自分の心のしずかな革命・ひと休み024
先日、何気なくテレビを見ていると、火星に着陸した宇宙探査機にかんするニュースが流れた。わたしはワクワクして、子どものころに人類がはじめて月面に降り立つ生中継を見たのを思い出した。
ニュースでは、探査機が調べたデータをもとに火星の生命や水の存在について研究しているチームが、地下に大量の水が存在する可能性があることを発表していた。だが次の「火星の水を人類が利用できるかもしれない」というコメントに気分が落ち込んでしまった。
むかしから問題になっている水質汚染や森林破壊をいまだに止めることができない人類が、火星の水まで奪い汚してしまうかもしれない、という思いが頭をよぎったのだった。
さらに、アースオーバーシュートデイ(地球が1年で生み出している生物資源を年初から数えて人類だけで使い切ってしまう日)というものはやはりほとんどだれも気にとめないんだな、とため息が出た。
1971年12月にその日が発生してから年々早くなり、今年は8月1日にアースオーバーシュートデイを迎えた。もし世界の人々が日本の暮らしをすると5月16日になるらしい。
水だけでなく月に太陽光発電基地をつくるとか惑星から燃料資源を採掘するとか、足るを知らない人間たちはどこへ行こうとしているのだろうか。
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