【BARステラアビス】ジンガのアレソレについて語る回【題材がセンシティブ】
⚠ちゅうい!
この記事にはゲーム「BARステラアビス」の仲間たちのネタバレが多大に含まれます。ステラアビスは仲間とお酒飲みながら交流して彼らの話を聞いていくのが面白さの半分以上なので、もしやろうとしてるひとでそういう面白さを失いたくないよ〜って場合は見ないほうがいいよ!!
⚠ちゅうい!
特に今回トップバナーにしてる彼の「本性」を知らない人は帰れ!帰れ帰れ!!
⚠さらにちゅうい!
セキは当事者とはいえかーなーり恵まれた生き方が許されてるけど、そのへんちくちくしないでほしいな!!自分でネタにするぶんにはいいんだけど人から言われるとほんとマジであの……地の底通り抜けてブラジルくらいまで……落ち込むので…………………………自覚はしてるので……………………………………
⚠さらにさらにちゅうい!
あくまでも「セキがこう思った」なので、様々なことに正解のない記事だし、病状も正しい対応もほんっっっっとーーーーーに千差万別です!断言しよう!この記事を読んでも役に立つことはなんもない!!
だけど、ステラアビスが「ここまでちゃんと踏み込んでくれてる」ことを知ってほしくて書く!!
だから必然的に病気に関することを書くことになるんだけど、あくまでゲームの話が主体なので!!そこんとこ!!理解していただければ!!!!
▼
というわけで、BARステラアビスをやっていて、このゲームすげえな!!って思ったので衝動的に単独記事を書いてます。ステラアビス自体もオススメしたいからネタバレなしの記事をそのうち書きたい(願望)
すごいのよ。確かに交流する仲間たちについて「一風変わった」とかそういう触れ込みがされていたけど、まさかその「一風」がガチの病癖とは思わないじゃん!!!!
しかもさすがに「病気」とか「癖」とか、言葉としてはふわっと誤魔化されてはいるけど、明らかに「うつ病」「統合失調症」「窃盗癖」「虚言癖」「恋愛依存」「きょうだい間の扱いの違い」等々……現実に実在するものについて扱ってる!!
言葉狩りだの配慮だのコンプラだのなんだかんだで、色々地雷原みたいになってる創作物で……しかもゲームで!RPGで!そういう方面の触れ込み事前に一切なくってこれ!!!
マジでスゲェ挑戦的なことしてると思いました。さすが日本一ソフトウェア、そういう絶妙な線攻めてくんな……!
しかも、個人的に描かれ方が「共感して泣きたくなるほど正しい」のが本当に嬉しいのと切ないのとで……!!誰ですかシナリオライター!!!!めちゃくちゃ調べた?それとも元当事者?すごい。
ちなみにシナリオライターさんが探偵撲滅のシナリオも書いてたことをのちに知りました。あれも荒削りだけどめっちゃ好きだったなぁ…………
まぁとにかく、そういう気持ちになったので、現役うつ病で引きこもりネオニートのセキが、そのへん……特にうつ病であるジンガのエピソードについて感じたことをつらつら並べ立てていく感じの記事です(すごい今更な方針表明)
▼
ここから次の▼まで前提としての自分語りゾーン。興味ない人は読み飛ばしていいよ!
