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『鶴瓶のスジナシ』鑑賞

気になっていた『鶴瓶のスジナシ』

「箱」だけが決まっていて
その他の設定は一切決まっておらず
演者任せのアドリブ芝居

先日、CSで放送されたので録画して視聴


▼CBC放送の紹介ページ


▼TBSチャンネルでの紹介



多少のネタバレ含みますのでご注意ください。

【note記述時のステータス】
・観たもの『鶴瓶のスジナシ』
・ゲスト:田中圭
 何年の放送か、何歳なのか
 どのくらいの認知度なのかも調べてない


番組構成

・鶴瓶さんがスタッフに「設定」を確認
・それは【台所】
・共演経験なし
・なのに、開始前に楽屋挨拶もいけず
・セットの前で「はじめまして」
・二人でセットを確認
・事前打ち合わせもなしにはじまる即興芝居
・芝居が終わった後に「感想戦」がある

本番

そもそも本人たちでさえ
どう転ぶか分からないのだから
観ているこちらも先が読めず、ドキドキ。
あとで感想戦で分かるのだけど
「まだここでは親子って言ってないよな」と
鶴瓶さんも圭くんも言う。

この時ハッとした。
自分は、二人の年齢差や「台所」という設定から
「この二人は親子」って思い込んでいた。
先入観、恐ろしい。
お互い、相手の出方を見て、
「自分たちの関係」をちゃんと認識していく。

「状況を説明するためのセリフ」がほぼ無い。
連ドラ1話の登場人物紹介的なアレ。
鶴瓶さんがそう呼んだソレが圭くんの名前だし、
「親父」って呼んだから『親子』になったし。

息子のステータス、親父のポジション、
他の関係者の存在、
全て少しずつ、セリフと芝居で構築されていく。
今、この時に積み上げられていく快感。

圭くんの凄さ

しょっぱなでしびれたのが、何気ない仕草。
何ともない会話をしながら、
自然とお茶を注ぎ、父に渡し、自分も飲む。
即興芝居だから、当然ト書きなんてないわけで、
そのあとの煙草も吸い出しちゃって、
「これがいつもの家での過ごし方です」って。
日常のお芝居。北島マヤっているんだな…。

さらに震えたのが
思いがけない方向へ父鶴瓶のキャラ設定を
していくところ。
「受けの演技がすごい」という評価を
そこかしこで見たけれど、巻き込む力もすごい。
え、だってはじめましての人ですよ?
なのに、そんな変態に仕立て上げます?(笑)
「音楽のことわからない」って気づかなかった
ハッタリかますとか度胸も半端ないね!

ぶっ飛ばしておきながら、軌道修正もする。
このギャップも『ドラマ』が成立して面白かった。

鶴瓶さんの凄さ

それを受ける鶴瓶さんもほんとすごい。
圭くんのムチャ振りに対して対応する。

よく考えたら鶴瓶さんは毎回これやってるのよね?
他の役者さんと幾つものシチュエーションを
こなしてきてるんですよね…
ただの人の良さそうな、でも腹黒そうな
オジサンだと思っててスミマセンでした…。

カメラワークの凄さ

演者がどのように動くか
物語がどのように進むか分からない中で
最後、圭くんをずーっと映してたのは
心情のゆれとか表情をじっくり味わえて
良かったです…
心が沁みました


感想戦

即興芝居そのものも面白かったのだが
その芝居を見ながらふたりでトークする
『感想戦』がまた面白かった!
これを踏まえて本番もまた観たくなる。
どうしてあの台詞を吐いたのか、とか
お互いの芝居にツッコミまくる!とか、
ふたりとも楽しそうで、良き!
本当にはじめましてなのかな?って感じるくらい
確かにちょっと遠慮気味だけど
本番の後は、もう打ち解けてるみたいで
お芝居は共同作業でぐっと距離縮めるんだなー

観たいもの

今回のCS放送は、自分とっては奇跡。
円盤買うか悩んでいたので、
まず観ることができて嬉しかった。
この企画は面白いなー。
もっと田中圭のお芝居を見たくなった。

どうやら、後年に『スジナシ』の舞台版や
『田中圭の俳優本打ち』とか
『田中圭24時間テレビ』とかあるようで…
それも観てみたいなぁ。
これらの配信や円盤あるのかな…と光を求め、
さらなる沼地へとハマっていくのだった…
(後者ふたつは無さそうだなぁ観たいよぅ)

#ゆるタナカー日記  05

月初に書き始めてたのに月末になっちゃったー

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