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ミャンマーの若者たち

※この記事は2019年12月25日に弊社ブログで公開したものを再投稿したものです。

こんにちは。
代表の澤田です。

先日、ミャンマーのヤンゴンとタイのバンコクに行ってきました、
ヤンゴンは2016年に友人たちと設立したinovasiaMJという会社へ、タイではバンコクで働く友人に会いに。
ヤンゴンとバンコクの移動中のことを少し書きます。

ヤンゴン国際空港で新品の同じ制服に身を包んだ100名以上の若者たちと遭遇しました。

どうやら同じ便で、バンコクに移動するみたいです。

勝手な想像ではありますが、ミャンマー各地から集まった若者たちが、職業訓練校で1年から数か月の研修を終え、タイ国内のどこかの工場へと派遣されていくのでしょう。全員が同じ職場で働くのか?それともチームに分けられバラバラに配属されるのか?は分かりません。

いずれにしても、国内で就職できる職場の数が限られていて、家族と自分の将来のために海外へ働きに出るのでしょう。この状況を目にした時、戦後日本の集団就職を思い出しました。(私は当然リアルタイムに知っているわけではありませんが)地方の貧しい暮らしから抜け出すため、多くの若者が上野駅や大阪、名古屋に蒸気機関車に揺られながらやってきた光景。

彼らが今後どんな人生を歩み、そのままタイで暮らすのか?ミャンマーに戻り国の発展に寄与できる人材となりうるのか?本人次第ではありますが、働く企業のスタンスでも変わってくるのでしょう。

日本にも、海外人材はたくさんやってきています。
皆さん、日本にとても良い印象を持ち、大きな夢を抱いて来日してきます。
日本で経験を積み、地元に帰って起業したり、してくれるととても国家レベルでの関係もよくなりますが、技能実習生が夢破れて、大きな不満を抱えて国に帰れば「日本は本当にひどい国」となってしまいます。

参考:「除染作業で被ばく」=技能実習生、会社を提訴-福島地裁支部
参考:留学生が「強制帰国」を争って日本語学校を提訴 日本の介護現場を支える違法労働の実態とは

全ての業者がおかしいわけでは当然ありません。一部のおかしな企業があることが問題です。
こんなことが随所で行われていれば、10年後20年後、経済大国として立場が逆転したならば、日本は国家そのものが高齢者と同じように、見捨てられるべき国と評価されるかもしれません。政府もぜひ感を強めていただきたいですし、机上の空論ではなく本当にみんながWin-Win-Winになる制度づくりを考えてほしい。

ミャンマーからタイへ、同じ便に乗った若者たちが幸せな人生を送れるように願っています。


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