自分の感情と対話する
こんにちは!EQコーチのラーナです!
EQやNLPの考え方を活用し、人生をより豊かにするコーチングを行っています。
今日のテーマは自分の感情に耳を傾けコミュニケーションを取ることの大切さについてです。
<論理的思考だけでOK?>
さて、みなさんは論理優先の左脳派ですか???
かく言う私は左脳派でした。
私は、物理学者の父と祖父、薬剤師の母、医師の祖母という理系メンバーに囲まれて育ちました。
食卓では論理的に物事が語られることが多かったです。
彼らはいわゆる左脳派で、私もその影響を多分に受けました。
その例として、父からはよくこのように諭されていました
また、教育の現場でも左脳的思考は重視されているように感じます。
私も高校や大学の時、クリティカル・シンキング(批判的思考)が意識されたカリキュラムが多かったことを覚えています。
論理的思考やクリティカル・シンキングは間違いなく人生に役立つものです。しかし、それはあくまでもパズルのピースの一つであり、それだけでは人生の成功というパズルは完成しません。
<自分の中に眠る叡智>
論理的思考だけではダメ?
ではパズルを完成されるには何が足りないのでしょうか?
私たちには「論理的・合理的なマインド」と「直感的なマインド」があります。
直感的なマインドとは、理由や理性に頼らずに知識を獲得する能力、と定義されていて、私たちの中の「内なる叡智」ともいえる存在です。
この内なる叡智が私たちのより豊かな、充実した人生には不可欠なのです。
何を正しいと感じ、どのような選択をすべきか、様々な判断は多くの場合この内なる知恵ー『直感』によって決まります。
<感情は羅針盤>
この内なる叡智・直感は、実は感情によって私たちのもとへ運ばれます。
感情は、自分から自分自身への貴重なメッセージなのです。
自分の価値観やニーズを察して、羅針盤の役割を果たしてくれています。
感情=私たちの羅針盤は、自分自身を再調整するきっかけをくれる存在です。
<感情に耳を傾ける>
それではどうすれば感情や直感にアクセスできるのでしょうか?
そのためにはまず自分自身の内面を感じ、観察する旅にでましょう。
実はコーチとしての私の役割は、この内面の旅のサポートでもあります。
あなた自身の内側を開いて、これまで目をつぶってきた、ふたをしてきた感情に出会うようにナビゲートすることです。
忘れてしまった感情も、実際は長い間、私たちの中で生き続けています。
では実際にその自分の内面の旅を体験してみましょう!
まずは、最近一番強く、または頻繁に感じる感情を選んでみてください。
目を閉じ、自分の内側と一体となるようなイメージで意識を向けてください。
今度は自分の内側で、選んだ感情が一番前に出てくるように焦点をあててみてください。
その時、その感情がどこにあるのか探してみてください。それは体のどこにある感じがしますか?(例:胸のあたり、おへそのあたり、頭の上など)
その感情のイメージをより具体化させてみたください。それは形を持っていますか?それは色を持っていますか?それは動いていますか、それとも静止していますか?
感情に対してイメージを持ったら、文字通りそれに話しかけ、自分の言葉でその感情を歓迎します。例えば「私のためにそばにいてくれてありがとう。しっかり見てるよ。きみのアドバイスを喜んで聞くよ」のような感じです。
理性が横やりをいれてきて、こんなこと馬鹿げてる、おかしいと言わせないようにしましょう。心を開いて、感情からの答えを待ってください。観察し、耳を傾けることが大切です。
コーチとしてのゴールのひとつは、みなさんが自分自身の感情との間でコミュニケーションをとってもらうことです。
そのコミュニケーションの中で、感情は協力的かもしれませんし、頑固で抵抗しているかもしれません。
ただ自分自身が守りに入らないよう、感情に対して心を開くよう、心がけてみてください。
時には、自分が長い間その感情を無視してきたことを認める勇気も必要です。
ただ負い目を感じる必要はなく、久しぶりに会った友人と再び関係を構築するようなものだと考えてみてください。
<強力なコミュニケーションチャンネル>
私自身、自分との対話を通して新たな気づきがありますし、クライアントの方々とのコーチングを通しても発見があります。
あるクライアントの方の場合、ご自身の感情とつながることができ、その感情がどのようなイメージか言語化してもらった際、
「その感情は、恐怖で、それは私に対して中指を立て、威嚇してきた!」
という具合に、それぞれ自分自身しか感じられない独特な感性があることを再認識しました。
その方は感情とのコミュニケーションの中で、最初は
「私を威嚇してきた!」
「どうしてこんなに長い間、この私を威嚇してくる恐怖と対話しているのだろうか。。。」
など不安な気持ちになったそうです。
しかし、その感情を更に観察していくと、最初は不快で威圧的に見えたのに、次第に友好的な感じがして親近感を覚えるようになったとのこと。
私はこれを "monster-in-the-closet-effect(押し入れの中の怪物現象)"と呼んでいます。
一見よくわからない存在も、押し入れの中で、同じ空間で毎日一緒にいると親近感を覚え、友達の様な存在に感じるということです。
自分の感情とつながり、対話をすることができれば、強大なコミュニケーションチャンネルができあがります。
仲のいい友達や相談できる先輩・家族とのコミュニケーションと同じか、それ以上に頼りになるコミュニケーションチャンネルです。
感情は内側にいることもあれば、たまに外側に出てくることもあります。しかし、その感情が自分の中のメッセージを伝え終えると、また自分の中に戻ります。
なので多くの人は感情が外側に出てきたときにしか、感情を認識しようとしないのです。
でも感情は自分の中に常にあります。是非自分の感情と対話することを実践してみてください。
感情は自分のことを見守ってくれている、どんなときも一緒にいてくれる、そう感じた時、なんだかホッとするのではないでしょうか。
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