見出し画像

老後の不安ゼロへ それぞれの“マイナス1”とは

はじめに

こんにちは、LIFULL seniorの宮崎です。普段は入居コーディネーター業務(老人ホームを探している方の相談を受けてサポートする仕事)を担当しています。今回は私たちのビジョンやカルチャーを知っていただきたいと思い、記事を書きました。転職活動中で、企業選びに悩んでいる方には、ぜひ読んでいただきたい内容です。

LIFULL seniorのビジョンは、“老後の不安をゼロにする”です。

役職や部署を問わず社員全員が、何百・何千とある老後の不安を一つずつ解決するために日々主体的に行動しています。この記事では、老後の不安をゼロに近づけたという意味で〈それぞれの“マイナス1”〉と名付け、ビジョンを体現したエピソードをご紹介していきます。

今回インタビューしたのは、弊社の入居コーディネーターの3名です。入居というゴールに向かって、日々老人ホームを探しているご相談者様に伴走しています。

その過程でそれぞれがどのようにしてご相談者様の抱える不安を解決したのか? そこに私たちのビジョンやカルチャーをぜひ感じていただきたいと思います。


「忙しくて老人ホーム探しの時間が取れない」を“マイナス1”(山本優果さん)

あなたが“マイナス1”したのは、ご相談者様のどのような不安ですか?

「お母様のために老人ホームを探しているものの、お仕事などで忙しく、相談窓口に行ったり電話したりすることができない」という不安です。


それを解決するためにどのような工夫をしましたか?

初回のお電話以降は、基本的にLINEでやりとりしました。LINEですと少しお時間が空いたときに、ご相談者様が細かな希望を送ることができるため、スムーズなやり取りが可能です。質問をいただいたときはすぐに返信することを心がけて、早めにご不安を解消することを意識していました。


それを解決する上で大変だったことは何ですか?

ご希望のすり合わせを行うことが大変でした。LINEの長所は気軽さですが、深い部分までヒアリングするには少し時間がかかる点は短所だと考えています。
こちらのご相談者様は、お母様の心身の状態を考慮して、医療機関が併設する老人ホームを希望していました。ただ、このご希望に料金と立地の条件も加えて老人ホームを探した場合、該当するのは1件程度と、かなり絞られてしまいます。
1件だけでは比較ができず、納得した選択ができないのではないかと考え、「医療機関が併設していなくても不安を解消できる老人ホーム」を探すために、何往復かやりとりを続けました。その結果、特定の診療科の医師による往診があれば問題ない、という確認ができました。
改めてその条件をもとに複数の老人ホームをご紹介し、比較検討した上で、1施設に決めていただくことができました。


あなたが関わったことで、ご相談者様はどうなりましたか?

私が紹介した老人ホームへ入居するお話が進んでおり、ご相談者様もお母様もとても安心してくださっています。病院が併設しているかどうか、希望の診療科の往診があるかどうかを、複数の老人ホームに1件ずつ問い合わせることは、お忙しい方にとって現実的ではありません。その部分を代わりに対応できたことが、本当に良かったと思います。相談の内容はもちろん、相談を受ける連絡方法もご相談者様に合わせることが大切だと感じました。


「現地へ行けないから老人ホームを探せない」を“マイナス1”(北原彰悟さん)

あなたが“マイナス1”したのは、ご相談者様のどのような不安ですか?

「遠方に住むお父様の老人ホームを探したいが、別のご家族の介護があるため自宅を離れられず、見学すら行くことができない」という不安です。通常では、入居前にご本人かご家族が現地へ見学に行く必要があります。ただこちらのご相談者様は半日でも家を空けることが難しく、現地へ行かずに遠方の老人ホームを決める方法がないかを模索していました。


それを解決するためにどのような工夫をしましたか?

現地へ行かなくても話を進めてくれる老人ホームを探すこと、そのホーム内の雰囲気を感じていただく方法を考えることの2つを工夫しました。その結果、“Zoomを使用したビデオ面談”に行き着き、ご相談者様と老人ホームとの調整を行いました。


Zoom面談をするうえで大変だったことは何ですか?

はじめは老人ホームの担当者さんが、あまり「前例がないため不安」だと仰っていました。そこで私から、まずご相談者様のご状況を丁寧に伝えてみました。するとどんな方と面談するのかイメージが湧いていただいたのか、不安が軽減され、面談実施も快諾していただけました。担当者の方はZoomの設定等にも不安を持っておられましたが、ソフトのダウンロードの仕方からはじめ操作方法をお伝えすることで無事実施することができました。


あなたが関わったことで、ご相談者様はどうなりましたか?

Zoom面談によってご相談者様が安心していただけたようで、お父様の入居が決まりました。老人ホームの方と顔を合わせて話をすることができたので「センシティブな内容も自然と相談できた」というお言葉をいただき、納得感のある老人ホーム探しのお手伝いができたと感じました。また「現地を見学しなければご入居の決断はなかなかできない」という私自身の固定観念を疑う良い機会にもなったので、ご相談者様にはとても感謝しています。


「老人ホームに強い不信感がある」を“マイナス1”(山本岳志さん)

あなたが“マイナス1”したのは、ご相談者様のどのような不安ですか?

「すでに入居中の老人ホームで嫌な思いをしているため、転居したい」
これがお電話をいただいた際の第一声でした。詳細は伏せますが、たしかに一刻も早く転居した方が良いと思える内容でした。一方で「他のホームに行ってもまた同じことになるのでは…」という不安もお話しいただき、ご相談者様が老人ホーム自体に強い不信感を持っていることがわかりました。このまま入居の話を進めるよりも、まずは時間をかけて丁寧にお気持ちを聞いていくことが必要だと感じました。


それを解決するためにどのような工夫をしましたか?

とにかく、ご相談者様のお気持ちを“ただただ話してもらうこと”を優先しました。
そして、私からの言葉をご相談者様が受け止める準備ができたタイミングを待つことにしました。お電話も通常より多く4回、5回と回数を重ね、少しずつお気持ちの整理ができるようお手伝いしました。


それを解決する上で大変だったことは何ですか?

やはり、老人ホームへの不信感を払拭することです。
何回かのやり取りの中で、ご相談者様の心の中で「早く転居したい」「しかし、どこも一緒なんじゃないか」という堂々巡りが起きていることがよく分かり、私も心苦しい限りでした。そこで意を決して、これまで私が老人ホームを見学した際の経験を話しつつ、「すべてのホームがこうではない」という自身の意見もお伝えしました。


あなたが関わったことで、ご相談者様はどうなりましたか?

少しずつ、ご相談者様が自分のお気持ちを整理している様子が感じられました。そのタイミングで「まずは見学に行ってみましょうか。きっといい出会いがありますよ。」と背中を押し、一歩踏み出していただくことが叶いました。最終的には私がご紹介した老人ホームへ入居が決まり、「こんなに良いホームに巡り会えると思っていなかったです!」という大変ありがたい言葉をいただきました。


さいごに

いかがでしたか?“老後の不安をゼロにする”ために自ら考え、行動し、目の前のご相談者様の不安を解決するという、私たちのカルチャーを感じていただけたでしょうか。
転職活動中で企業選びに悩んでいる方は、社員が「その企業のビジョンやカルチャーを、日々の業務の中で体現しているか」という点で選んでみることをおすすめします。

この記事が、良い企業と巡り合うことに少しでも貢献できたら嬉しいです。また、それが私たちLIFULL seniorだったらなお嬉しいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!