきになる大回らーが続出する訳だ…」
☄️「そんなに美味いんだ…」
俺「一口いる?」
☄️「すいちゃんは女だ!!オメェの父親じゃねぇんだよ!!」バシン!!
俺「アヒィ」
俺・☄️「ごちそうさまでした〜!」
〜1/29 東京駅〜
『この電車は、中央特快 高尾行きです。』
☄️「結局聖地巡礼は出来なかったな〜」
俺「思った以上に我孫子が遠かった…まぁ配信チケット買っちゃったから特急課金はできないし、すいちゃんのサインがEXPOの時まで残ってることを祈ろう」
☄️「わたし的には早く撤去してほしい。なんならもっかい色紙渡されたら書き直すから」
俺「ホントに書くか〜?w」
☄️「…めんどくさがって白紙で返すかも」
俺「デスヨネー」
『終点高尾 高尾です。普通列車 長野行きは向かいのホームでお乗り換えです。』
〜長野行きの車内〜
俺「うぉーーおぅーうぉーおーぅ うぉうぉーうぉーおーぅ(放心)」
☄️「おーいお前ー。死んだ魚の目で先駆者口ずさんでるのはただの不審者だぞー」
俺「うぉーーおぅーうぉーおーぅ うぉうぉーうぉーおーぅ(効果無し)」
☄️「もうコイツ駄目だ(諦め)。そもそもこんなにカワイイすいちゃんが旅のお供をしてやってるっつうのに、なーにが星街ロスだよ。本当に人生初ライブで燃え尽きちまったんだなぁ…」
俺「すいちゃん…」
☄️「どした?」
俺「現地行けて…声出しできて…本当に良かった……」ガクッ
☄️「あぁ、今週は奇跡の連続だったな。お前は滲む痛みと引き換えに有り余る喜びに出会えたんだ。一生大切にしろよ。とりあえずゆっくり休め。まだまだ先は長いからな。」
☄️「おーい起きろー。上諏訪だぞーー」
俺「……上諏訪ならもうちょい寝れるな。平田ぐらいで起こして。」
☄️「本当に良いのか?日曜の16:50に二度寝なんてして」
俺「!!線すく!!ライブの余韻で完全に忘れてた!!」
☄️「言い訳はいいから、早くアプリ開かなきゃ始まっちゃうぞ〜w」
『まつもとぉ〜 まつもとぉ〜 松本です。』
俺「寒いッ!!!東京の方も結構肌寒いと思ってたけど、やっぱりコッチの寒さは格が違うッ!!!」
☄️「でも6時前で氷点下いってないって、まだ暖かい方なんじゃない?」
俺「それなんよな…マジで松本寒すぎる…体の芯まで寒さが来るし、指先や耳が痛ぇ!早く暖房のある所でホロのうたきけを聴かなければ死んでしまう!避難だー!」
〜バスターミナル 待合室〜
💻「来週も〜?」
😈・☄️「私たちの歌をきけーー!!」
俺「やっぱりアイドルとしてのすいちゃんはかわいくて面白い…これが実家のような安心感か…いい感じに余韻抜きができた気がする」
☄️「それなら良かった。丁度よくバスも来るみたいだよ?」
俺「タイミングバッチリだな。…今回は本当に本当に濃密な旅行だった。色んな人と出会えて、人生初ライブが声出しで、正直まだ俺の心は白い灰のままだ。今夜はゆっくり休んで、そしたらまた旅に出よう。まだまだすいちゃんと一緒に色んな景色を見たいし、美味しいものも食べたい!そして色んなことを語り合いたい!」
☄️「すいちゃんもだよ!これからも、すいちゃんをいっぱいいっぱいいーっぱい!素敵な場所へ連れてけよ?」
俺「あぁ、もちろん!日本中のどこまででもみちづれにしてやるよ!」
☄️「で?次はどこに連れてってくれるって約束だったっけ?」ニヤニヤ
俺「ッスゥ−…そのことなんですけど…」
☄️「どうしたの?」(口角は上がっているが目は笑っていない)
俺「今回のライブが相当痛い出費でして…しかもEXPO両日にfesまで当たっちゃったモンだから、3月の東日本パスは中止させて頂こうかと…」
☄️「え〜すいちゃん三陸海岸楽しみだったのにな〜(わざとらしい高い声)」
俺「ゴメンナサイ…」
☄️「おいお前(ドスの利いた声)」
俺「ハイッ!ナンデショウカッ!!」
☄️「今度進路関係で大阪行くよな?親の金で」
俺「ハイッ!イキマスッ!」
☄️「その道中で寄って欲しい所…いや、VTuberオタクとして寄らなきゃ行けない場所、あるんじゃないの??」
俺「拒否権はなさそうだな……スペインの風、感じに行くかぁ…」エスパーニャーー
☄️「よし決まり!じゃ、またプラン組んどいて〜」
俺「へいへーい」
【スペイン村に行きたかった編】に続く…?
ここまでご覧いただきありがとうございました。17000字ですってよ奥さん() ぶっちぎりで過去最長です。マジでなんで7日で書けたんだ……
あれだけ苦手だった旅行記でしたが、『妄想上の推しに相方になってもらう事でストーリーベースで話を進める』ことで解決できました。ちなみにお察しの通り、すいちゃんの二次元の姿は筆者のスマホの画面内で三次元の姿はアクスタです。
話を戻して、今回はライブ体験だけでなく旅行体験としても過去最高に濃密だったので、その内容を何らかの媒体に記録できた事が嬉しいです。このスタイル書いてて楽しかったので、みちづれ旅行記は続く可能性大です。乞うご期待!
あとこの小説はノンフィクションなのかというとそういう訳でも無く、ちょっとだけ脚色を加えてるので『微フィクション』ぐらいの感じです。でも大筋はほとんど体験した通りです。濃かった……
最後に、ここまで読んでくれた読者のみなさんと、今回の旅を共にしてくれたAさん、Kさん、少ない時間ではあったものの楽しい時間を過ごさせてくれたYさん、Sさん、そして最っ高のライブを作り上げてくれたスタッフの方々と最っっ高パフォーマンスをしてくれたすいちゃんに私が持てる最大級の感謝を!!ありがとうございました!!