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どっちも偉い。どっちがなんて決めたらだめだと思うんだ。
私は、小学校で指導教諭をしています。
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
最近クラスで話したこと。AとBでは…。
最近、クラスの子どもたちに向けて話をしたことがあります。
それは、
何かかみんなとするときに、
リーダーシップを発揮してみんなを引っ張る人がいる。
それって本当に凄いことだと思う。
その人のおかげで、スムーズにことが進むことも多いから。
ただ、一方で、
そういうリーダーシップを取る人に
しっかりと協力できる人も、
同じくらい凄いんだと思う。
リーダーシップを発揮して引っ張る人と、
そういう人に協力しようとする人どちらも凄いから、
いろいろなことがスムーズに楽しく進んでいくんだと。
組織の中では、リーダーシップを発揮する人にスポットが当たることがよくあります。
人前に立ち、人を引っ張る力は本当に凄いことだと思います。
ただ、クラスの中を見ていると、
活動に対して、好き勝手に振る舞い、
自己中心的な行動を取る人も少なからずいます。
いろいろなクラスを担任してきましたが、
誰かが何かをするときに、
自分のやりたいことを少し抑えて、
協力できる人と言うのはもの大切なことだと思っています。
だから私は上のように語ることがよくあります。
他にも、
挨拶する人,返す人
どっちも偉い。
ということも伝えています。
時々、学校で、
先に挨拶をしようと声をかけている場面を見ます。
もちろん先に挨拶ができる事はとても素敵なことだと思います。
ただ、挨拶をされて、きちんと返事をする人も、
私はとても立派だと思うのです。
子どもの中には消極的で、
自分から進んで何かをすることに
苦手意識を持っている人もいます。
そんな子には、
まず、
挨拶をされたら返そうねと伝えています。
その上で、
「先に挨拶できるときにはしようね。」と声をかけています。
さらに、授業中の発表場面でも同じです。
みんなの前で、自分の考えを発表する人。
これはとても勇気がある行動で素晴らしいと思います。
一方で、
発表は苦手だけれど、その人の考えをしっかり聞いてあげられる人。
この人も素敵だと思うのです。
もちろん両方できるのに越した事はありませんが、
どちらかに優劣をつけるような感覚を持たずに、
子どもと接したいと思っています。
最後に…
人には得意不得意な場面があります。
AとBでは、
Aが素晴らしいとしていると、
苦しくなってくる子もいるはずです。
だからこそ、
AもBも両方素晴らしいことだ。
Aが苦手ならば、
まずはBができるように頑張ろう
というスタンスで
子どもと向き合っていくのは大切ではないでしょうか。