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丸投上司 with TK

0. 雑談枠:今、万感の思いを込めて汽笛がなる

イツメンのひとりがやってるっていうので、最近『崩壊:スターレイル』に手を出したんですよ。
以前から気にはなっていたのですけど、容量の都合でなかなか手が伸びなくってね。で、この度、一歩踏み出したというわけです。
(最近のスマホのゲームって、新しいやつ入れようとするたびにストレージの工面が大変。もしかして、これって競合排除の側面もあるのかしら)

アタクシはカセットビジョン生まれファミコン育ち。
最近のゲームを見るとつい、スプライトに3色(+透明色)しか使えなかった時代を思い返してしまいます。こんな立派なグラフィックがリアルタイムでぐりんぐりんと掌中の端末で動く世の中、ゴイスー。

どえらい勢いで進む世の中の進歩。追いつくには自ら意識して新しいものを取りに行かないといけません。
だけど新しいものって、半端に手を出して、しっかり向き合えないまますぐに手放したりしがちじゃないですか。少なくともアタクシはそう。

でも、どんな小さな、身近なことでも、新しい領域に踏み出すという行為は、基本、何かが純増になると思っています。



1. はじめに:開拓者求む

アタクシども、2017年にLIFULLと称しましてからは、サービスブランドだけでなく、企業ブランドとしても対外的なコミュニケーションを行っております。

折々の広告出稿に加え、オウンドメディア「LIFULL STORIES」や、企業公式のXアカウント

の運営もしたり。

他にもいろいろなことをやってまいりましたが、そうこうしているうちに、知ってる人は知っているくらいな感じを覚えることも増えました。


今までやってきたことを見直し、よりよくして、さらに多くの方々にLIFULLを知っていただくことはまだまだできるでしょう。ですが、こうした活動を続ければ続けるほど、同じ領域で新たな層にリーチするのは難しくなっていくものです。

「こんにちは。LIFULLです」
「いいよ、もう知ってる。間に合ってます」

こんな具合。


そんなわけで

「新しい領域で新しい方々にリーチしたい」

となりまして、

「Tw……Xはやってるし、InstagramFacebookもあるし」

からの

「TikTokをやろう」

ということになりました。
(実際はそんな簡単な話ではなく、構想ン年みたいな紆余曲折を経ております)


なんにせよ、次の新天地となる開拓地はTikTok。
どーんと旗を立て、切り拓いてやろうじゃないですか。

ゴールドラッシュまったなし!

ここで目指すのは、広告リーチでも、Xのフォロワーでもない、いままでアプローチしてこなかったご新規リーチの純増ですよ。

んで、だれがやろっか?


2. 高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に

TIkTokアカウントの投稿開始は2月でした。でも、もとの予定では1月中に始めようとしていたのです。
1月に始めるとなれば12月中にはいろいろと整っていないといけません。でも12月って、我が社、何かと忙しくて……(お察しください)。

そんな折も折。師走の訪れと共にやってきたのが、今やTikTok担当として顔出し上等で活躍しているこの方(以下T担)。

@lifull_corp

フォローやコメントしてくれると超嬉しい🧡いきなりtiktok任されたけど、頑張ります! LIFULL #SNS担当 #韓国出身 #韓国人社員 #フォロー増やしたい

♬ 오리지널 사운드 - LIFULL【公式】 - LIFULL【公式】

入社直後のあれやこれやをいい感じに済ませましてからの、舌の根の乾かぬうちに「TikTokやって(意訳)」と、秒でまるっとおまかせ。※

※安心してください。Xの中の人が一生懸命、事前にリサーチしてくれていたので、それを引き継ぐ形でお願いしています




しかし。

  • 予算確保🆗

  • アカウントを作る🆗

  • 撮影機材

  • 編集環境

  • クリエイティブのチェックフロー

  • 出演してくれる社員

アカウントを作ったものの、投稿する動画を作りはじめるまでの準備はなかなか大変です。
特に、動画制作に関する機材や利用サービスの手配、あとクリエイティブのチェックフローね。

この辺に関係する社内ルールを厳格に守ると、クオリティの高い動画は作れても、高い頻度の投稿は正直難しい。


ルールは、破るためにある
なんて言いますけども、ルールは何かを守るためにもあるわけです。


……ということで、ルールを変えました。


リスクを把握し、絶対に守るべき点を確認して、ルール変更のための条件を整理。
運用の自由度を確保しながら、企業の発信物としての品質は担保する、そんな感じで関係者の合意を取りましたです。

