母の日オリジナルムービー「Mother's Day」に込めた想い。
一年で最も花の需要が高まり、あらゆる人の間で「ありがとう」が飛び交う母の日。
その立役者にも関わらず、あまりスポットがあたることのない「フローリスト(花屋のスタッフ)」たち。
そんな母の日の花屋とフローリストの1日を描いたオリジナルショートムービー「Mother's day」。
監督には、写真家・作家でもあるジュリアン・レヴィさんを迎え、心温まる3分24秒のムービーを姉妹ブランドの「ex. flowershop & laboratory(イクス)」と共に、2023年の母の日に向けて制作しました。
ジュリアンさんはフランスの高級ブランドとフィガロジャポン誌がコラボしたショートムービーも監督するなど、とても著名な方です。
原案はBOTANIC代表の上甲が提案。ジュリアンさんは過去にLIFFT journalに寄稿してくださっていたこともあり、快く制作を引き受けていただきました。
日が昇ったばかりの時間に出勤し、店の鍵を開ける。母の日がスタートする様子からムービーは始まります。
店舗をオープンし、早速制作に取り掛かります。
バラやカーネション…そして、草花も母の日のブーケに入れるなどイクスらしいセンスを取り入れながら、ご要望に合わせて選ぶ花々。
お客さまの一日が、すてきな一日になりますようにと願いながら、丁寧に花束を作ります。
つかの間の休憩に煎れるお気に入りのコーヒー。片手で飲めるマグカップじゃなくて、あえてのコーヒーカップとソーサーをチョイス。
そして、お花を耳飾りにする光景も。
日本の花屋ではあまり見ない光景ですが、パリジャンの監督の目線で、忙しい一日の中でも丁寧に過ごす休憩時間が描かれます。
そしてムービーの2分30秒あたり。
母の日の一日を終えたあと、自分の母親に電話をかけます。
母の日はたくさんの「お母さん」のためにお花を束ねますが、自分のお母さんには、母の日の当日には届けられません。
でも、電話先のお母さんに言います。「いつもありがとう」と。
このシーンは花屋、ひいてはフローリストの実情をあらわしていると思います。
自分のお母さんに贈る以上の気持ちを込めて、休む暇もなくフローリストはお客様やお花に向き合います。
当日にブーケが届けられないのは、やっぱり寂しい。けれど遅くなったからといって、「ありがとう」の価値は少しも変わりません。
本当は毎日が母の日であり、小さな、当たり前になっている幸せをお祝いする日なのだと思います。
花を気軽に贈るカルチャーが根付くことをミッションに日々活動していく私たちそのものを表しているムービー。
花屋のリアルに思いを馳せながら、ぜひご覧ください。