記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

ズレた自分の頭をまとめる【小市民シリーズ最終話感想】

2024年9月20日、録画していたアニメ『小市民シリーズ』の最終話をようやく視聴。
放送が9月14日…観るのが遅すぎた…。

ひとまず、感想を書いてみる。
見方が少し変わったから。



小山内さんの計画・石和馳美に対して

かなり過激ではあった。
冤罪で逮捕させたり、周囲の人物を利用したりと、決して褒められるものでもない。

ただ、「気に入らない相手を暴力でねじ伏せようとする、話の通じない凶暴な野蛮人(石和馳美 )」を遠ざける方法が他にあったのかは疑問。

「警察に相談すれば良いだろう」と思った。
しかし、警察は基本的に事件やら事故などが起きてからでないと、大々的には動いてくれない。
もたもたしている間に、自分の穏やかな生活が破壊されることになる。もしかしたら、親や友達など、自分の大切な人すらも石和馳美の被害に遭うかもしれない。

小山内さんの今回の計画は
「自分が犠牲になることで、いずれより最悪な事態を引き起こすであろう石和馳美を檻の中に閉じ込めた」という、
全く正しくはないが、最善の方法だったんじゃないだろうか。

正直、小山内さんの執念深さと周到さなら、「自分の手を汚さずに石和馳美を含む不良グループを◯害する」ということもできただろうから、わざわざ回りくどいやり方で「少年院送り」という方法を取ったのは、良心的にも思えた。

小山内さんの計画・川俣さなえの利用

小山内さんにしてみれば、
「中学時代に助けた恩を仇で返した川俣への報復」と「2度と自分や周囲に危害を加えないようにするための牽制」を兼ねていたんだろう。

…やはりこちらも回りくどい。
報復や牽制なら、石和馳美たちもろとも少年院送りになるように仕向ければ良い。上記の通り、川俣さなえは小山内さんから受けた恩を仇で返しているのだから、ここまで手心を加える必要はないはず。

理由があるならば川俣の妹・かすみへの配慮か。
第9話で明かされた川俣さなえと小山内さんの関係から、かすみと小山内さんも知り合いだったことが予想される。
第7話で川俣かすみの働く喫茶店に訪れた時、それまで小鳩くんに同行していた小山内さんは店内には入らなかった。「事情を知らないかすみが小山内さんに声をかけ、それをきっかけに小鳩くんが今回の計画に勘づくかもしれない」と考えれば納得できた。

話を戻す。川俣さなえを利用するだけにとどめたのは、姉を心配する心の優しい妹に配慮したからではないか。

また、小山内さんの意図からは逸れるが、
「トラブルを持ち込んでくる割に、自分では解決策をまるで考えず、強い相手にすり寄ることしかしない大馬鹿者」だった川俣さなえが、
「(実際には小山内さんが仕込んだものだが)自分のアイデアで凶暴なモンスター(石和馳美)たちをハメた」という成功体験を得たことは、
さなえが「自分の頭で考える」ことの第一歩になるのではないか。

また悪事に走る可能性もあるが、自分を心配する家族(かすみ)がいて、考える頭もあるのだから、そこは前向きに捉えて良いと思う。

小山内さんの計画・小鳩くんの利用

本来なら警察が来るまで待機すれば良かった小鳩くんは、被害者役の小山内さんや裏工作をしていた川俣さなえと比べれば安全な(不良グループのアジトの前だから絶対安全とはならないが)位置にいたと言える。

「暗号を読み解いて助けを呼ぶ役回りとして小鳩くんは必要だが、酷い目にはあってほしくない」と小山内さんが考えた末のものなら納得。

また、小山内さんの認識では、小鳩くんは「考えることができるだけの人」だから、まさか「監禁場所に健吾とともに突入して、不良グループと怪我するまでケンカする」なんて行動は、思いもよらなかっただろう。
この点で小山内さんを責めるのは違うよなと思った。アジトや監禁部屋突入&ケンカは小鳩くんと健吾の判断だからなぁ。
そのおかげで、小山内さんが重傷を負わずに済んだから2人の無茶も責める気にならなかった。

おわりに

ひとまずこの辺で止めておく。
また何かあったら書こう。

もし、ここまでを読んでくださった方がいたなら
本当にありがとうございます。
何かの足しになれたら、幸いです。

#小市民シリーズ
#小市民



いいなと思ったら応援しよう!