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不妊治療を振り返って2

不妊専門病院へ

こんにちは、もりひろです。
前回の続きで不妊治療について私の経験とその時の気持ちや乗り越えた方法を記載します。今、不妊治療中の方に少しでも何かのお役になてればと思います。
前回の記事↓

私は地方に住んでいて、そんなに不妊治療専門病院は多くはありません。
本気で不妊治療だけをしている専門病院は1軒しかありませんでした(2012年当時、おそらく今もその1軒のみ)
初診の予約で、来院が半年後ぐらいだったのを覚えています。(不妊治療の初診って結構そんなもん!?ここは分かりませんがそういうイメージあり)


初めて病院に訪問。待合室はシーーンと静まり返り、みんな携帯やら雑誌やら卒院した方のメッセージを読んでいます。

先生には、今まで他院でしていた事、なぜ転院したかなどを話しました。


余談ですが、私が先生に「前の病院の先生が、氷のように冷たい先生で…」と話すと「あ、○○先生ですか?」とまさに図星だったので、あーこういうのって噂で広がるのよね。と思った次第です(DRは治療するのがメインとはいえ、患者に寄り添わないとやはり患者は離れますよね)

そんなこんなで、男性、女性それぞれ検査をやりながら進めることになりました。
その検査の中で、なんとも激痛だったのが「卵管造影」、これ泣けました。
実施前に、ネットや友達に話は聞いていなのですが、終了後は寝込んで動けず。生理痛のもっとすごいやつという感じで「どーーーーーん」とした痛み。痛みを感じるということは、「詰まっている」という事。恐らく詰まっていない人は痛くないのだと思いますので、全員が痛いわけではないはずです。ご安心ください。

結果、右の卵管の詰まりが分かりました。


ただ、これ本当に辛くて「なんでこんな痛い思いをしないといけないのよ!!」と怒りさえ覚えました。誰に?誰だろう。自分とか旦那とか先生かな。卵管造影検査、侵襲的すぎてこの検査が無痛になることを祈ります(今はあるのかな、ないなら希望者には麻酔して欲しいわ)

男性不妊もあり体外受精へ

旦那も精液検査を受けました。結果は非常に悪く元気に泳いでいる精子が少ない。これではタイミングなどをしても難し事が分かりました。ガーーーンですよね。
最高級の治療に移る感じでした。レベルMAXみたいな。
でも事実なので「しょうがない」です。受け入れるしかなかったです。
そこで、年齢のこともあったのですぐに体外受精へ移行しました。
幸いにも周りに体外受精を試みている人がいたので、「体外受精」のハードルはそんな高くはありませんでした。

ここで重要なのは、同じ不妊治療をしている友達や経験者と話をすることだと思います。
私は経験者に本当に救われました。大丈夫だよ。と言われそれは子供ができる確定な言葉ではない。と分かっていても、同じ苦しいを味わったもの同士で励まし合い情報交換するのは、心を安定させるのに非常に有効でした。

加えて、ここまでの私の気持ちを書きます。
毎日の基礎体温測定、タイミングを見ながらの子作り。なーんか本当に嫌になりました。今日こそは、今日こそはという子作りだけの夫婦の営みって感じでしょうか。作業感ありありです。
葉酸を毎日祈るように飲み、仕事から帰って旦那とウォーキングしたり、仕事を調整し隠れながら病院に通ってる日々。
病院の待合室で部下から電話。コソコソと待合室を出て、「もしもしー」と何食わぬ顔でビジネス会話。子供が欲しいという、温かい母親になる準備と、ガツガツした仕事モードな自分が混在して、訳がわからない状態だったなと思います。

こんなにバリバリ仕事しているから子供ができないのか

きっと人は手に入れられない、努力してもできないことを「何かのせい」にして自分を守ろうとする。
私は、子供ができないのは、バリバリ仕事して男性ホルモン放出しまくりでこんなんではきっと子供はできない。とか思っていましたね。多少、男性ホルモン放出などは実際あるかと思いますが、じゃあ、皆がそうかと言えばそうではない。
でも仕事も好きだし、お金がないと体外受精なんでできない。しかもこれいつまで続くかも分からない。もう精神状態ぐっちゃぐちゃですよね。
子供ができるかどうか、確証がないことに関して努力するって並大抵の精神力がないと厳しい。そう思いました。受験勉強みたいに指標もないしですしね。
B判定、あ、もう少しで子供ができる!とかね。ないですよね。


子供を授かる

最初の病院から、専門病院へ行きトータル2年半ぐらいでしょうか、体外受精で無事に妊娠する事ができました。でも1回目ではないです。3回目ぐらいの体外受精です。
一度は流産もしました。夜遅くま仕事で遠方に行きその帰り。お腹がすごく張っており、出血もあり翌日病院に行き即入院。しばらく様子を見ましたがダメでした。まだ人間の形すらない状態の数週でしたが、これほど悲しかったことはありません。悲しすぎてまだ書ききれないので、この辺は割愛します。すいません。

妊娠の兆候とか知らないし、妊娠検査薬して凹むのも嫌だったので来院しての検査で知ることにしました。そして無事に長女を妊娠。この喜びってなんでしょう。神様、先生、スタッフ、全部ありがとう。もう全部です。


気持ちが下がる事が多かった日々

ただ、不妊治療は絶対に子供ができることを保証できるものではないですよね。これが本当に辛く、出口が見えなくてなんで私だけなん?という気持ちでした。
正直、子供が捨てられているニュースを見て、神様がいるならこんなことしないはず。子供が欲しがっている人に子供を授けるはず。神様なんていない。と思いました。
夫婦関係も同じ目標があるとはいえ、「よし!頑張るぞーっエイエイオー!」ていうイキイキとした会話はなかった気がします。どんよりでしたね。きっとそれは私がどんよりだったり怒ってたりネガティブ感情が多かったからでしょう。
でもわざわざニコニコもしたくありませんでした。だって辛いんだもん。他人まで気を遣う余裕がありませんでした。

医療の発達を願う

今、不妊治療に向き合ったいる方、本当に辛いと思います。よく分かります。もうぐっちゃぐちゃな気持ちになる時もあると思います。
私は同志と話をしたりして支え合うことが心のバランスを取る方法でした(完璧ではないけど)
ぜひ、ネガティブ感情が出てしまう時は自分なりの落ち着く、ほっとする方法を見つけてみてください。

日々、医療はIT技術の発達とともにめざましい進化を遂げています。
生殖医療も、「必ず子供ができる」というところまで発展してくれることを願うばかりです。
全ての子供が授かりたいと思っている人に、必ず授かれますように、心からそう願います。

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