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ダナンのビーチノマドでQOLが爆上がりした件
どうも、ポメ兄@ビーチノマド実証研究家です。
経済成長している実感がないものの、個人や企業には成長圧力がすごい日本社会。俗に言う「閉塞感」。
悲しいことに世界幸福度ランキングでも順位が高くないのは周知の事実。。
そんな日本社会でも、幸運にも環境に恵まれた私は社会人10年目で社長業まで経験できました。
社長になることがゴールではないものの、ある程度ワーカーホリックをやり切ったこと、アラサーとは言えない年齢にも差し掛かりライフスタイルを変えてみようと思ったこと、ちょうど年の変わり目だったこともあり、チャレンジしたのがダナンでのビーチノマドライフ(ワーケーション)。
「大好きなビーチでマイペースにワークライフミックスする」がテーマです。
ということで、テト(旧正月)明けのベトナム・ダナンに9日間滞在してビーチノマドライフをした経験をまとめました。
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仕事内容
前提となる私の仕事はいわゆるデジタル系。
珍しいかもしれませんが、エンジニアではなく、ビジネス開発や営業などフロントに近い仕事です。クライアントは日本企業の方々。
オフラインで対面することがベターな職種ですが、パソコンとWi-Fiさえあれば完結しようと思えば出来てしまう仕事です。
ただ、海外生活は初心者。
2022年の年末にビーチノマドを思い立ち、観光半分で視察したダナン。
そこでダナンに魅了され、今回は実生活とノマドワークを体験してみようということでド平日を含むビーチノマドトライアルを始めたわけです。
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結論
記事タイトルでネタバレしていますが、結論からお伝えします。
ダナンのビーチノマド、最高です(笑)
ぶっちゃけます。
「wi-fi含めハード的な環境面で色々あるんだろうなぁ、そのあたりの試行錯誤を記事にすることになるんだろうなー」
こう思っていました。
仕事初日までは。
・・・勝手な思い込みでした。
まず、ハード面は日本より環境全然いいです。
ホテル、飲食店、カフェ関係なく、ほとんどの商業施設がwi-fiオープンです。なんなら電源まで開放しているところが多いです。
そして、ハノイほど日本人もいないので、「商談を聞かれているかも・・・」という電話会議のよくある心配もほぼありません(とはいえ、大切なことは小声やクローズドな場所で話しましょう!笑)
もちろん、施設によってはwi-fiが不安定なところもあるものの、いくつかwi-fiが強いスポットを押さえておけば問題なし。
参考までに、ダナンでwi-fiが安定しているビーチノマドスポットをいくつかご紹介しておきます。
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Gozar Coffee
ダナンで爆速と好評のカフェ。
私はまだ入店したことはないものの、たしかにノマドワーカーのような人は散見されました。
一番気にしていたネット環境が悪戦苦闘する必要もなくなったので、よりソフトな部分、QOLを爆上げする要素に精神リソースを割けたのも大きかったかもしれません。
ここからは「時間」「空間」「衣食住」の観点でダナンのビーチノマドライフの魅力を紹介します。
時間軸でのダナンビーチノマドライフの魅力
生活習慣が改善される
まず、ダナン(ベトナム)と日本の時差は2時間です。
そのため、多くの会社が日本時間の朝9時頃には始業します。
ベトナム時間では朝7時です。
つまり、早起きしなければいけません。
毎日会食で夜が遅かった自分には早起きは苦手領域(笑)
・・・かと思っていたら、そんなことはありませんでした。
始業が早いということは、終業も早い。
終業時間の目安となる日本時間の夕方6時は、ダナンの夕方4時。
打合せや残業がなければ、アフター6がアフター4から始められます。
夕方4時ってまだ陽も出ていて、晩御飯まで自分の趣味を十分に楽しめちゃう時間帯。
なので、晩ご飯までプライベートを満喫して、晩ご飯とともにビールを飲むだけで十分満足しておねむに・・・(笑)
リアルに夜9時~10時くらいに寝落ちしていることばかりでした。
そのため、結果的に朝5~6時台に自然と目が覚め、朝7時の仕事にも余裕で間に合う形になります。