一方、T担は入社間もないうちから社内外関係者にどんどん切り込みます。情報収集、提案、出演依頼……丸投げがワークする自走系タレントの持ち主です。

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その勢いに当時、ヒヤッとしたこともあったりなかったりしたものですが、結果オーライ。
わずかな期間でLIFULLのことも詳しくなり、社内にも顔が売れ、最高のOJTにもなりましたし。

こうしてLIFULL公式として、初めてのTikTok投稿の準備が整いました。


3. 「目標ハイ達成!」 「残像だ

TikTok運用の開始にあたり、いろいろと困ったことはあったのですが、目標の設定基準をどうするか、という点は悩みましたし、いまも悩んでいます。

最終的には、戦略上上位の目標に対する貢献度合いに基づいて、TikTokで獲得すべき目標を設定することになるでしょう。
それをするには、何がどのくらい獲得できるのかを探る必要がありました。

よく「一本あたり100~300回再生されればまずまず」とか聞きます。
TikTokでは、投稿した動画は確実に一定量再生される、という話です。

なのでひとまず、投稿本数と見込みの再生数で目標をある程度持ってはじめることにしました。


すると、当初の見込みより再生数が伸びるんです。
一本あたり100回くらい、とかそんなことはなかった。

投稿すれば見込みよりも再生される。そして過去に投稿した動画が何かの拍子にバズったりもする。理由は判別できない。


意図せず実績が目標を大きく上回るなら、適正と思われる水準まで目標を引き上げる形で修正します。
が、それでも数字は伸びる。そのため目標は繰り返し上方修正され、それでも常に抜きつ抜かれつ。

それでも最近は、ちょっと見込みの精度が上がってきた感じがします。これから徐々に、適正な基準と目標としてのストレッチの仕方を考えることができるようになれそうです。


4. 約束はい……る

TikTokは「出せば見てもらえる」というのが魅力ですね。
確実なリーチが約束されている、という点です。

フォロワーが少なくても、アルゴリズムがうまくハマれば全然知らない人にも動画が届く。小さくても確実な成果が得られる。
ありがたし。

動画SNSということで投稿を作るためのコスト(お金というより人的リソース)は重ためですが、約束された成果というものは、継続のモチベーションになります。

だけど、この”とりあえず”でもらえる成果だけでは十分ではありません。


プラットフォームは投稿に対して確実な再生数を提供する。その意図を汲み取り、プラットフォームのニーズに応えることで、さらに多くの成果を約束してくれるようになるはず。

もちろん、ユーザーの求めるものと我々が伝えたいことのバランスの取れたコンテンツの提供も不可欠。

つまるところ試行錯誤をもっと頑張らないといけないというわけです。
開拓余地はまだまだ沢山。


5. やまなし、おちなし、いみ……ありましたよね?

冒頭に、新しいことすると純増しかない。みたいなことを言いました。
では、何が純増するのでしょうか。

それは必ずしも狙っていたものとは限りません。でも必ず、何かは手に入るはずなんです。
よしんば、伸ばした手をすぐにひっこめ、踏み出した一歩を引き戻したとしても、新しいものにアプローチをした、という経験は残るわけですから。


そして
得たものがなんであれ、その価値は認める側次第です。


既存の価値観では無価値なものだったとしても、別の観点・価値観で照らすことができれば、新たな価値を見出すことができるでしょう。

そのためには幅広い……多様な価値観を持ち合わせていることが望ましい。

新しいものに手を伸ばし、一歩を踏み出して、経験をすることは、価値観の幅を拡げてくれます。
自分自身の心の開拓をすることで、ただの石くれだったものに金を見出すことができるようになります。

なんて感じで開拓つながりで〆ることができました。
ありがとうございました。


6. 予告(次回とは限らない)

TikTokを始めて8か月、いろいろ試しながら、多くを学んでたわけですが……と、まるでアタクシが運用していたかのように語っていますけど、直接回していないアタクシでも、多くのものを得たと感じているのは事実です。

となれば、
実際に日々運用をしてているT担が感じたものはいかばかりでしょうか。
もっと実際的な、有意義なノウハウを得ているのかもしれません。


そんなわけで、いま、この原稿を書いている間はまだ本人に何一つ伝えていませんけれど、近いうちに運用当事者であるT担がきっとここで、もっと役に立つお話しをしてくれることでしょう。


では、あと2分で深夜残業に入ってしまうので、それまでに退勤すべくここで筆を置かせていただきます。

バイビー👋


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