Twitter(現X)ではぽつぽつ言ったり言わなかったりですが、私は現役でうつ病です。
病歴3年くらい?そもそもが根治する病気ではないけれど、未だにいろんなことが怖かったりできなかったりで社会復帰できてないタイプです。こじらせてます。
主に薬での治療と時々カウンセリング受けてます。とっても太〜い実家に頼りながら生きてるタイプなので、そのへんに甘えてだらだら治ってないのかもしれませんが……まあそこはそれとしておいてほしいです。
私が発症した原因は母親の事故死でそもそも環境やメンタルが大荒れしてたところ職場で頑張りすぎたあたり……と自己分析してますが、まぁなにぶん脳の障害であり心の病気ですんで、それ以外にもなんかこう、色々あったんだと思います。
とりあえずめっちゃ大雑把に言えば、がんばりすぎて脳の機能がパーンしたタイプです。
いろんな症状が人によってあるわけですが、一番ひどかった(病院にかかれ!と友人連中に言われた)ときの私の病状は自覚できていただけでも、
・眠いのにとにかく寝れない
・市販の睡眠薬を飲んでも眠りが浅い、すぐ起きる
・寝れても変な夢ばかり見て休めてない
・ので、活動に凄まじい支障が出る
・物事の優先順位が判断できなくなる
・なにも考えられなくなる
・職場のトイレに長時間逃げ込む
・聞いたことを覚えてられない
・電話やメールが怖くなる etc…
・食べ物の味がわからなくなる
・そもそも食欲がなくなる
・もっとそもそも、布団から起き上がれない
・仕事でも趣味でも、文章が読めなくなる(私はもともと結構な読書家でした)
・突然号泣する
・詐熱
……という感じでした。いや書き連ねてみるとマジで病院行けだなこれ。
細かいのとかこれらが原因で起きた諸々とかなんか色々は省いてるので書いてあることが全てというわけではないですが、マジで日常生活に「支障が出る」じゃなくて「送れない」でした。
うつ病で言われがちな希死念慮とか自傷とかは全くなくて、ただただ動けない。
だから、私は甘えてるだけなんじゃないかって……それで病院かかる踏ん切りが友人に言われるまでつかなかったんですよね。巷で言われる「うつ病」ほどひどくないだろうと思って……
背中押してくれてありがとな、当時のフレンズたち……
私が幸運だったのは、そうやって「病院行け」って言ってくれる人がいたのと、徒歩20分圏内に即日診てもらえる心療内科があったことです。
心療内科って基本的に予約制だし予約取るのもめちゃ大変なんです。一月前とかに埋まったりしちゃうから、初診が電話してから一月後〜とかザラです。
だから、すぐ診てもらって診断出してもらって「休職なさい」って医者から断言されたのは、本当に幸運だった。
「私は病気だ、休むべきなんだ」とハッキリしたときには既に2週間くらい週の半分くらいは体調不良(動けなさすぎて詐熱してました)で出勤できていない日々で、しかもめちゃくちゃ忙しい時期で、上司からも期待されてたのに……とか色々あったのが、「医者からの休職要請」っていう太鼓判を押されたことである程度気持ちが楽になったので。
まぁそれでも退職するまでの2年強は、休職期間の延長やら保険料どうたらとかなんだかんだとか諸々諸々で毎月のように結局職場との連絡をしなくてはいけなくて毎月胃痛〜!!!!という感じだったんですが(これもこじらせて未だに社会復帰できてない原因のひとつ)
しかもそれに加え、半年強、私は家族にうつ病で休職中という事実を隠し続けました。
なんで?って言われるかもしれないけど、本当に怖かったんです。一番身近な他人である家族に、何を言われるか、どう思われるかが。
甘えるんじゃない!とか、きょうだいは優秀なのになんでお前だけとか、そう言われたり思われたりしたら本当に戻ってこれないくらい壊れると確信していたので。
私が彼氏彼女とかそういう……よそでちゃんと支えてくれる人がいないのもあったと思う。そうなると私にとっての家族って、唯一の社会的拠り所みたいなもんだったので。
まあ杞憂だったというか、逆に言わなかったことでめちゃくちゃショック与えてすんごい心配させたわけですが、まー隠すことにもずっと気を遣っておりまして。
仕事の調子を聞かれたらそれっぽく答えたり、なんかしらの連絡来ても本来の仕事時間が終わるまでは返さなかったり、実家に帰る時は職場に行くような格好で帰ったり……
いやバカバカしいというか、無駄な努力に見えるかもしれないんですが、マジで当時の私にとってはそれくらい家族にバレたくなかったんですよね。逆に長年の友達相手とか、Twitter(当時)とかでは言えてたのにね。
とにかく、そういう状態でした。一部は現在進行系。
未だに睡眠薬が手放せないし、外付けの神経伝達物質が切れると動けなくなったり些細なことでボロボロ泣いたりするし、天気気温気圧全てに弱くなったり、まぁとにかく呆れるくらいできないことや生きることへの支障が増えました。
今だとこれくらい話のネタにできるくらいには開き直りつつあるんですけどね!それでも無理矢理開き直ろうとしてる自覚はあるんでね!!たぶんまだしばらくはダメです!!!!