当たり前ですが、早寝早起きはほんとに心身ともにコンディションがいいです。早起きして一日が充実に過ごせそうだという高揚感、熟睡したことによる頭の回転や体の軽さ、とにかく自分の中にネガティブ変数を持たずに一日を過ごせます。
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空間軸でのダナンビーチノマドライフの魅力
ビーチがある開放感
空間というか地理的な話にもなりますが、やっぱり徒歩圏内にビーチがあるのはいい。ホントいい。
高層ビルに囲まれ、ビルの隙間からしか見えない空・・・。
お酒やカラオケなど人工的な娯楽でストレス解消していく日々・・・。
嗚呼、これぞ東京の日々。
それがスタンダードだった私としては、陽のある内から開放感を得られるダナンは最高でした。
白い砂浜、限りなく広がる海と空、α波を奏でる波の音・・・。
身をそこに置くだけで、自然の恵みで癒されます。
嫌なことが流れ去っていく。
というより、嫌なことを考えるモードじゃなくなる。
脳と心に健全なリラックスタイムを持たせることができます。
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温暖な気候
これは正直、QOL爆上げの大きな要因です。
訪れた1~2月でも晴れると夏の気温と日差しのダナン。
昼なんかはTシャツにショートパンツで行動できます。
「日照時間が短いエリアは鬱になりやすい」といった話はよく聞きますが、ダナンは太陽サンサン、温暖な気候ゆえ気分が落ちることがない。
年々寒さが増す東京の冬。。。
なんだか気分が重い日も少なくないはず。
これ、リアルに天候や気圧が影響していると思います。
抽象的ですが、暖かいと気分が上がるし、日差しが強いと元気が出る。
そして、ダナンの人も日本で言う「なんくるないさー」な雰囲気の人ばかり。なので、気持ちが塞ぎ込むようなシーンが起きづらい。
日本だとふと時間ができると、「あの件どうしよう」「もっと頑張らなきゃ」と無意識に自分にプレッシャーをかけがちだったのですが、そういうメンタル志向が働かなくなりました。
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英語の勉強
こちらも空間というよりは言語の話です。
僕はベトナム語は全く話せません。
現地では「シンチャオ(英語の"Hi!"的なフレーズ)」と「カムオン(ありがとう)」の2つしかリアルに使いませんでした。
ただ、ホテルやレストランでは会話せざるを得ないシーンもあり、そういう場合は英語での会話になります。
こうなると英語を使わざるをえないので、日常的に英語スキルが伸びている感覚もあり、小さな成長実感を得られる瞬間が増えます(笑)
「衣食住」軸でのダナンビーチノマドライフの魅力
「衣」オシャレしなくていい
もうホントにこれがラク。
現地の人も観光客も、Tシャツやタンクトップにサンダルが基本スタイル。
ブランドものというよりは、気張らず着れる系のものばかり。
肌寒ければそこにパーカーを羽織る感じ。
もちろん、ちょっと先進感あるモール(ビンコンプラザとか)に行くとお洒落さんもいますが、港区ほどブランドゴリゴリお洒落とした感じもありません。
オシャレをしないと相対的に浮いてしまいがちな東京においては、家着の延長的な恰好で外出できるダナンは本当にラクです(ディスッてるわけではありません)。
単価の大きくなりがちな衣服代も浮きます。
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「食」美味い、そして安い
個人的に幸福を感じやすいのが、味覚。
美味いものを食べるだけで、「ああ幸せ」って思います。
なので、食には少々うるさい私ですが、ダナンがビーチノマドの候補になったのは、「食」の要素も結構大きい。
海外で初めてご飯が美味しいと思ったのがダナンでした。
ベトナム料理は日本人に合う味付けだと思います。
薄めの味付けで、濃くしたい人はテーブルにある調味料で調整をしていく。
野菜も多く取れるし、ヘルシーな料理も多いので、早寝早起きも相まって便通が良くなりました(笑)
また、ダナンは観光地ゆえ、ベトナム以外にもいろんな国やエリアの料理が食べれます。和食屋も充実。
そして、安い。
昼夜外食しても1日1,000円以内に収まるし、夜にステーキ&ビールなど贅沢しても2,000~3000円くらいに1日の食費が抑えられます。
エンゲル係数が抑制されるので、「またお金を使ってしまった・・・」と言う淡い後悔と、「貯金やばい」というヒヤヒヤ感がなくなるのは地味に大きいです。
