紅茶とミルクゼリー(重要かもしれない飲み物について)
紅茶、牛乳にジュース…。
『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』では、キャラクターの描写に役立っていた飲み物がいくつかありました。
ここでは、特に印象的だった飲み物2つと、作中飲み物が多く登場した理由を考察していきます。
1.重要かもしれない飲み物2選
①紅茶
まずはこちらをご覧下さい。
オーダーを読み上げるつぐみちゃんのセリフから、CRYCHICで紅茶を注文したのは、祥子ちゃんです。
また、第2話でも
現在の祥子ちゃんも頻繁に紅茶を飲んでいることから、祥子ちゃんの紅茶好きがわかります。
そして、『BanG Dream! It's MyGO!!!!』には紅茶好きがもう一人、そよちゃんがいます。
ですが先程挙げた羽沢珈琲店でのシーンから、そよちゃんはこの時カフェモカを注文したと推測できます。
同じく第3話から、カラオケのシーンでも、
おそらく、そよちゃんが飲んでいたのはコーヒー系の飲み物でしょう(ミルクティーならベージュ色になると思い、このように判断しました)。
このことから、CRYCHIC時代のそよちゃんは、特に紅茶好きというわけではなかったと考えられます。
現在のそよちゃんが、紅茶を頻繁に飲むようになったのは、「CRYCHICや祥子ちゃんが忘れられない」という心情の表れだったのではないでしょうか。
②とろけるミルクゼリー
パンダがデザインされた紙パック飲料「とろけるミルクゼリー」。立希ちゃんと海鈴ちゃんのシーンで登場しており、二人の関係性を語る上で欠かせないアイテムです。
作中の描写を見ると、立希ちゃんはチョコ風味、海鈴ちゃんはみかん風味を愛飲していますから、「自分好みの味の飲み物を贈っている」ということになります。
また、贈るタイミング(海鈴ちゃんは労い、立希ちゃんは交渉)から、詳しく描かれなくても二人の関係性やお互いの相手の接し方が読み取れます。
二人のシーンはほんの数分だけですが、「とろけるミルクゼリー」が間に入ることで、より深く立希ちゃん、海鈴ちゃんを知ることができています。
次に、『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』において、飲み物が多く登場した理由を考察していきます。
2.なぜ飲み物が多く登場したか?
会話をスムーズに行う上で、飲食は非常に便利です。
空腹を満たす、乾いた喉を潤す、その「一息ついた」瞬間にそれまでの緊張が和らぎ、ある程度腹を割って会話できるからです。
何か用事がある時、「お話しましょう」よりも「ご飯行かない?」「お茶にしよう」という呼びかけになるはずです。人と人とのコミュニケーションには必ずと言っていいほど飲食が伴います。
これまでのバンドリシリーズでも、食事を介したキャラクターどうしの関係性の構築がありました。
以下はその例です。
パン屋「やまぶきベーカリー」が実家の山吹沙綾ちゃんと、常連客の牛込りみちゃんと青葉モカちゃん。
「羽沢珈琲店」が実家の羽沢つぐみちゃん。Afterglowのメンバーが集まってライブの打ち合わせをすることも。氷川紗夜ちゃんも御用達。
『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』の場合、バンドの今後の方針を決めたり、個人的な相談をしたりなど、頻繁に話し合うシーンが多かった印象があります。そのため、ちゃんとした食事を取らなければいけない「ご飯行かない?」よりも、
と呼びかけて、休憩や会話をする流れになります。このような理由から、作中で飲み物を出しやすかったのだと考えられます。
3.おわりに
今回は『BanG Dream! It's MyGO!!!!』に登場した印象的な飲み物を2つ紹介しました。こうした楽しみ方ができるのも、『BanG Dream! It's MyGO!!!!』の作品としての魅力だと思います。
まだ見つけていない魅力を求めて、『BanG Dream! It's MyGO!!!!』を再度観直したいと思います。
拙い文章をここまで読んでくださり、ありがとうございました。