というのが、私の病状です。自分語りおわり!
▼
で、ようやっと本題であるステラアビスの話。
ジンガのこと、最初は「まぁ一人はいる陽キャキャラ」としか見てなかったんですよね。
だけど、交流を重ねるうちに、これ……アルコール依存か……?みたいになってきて。でもなんか、頑張りすぎ?というか自分を偽ってる……?明るいジンガを演じてる?って思い始めたとこで、
この告白。全てに納得が行きました。
というかこの表情、めっちゃハッキリ隈が描いてあるんだよね……あ、本当に苦しんでるんだ、っていうのが表情だけでわかっちゃう……
そのあとのこの発言も、
ものすごー……く、わかる。私も家族に対して完全に偽ってたからね……怖いんだよね、自分が本当はダメな人間になっちゃったことを明かすのが。
でも、ジンガにとって幸いだったのはサマヨイがいたこと。
彼女、顔が奪われてるから「話せない(話すときも基本他人の言葉を借りないといけない)」っていうのが本当にいい塩梅で。
本当に落ちてるときって、「がんばれ」も「がんばらなくていい」もできないんです……もうなんかとにかく、全部が全部余計な考えがぐるぐるしてダメになってる状態なので。
だから、話せないサマヨイが隣に黙って座って相槌を打ちながら話を聞いてくれる…………っていうのは本当にジンガにとって救いだったと思う。
カウンセリングの最初も「ただただ話を聞いてもらう」だからね。
だからそもそも、こういうことを面と向かって言える友人って……本当に貴重で……
私は落ちきってるときはそもそも人に会わないようにしてるから……ちょっと羨ましいレベル。
それで、ちゃんと通院するって決めて、お酒の量もほどほどに、って医者と一緒に決めたあとのジンガが目に見えて(本人曰く「今落ちてるんだけど」でも)元気になったのが本当に嬉しかった。
病気になったことが受け入れられなかった、っていうのは彼のその後の告白で言及されてるんだけど、このあたりも本当にわかる。
ジンガにとっての契機は「足がダメになったこと」で、これってたぶん他の人にとっては「え、そんなことで?」レベルのことなんですよ。それが自分でもわかるから受け入れたくない、受け入れられない……っていうところもあるんだと思う。努力不足だと思っちゃうんだよね……わかるよ……
これは逆に私にとって幸運だったことだけど、私の身近にうつになってた子が既にいたから、「あぁそうか、誰でもなるんだ」って受け入れられたから早めに受診できたみたいなとこある。
しかも彼の様子を見るに、希死念慮はないんですよね。ただただ辛い、苦しい、認めたくない、酒を飲んでるときだけが全部忘れられる……
ここがものすごくリアルだなって。
現実のうつも希死念慮あるかどうかは本人次第で、なのにメディアで流される心の病気の人は希死念慮すごい!自暴自棄!やばい!!みたいのが多くて多くて……だから余計に「自分はこの程度なんだから甘えてるだけ、努力不足」って思っちゃうとこあると思うんです(私がそうだったし)
だから、ジンガのような「希死念慮のないただただ苦しいうつ」を真摯に描いてくれたのがすごく嬉しかった。まあこれも私が似たような感じでものすごく共感できたからそう思うだけかもしれないけど。
心の病気はだいたいが可塑性で、決してなる前に戻ることはできない。「心の病気」とか言ってるけど結局「脳の病気」だそうなので。脳みそ壊れても脳みそ入れ替えるわけにはいかないからね。
だから、「自分にも他人にも受け入れてもらうこと」をゴールとしてたジンガのエピソードは、ほんっ……とーに、よくできてると思う。治らないんだもん。受け入れてうまーく付き合って、少しずつよくしてくしかないんだもん。
ジンガ、「サッカークラブのムードメーカー」で「将来を期待されてるレベルの選手」で、本人もそれを誇りに思ってたしそれありきで振る舞ってたから、余計にサッカーがもうできない、ってなったときにガンッて来ちゃったんだろうね……本当に、今まで頑張ったねって撫でてあげたくなる(今やこれからのことをおいといて今までの頑張りを認めてもらうのは私も大丈夫です。複雑だね!)
