言ってない!サーストンの3原則
トリックアートで怪盗キッドとコナンを描きました。
この間、マジック用のトランプをもらいました。少しだけカードマジックの練習をしています。今の時代はYouTubeやネットでいつでも色々なマジックを練習できるので嬉しいですね。
怪盗キッドが銀座の交差点のど真ん中でイリュージョンをした時。コナンに言った言葉があります。
「サーストンの3原則」
①タネ明かしをしてはいけない
②これから何が起こるか言ってはいけない
③同じマジックを2回繰り返してはいけない
このマジシャンの3つのやっちゃいけないことを言ったのが、サーストンっていうマジシャンだということから「サーストンの3原則」と名付けられたらしい。
【まず結論】
でもどうやら、サーストンさん、言ってないらしいです笑
Twitterでスライド1枚にまとめているのを掲載してみました♪
【続いて本題】
❶サーストンって誰?
今から90年前に亡くなったアメリカの偉大なマジシャン。
幅広いマジックができたけれど、特にカードマジックは最高峰。エンターテイナーとして、観客を楽しませることを最優先で考えていたみたい。
そんなトップマジシャンが、これからマジックを目指す人たちに言葉を残すかわからない。しかも、サーストンの3原則は日本でしか知られていないのだという…。
後に誰かがわかりやすくまとめてくれたんだろうって話。
❷3原則破りまくってない?
マギーさんは耳がでっかくなっちゃった!!と言う持ち前のネタを持っているし、マリックさんはこれから起こる現象を事前に言うこともある。
冒頭に紹介した、怪盗キッドも「そのタブーを破ってもなお見破られなければ最高のマジックになる」と言っている。
3原則は守らなければいけないもの、ではなくて観客を楽しませるためのヒントを教えてくれているというマインドの方が良いかもしれない。
余談 〜ミスディレクション〜
黒子のバスケでもよく言われていたけれど、右手に観客の注意を引きつけておきながら左手で次の準備をする、というものがある。
だけどミスディレクションは視覚だけだと思っていると騙される。
例えばカードマジック。束の真ん中に入れたはずのカードが一番上に移動するマジックがある。その時のマジシャンの説明の仕方は、
「カードが一番上に移動した」
ではない。
「カードが一番上に移動してきた」
と言う。この1文字の違いで、観客はなんとなくカードの束を順番にのぼってきたような印象を植え付けられてしまう!
❸マジックのジレンマ
マジックビジネスは難しい。
マジックの商品売り場に行ってみると、中身がいまいちわからない状態で売られている。
そう、他の商品と違って、試食も試飲も無料お試し期間も設けることができない。タネを明かしてしまったら商品にならなくなってしまうから。
そしてもう一つ。
どんなにすごいマジックをしたとしても。
タネを見破られてしまうと、マジシャンすごい!という感動から、タネがすごい!という感動に変わってしまう。
マジックはあくまでタネも仕掛けも何かがあって、それをいかに奇跡に見せてくれるのかを楽しむエンターテイメント。
不思議体験を思いっきり堪能していきたい。