マイ読書週間: 『半径5メートルの野望』

はあちゅうさんの 『半径5メートルの野望』を読んだ。

体で感じた感想は「生きる元気がふつふつと湧いた」。

今日までの私

私が人生で死にたいと思った「Rock bottom(どん底)」な状況は、幸いにも20代後半の数日間しかない。でも最近のわたしも…

好きな英語を使った翻訳の仕事(フリーランス)をして、でも、ずっと家にこもって仕事することに違和感を覚えたから、ご縁あって日本語を教える仕事もして。ある意味、一定レベルに満足した人生を歩んでいるのかもしれない。

でも、贅沢と思われるかもしれないけど、「充実してる!」とは、なぜか実感できない「Deadlock(行き詰り)」感に苛まれていた。なぜだろう。妥協しているような.…。これからもこの仕事を続けたいの?という疑問がフカフカと頭をよぎっていた。

「仕事のペースをゆっくりにして、この Deadlock(DL)の正体について考えたい」と思っている中、コロナが世界を襲い、さらにもう少し時間をとって、自分と生き方を内省することになった。

DL の正体とは

そこで Kindle 読書の1つに選んだのがこの本だった。この本を読んで、すこしずつDLの正体がわかってきた気がする。

なんと…DL の正体は、私が「私の人生の主導権を握っていなかった」ことにあった。この本はそれに気づかせてくれた。これは実は、私にとってとっても大事な気づきだった(はあちゅうさんに、心から感謝)。

私はこれまで、波に乗っている感覚で、目の前にきたこと(オファーやお願い)を時間があったらほぼすべて「OK!」と引き受けていた。そのため、ありがたいことに収入はあるし、そこに安心を覚えることで、人生に満足しているのだと勘違いしていた気がする。というか、「これが私の人生」と無理やりポジティブにとろうとしていたところもある。

目の前にきたことに対し「Yes!」と言って引き受けることには、いいこともある。一番は、経験が広がることだ。(もし引き受けた場合には、一生懸命やることが大事。スピーディーに納品したり、質を高めたり。それは当然のことなのに、意外にも、同じ作業が続くと恥ずかしながらそのことを忘れている自分がいた。コツコツとできることを淡々と。)

積極的に生きる

でも、目の前にきたことを(ほぼ)すべて引き受けていた私は、積極的に仕事を取りに行くことが全くもってできていなかった。「こんな案件をやってみたい」とか、仕事欲をもっと整理して、ちゃんと取りに行くことで、自分が舵をとっている船の方向性が決まるのだ。与えられた波に乗るばかりでなくて、もっと風を操って進むこと。それでこそ(少なくとも仕事で)「生きている」ということを感じられるのだと思う。

そのためには「覚悟」「腹をくくる」ことが必要というのも、はあちゅうさんの言葉からひしひしと伝わってきた。

私は、まだ、ここに行きつきたいというのが定まっていない。なんとなーく、これもやりたい、あれもやりたいというのはあるけど。この4月でもっとちゃんと内省して、長い人生のワクワクするような方向性を見つけていきたいし、仕掛けていきたい。

本っていいな。



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