それで、サッカーのできない自分を認めて、それで出てくる言葉がこれなの、
ものすごーくいいな……って思いました。
しかもエンディングで流れてくる彼のその後が、
カジさんに教えてもらうことになったギターを眺めるところなの、最高でした。新しいものを入れ始めたんだなって。
でもムチはやめたほうがいいと思う。
カジさん……愛を求める相手に老若男女なかったって言ってたから、そっちの経験もあるんだろうな……とっさに出てくる提案がこれって。そういうことやぞ。
▼
こっからはステラアビス全体のネタバレな話。
そもそも、サマヨイって他のお客から見たら顔あるっぽいんだよね。
キルカもこう言ってるし、顔がないって認識してるのはマスターやティプシィやデッドシェイカー=ヨイの世界に染まった人たちだけで。
エンディングも別にデッドシェイカーに顔返してもらってないのに顔出てるしね。
たぶん、単純に現実に出れるようになっただけで、まぁヨイガミになったわけだし最後にティプシィにメモ以上の自分の言葉をかけてるわけだから、マスターみたいにそのうちヨイの世界に馴染んで喋ることくらいはできるようになるんだろうけど。
だから、サマヨイを基本相席してお酒一緒に飲みながら相槌打って時々みんなの心の声のメモを借りて喋るだけ、っていうのが、寄り添うキャラクターとしてほんとによくできてる。
このキャスの手を握るサマヨイ、本当に好き…………
こっちのブチギレ酒ぶっかけサマヨイも好き…………………………
それに、サマヨイが喋らないぶん他のみんなの声優さんの演技がすごく際立ってて。
マイアのこの泣き笑いの声とかすごかった。
あと表情パターンがめっちゃ多い。すごい。
私はバランが好きなんですが、彼だけ怯え表情のパターンめっちゃくちゃ多くない!?
なんかの癖を刺激されそうでとても危険。私、最近自覚したんですけど……あのー、リンバスのシンクレアがいぢめられてるときの反応に……すごく……興奮しちゃうみたいで……ヤバい性癖掘り出されてきたな。
でも彼も虚言癖とはいえ「絵を描くことが好き」は本当で、エンディングでもちゃんと画塾に通ってるカットなのが好き。
怖がりなだけで本性は真面目で優しいんだよね……
魚の絵を描きあげたらマスターに飾ってもらった、って話のあとにちゃんと店内見ると飾ってあるの最高だった。
▼
というわけで、とりあえず好き勝手語ったので満足しました。
まとめると、「身近にいるようなレベルのうつを真摯に扱ってくれてありがとうシナリオライターの人!!!!!!!」って感じ。やってるとき嬉しさと共感となんやかやで泣いちゃったもん(ガチ)
今回の記事である程度のカロリーを消費したので、そのうちネタバレなしでステラアビスのいいとこを書き連ねる記事を書く……かも……しれない……まあネタバレなしならカロリー少ないし!ステラアビスオススメしたいし!やるぞ私。
おしまい!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?