東京にいるときは、こういった小さなストレスに追われていたんだなぁ、と思いました。
心の余裕はお金の余裕、とはよくいったものです。
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「住」宿泊費が安いからホテル移民族ができる
5つ星ホテルに泊まらない限りは、Googleマップで4.0点以上のホテルやアパートメントに1泊2000-5000円くらいで泊まれます。
日本だと2-4倍の金額がしそうな部屋で、です。
僕はホテルが好きなので、メインの宿泊先をアパートメントでマンスリーで安くで借りて、週末はちょっといいホテルや海沿いのホテルに行く形で、住む部屋も多様にしてしまうスタイルで今後は過ごそうかなと思っています。
このライフスタイルでも東京で1か月に払う家賃より安いか同じくらいのコストで過ごせるんじゃないかと。
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・・・という具合で、これらの要素が溶け合って織りなされていく時間は東京では得られない体験且つ、QOLを上げるものばかりでした。
そして、このタイミングでベトナム航空が2023年3月26日から「成田⇔ダナン」間の直行便を再開するのこと。こんなのダナンに通うしかない(笑)
気になった点
とはいえ、良いとこばかり挙げても逆に怪しいと思うので(笑)、あえて気になった点も記載しておきます。
エンタメ・娯楽周り
ビーチ最高!自然が一番!
と言いつつも東京に慣れた身からすると娯楽周りは少ない印象。夜は暇です(笑)
友達もいないし現地語も話せないから飲み会も行けないし、やれてもルーフトップバーでしっぽりチルするくらい(笑)
ダナンでの趣味作りや夜の過ごし方は今後模索したいところです。
ちなみに、街なかを見ているとビリヤードが流行っている模様。あと、日本人の方はゴルフをやっている方も多そう。
Netflixは観れる作品が日本と違ったり、作品に依っては日本語字幕がないこともあります。Amazon VideoやDisney+も観れた気がしつつ、国によって見れるVODサービスは変わるのでお気を付けください!
水回り
正直、水回りは全体的に気になりました。
シャワーは水温、水圧が弱いところが少なくないです。
あと、お風呂好きとしては湯舟がないのがデフォなのも辛いところ(もちろんバスタブ付きのホテルもあります)。
トイレもウォシュレットはないし、トイレットペーパーは固めです(笑)
水道水が飲めないので、ペットボトルを常備していないといけないのも買い物時の重量が増えるので地味に大変でした。
その他
・ベトナムのご飯は美味しいといっても、そのクオリティをさらに超えるのが日本の食文化。日本のご飯クオリティに慣れていると物足りなさを感じる瞬間はあるかも。
・交通量が多いので空気は良くない。大通り歩くときはマスク必須。
・蚊が結構いる。ショートパンツだとめっちゃ脚刺される。虫よけやかゆみ止め必須。
・宿によっては金庫がない。常にパスポートや現金を持ち歩かなければいけないので、ちょっと落ち着かない。
・クレジットカードはまじでAMEXが使えない!AMEXユーザーは要注意。体感8~9割のお店がAMEX使えません。
・Googleマップの評価が良すぎることが多い。これは開放感でテンション高く評価付けがち、お店の現地スタッフが「満点で評価付けてね」と言ってくることがあるためと思われますが、個人的には☆4.5以上だけどそんなに高評価か?というところはちょくちょくありました。とはいえ主観の世界なので良い悪いは言いづらいところ。
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まとめ
いかがだったでしょうか?
ビーチノマドというか、ほぼビーチのある生活レポートですね(笑)
ただ、それくらい「ノマド」と意識しなくても自然にリモートワークができちゃって、ビーチがあるところでのびのび過ごせるのがダナンの魅力です。
日本で年収を3倍上げるより、日本円で働いて物価が3分の1のエリアで暮らすことも今の日本社会では一つの選択肢なのかな、と思っています。
逆に、賃金の高いエリアに出稼ぎするといった選択もあるかもしれません(クロ現ではそんなテーマも放送したようですね)。
誤解なきよう伝えますが、私は日本の文化や国民性は大好きです。
本来なら日本経済にお金を落としたいところではありますが、本記事がこんな選択肢もありますよ、という参考情報になれば幸いです。