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【〝書く〟ために〝声に出す〟】京都ライター塾第11期(25.1.14.)
のっけから打ちのめされている・・・!
京都ライター塾の講義が始まって、これまで以上に書く言葉へのアンテナが高まった。自己流で勝手気ままに書いていたブログも好きだけれど、TPOに合わせた、それもとびきり振れ幅の大きい文章の両方を書けるようになりたい。プロのライターはどんな文章を書くのだろう?と、旅雑誌を買ってきた。
文章を書く時、自分なりのリズム感というか、自然と馴染む言い回しや好みの行間がある。きっと名だたるライターさん達にもそれはあり、各雑誌のカラーにもそれらが反映されていることだろう。ならば、自分が書いてみたい雑誌(今は烏滸がましくてそんなことは言えない・・・けど、言うだけなら笑)を選んでみるのが良いのでは?と思った。
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↓この日も個性豊かな同期の皆さんが書く文章に感銘を受けたところ・・・
昨日は一読者の私。今日は彷徨える私。
この雑誌を選んだのは、こんな温泉宿に行ってみたいから。そしてそこで感性のアンテナをフル稼働して、それを読んだ人がまたそこを訪れたくなるような臨場感を伝えてみたいと思ったからだ。そして、今の自分よりちょっと背伸びをした環境に身を置いてみたい。初めはソワソワと落ち着かないかもしれないけれど、「そんなソワソワしてた初々しい自分、懐かしいわ」といつか言いたい笑。そんな場所を気後れすることなく選べることへの憧れもあった。
1ページ1ページ、パラパラとめくりながら「うわぁ!こんな景色の露天風呂、入ってみたーい!」「入り口の門を潜るだけでテンション上がるでしょ、ここ!!」などと、観光気分ではしゃぐ。
宿やおすすめスポット、味わいたい料理の数々やキーマンへのインタビューなどを興味深く読み込む。地名や素材名などは調べなければわからない読み方も多く、検索できる漢字ならまだしも、「これ、どうやって検索すんの?」みたいな謎の漢字もある。書き写して参考にさせていただくのも良いだろうと思ったけれど、もっと自分に馴染ませたい。
・・・そうだ!読もう!
音読してみるのが、きっと自分には合っている。早速、生放送終わりのスタジオを拝借して、音読する自分の声を録音してみた。これを車でも聴いてみよう。話し手が理解して言葉を発しているかどうかは、聴いてみるとわかる。ただ文字を追って声を出すだけでは足りない。これらの表現はまだ今の私にとって腹落ちさせることは難しいだろう。洗練された言葉使いにいちいち噛んでしまう自分がもどかしい。
リズムが違う!
まず、文章の佇まいが違う。リズムが違うのだ。どんな原稿でも、読んでいると「こんな雰囲気」みたいなノリがつかめてきて、そのノリとリズムに自分が馴染むことができた時に初めて、〝理解している〟話し方になる。使い慣れない言い回しが頻発する素敵文章に、私は何度もつまづくのだった・・・。
選ぶ言葉が違う!
そう!選んでいる言葉そのものが、すでに違う。この言葉たちはどこで仕入れたらいいんだろう?難しい小説?おしゃれな作家さんの作品?歴史にその名を残す文豪たちの名作?
音読の短いフレーズでたびたび立ち止まり、PCで検索し、確認をする。勝手な想像で読んではいけない。間違うなどもってのほかだということは、ラジオの現場も同じ。
「いつか行ってみたーい!」などとはしゃいで読んでいた自分とは別人になってしまった。こんな素敵文章、書けるのだろうか、私に・・・。
「うまさは必要ない」
そう教えてくださった江角さんの声をやっとの思いで頭の中に連れ戻し、それでも目指す憧れは打ち消すことなく置いておきたい。まずは打ちひしがれながら自分の音読を聴きまくってみようと思う。道のりは長いぞ。
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収録した音声
【ガイド文章のトレーニング】星のや東京
【ガイド文章のトレーニング】ENOWA YUFUIN
【ガイド文章のトレーニング】Winerystay TRAVIGNE
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