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「人生の企画は宝探しのようなもの」京都ライター塾第11期レポ(25.2.15.)

京都ライター塾のプログラムは、講義の回とワークの回とを織り交ぜた全12回。今回は、ワークの回の3回目。全体としては6回目となった。
 今回のテーマは【人生の企画を立てる】。AIによりブレイクアウトルームのペアが決められて「行ってらっしゃ〜い」と送り出される。毎回、気づきの多い組み合わせになることにはもはや驚かなくなったが、今回もまた、三者三様でありながら共通点もある3人の組み合わせになった。では、レポートにまとめていこう。


「〇〇がない」を疑う

 江角さんが、ご自身の体験談をご紹介くださるのも、このライター塾の魅力だと思う。命の時間は有限。しかし、何か叶えたいと思った時、人はついつい「時間がない」「お金がない」から「難しい」と真っ先に思いがちだ。そんな時に江角さんは「〇〇がない」を疑う、とのことだった。本当にないのか?生み出すことはできないのか?

例えば、
「時間がない」=どうやって捻出するかを考える
「お金がない」=作ればいい、もらってもいい

というふうに。

果たして本当に「ない」のか?

 その考えと同様、少し無理めに思える企画についても「その企画は本当に不可能なんだろうか?」という視点で捉え「どうやったら実現できるか?」という思考で前進しようとお話ししてくださった。

自分の人生企画こそ必死で!

 そしてもう一つ、江角さんの体験談をお聞きした。それは、仕事の現場での出来事だ。仕事が詰まってくる。自分の時間がどんどん削られていく。それでもご自分が受けた仕事だと思い、多少の無理をしてでも仕事を完了させたそうだ。しかしその中で、ふと立ち止まる。自分の人生で叶えたいことに対しても、このくらい必死で取り組むべきではないのか?と。自分の人生企画こそ、必死で叶えていこう!という言葉が印象に残った。

ペアワーク

 さあ、今回のワークの本題は、【人生の企画ノート】を元にしたディスカッションタイムだ。今回は、ちっひー(ご本人の許可を得て敬称略)とKAOさんとのトリオワークとなった。


・すでにライターの道を歩んでいる、ちっひーのnote


・お母さん向けのカウンセリングをされている、KAOさんのnote

 
 三者三様の【人生を企画する】のページについて、書いた内容や想定した雑誌を選んだ理由、またそれぞれがやってみたいことについての企画内容を聞いた後、第三者的に「こういう企画で書いてくれたら読んでみたくなるかも!」といったコメントを伝え合った。
 私自身、普段交流を持つことのない属性の方々に「手帳を書くことについて、どういったイメージをお持ちなのか?」を聞かせていただくことができた。

・手帳をしっかり書きたいと思いつつも、その時間を強制的に取るようにでもしない限り、なかなか実現しない。

・カフェに向かうためのもう一つ「目的」のようなものも欲しい。

・お母さんになってから、「書く」という行為から遠のいている。

・・・など。その回答から、私自身の今後の企画に反映できそうなアイデアも生まれ、他者と意見を交換し合ったことによる手応えも感じた。

人生企画ノート


P11【こんな記事を書いてみたい!】について、3人で話した後、P12【人生を企画する】の第一領域〜第四領域までの枠に、どんなことを書いたのかを発表した。

第一領域【必須】
すぐに実行しなければ大きな損失がある。締切がある。重要な会議・病気や事故など。

第二領域【価値】
死ぬまでにやりたいこと。資格取得・自己啓発・豊かな人間関係づくり・健康維持のための運動。

第三領域【錯覚】
緊急だが重要ではない面倒な雑用・無意味な接待

第四領域【無駄】
ネットサーフィン・暇つぶし・現実逃避・待ち時間

「人生企画ノート」より

 子供の年齢は違えど、3人とも働くお母さんということもあり、自分の理想とはかけ離れ、第一領域で精一杯な日も多い。それでも、いかにして第二領域を充実させていくか?また、それを、このライターという仕事で実現させていくか?を叶えていきたい。それには、ライター塾の課題なりやるべきことなりを、日々の生活の中に溶け込ませることが効率的だと思った。

 ちっひーは、息子さんくらいの子供をターゲットにした本などのお仕事にも携わりたいと話してくださった。電車好きな息子さんだとお聞きしたので、電車のことを子供に教わりながら親子旅をする企画も楽しそうだなと思った。!そのことを伝えると、なるほど、その視点はなかった、とキリッとした笑顔になったように見えた。

 また、KAOさんは、「毎日note更新」「自分の講座を持ちたい」「有料noteを書きたい」という希望があるという。日々、有料noteに自分が伝えたいメソッドを綴りつつ、それが最終的に講座として一つの集大成にする方法はどうだろう?と話したらたくさんメモを取ってくださっていて、自分が役に立てたようで嬉しかった。また、そういう「喜び」が自分の仕事につながったら楽しいなと、新しいメニューが思い浮かんだ。勝手に楽しくなった勢いで、講座の後に早速作ってみたのが、【チャレンジ・ブースター】。

 誰かの夢や叶えたいことについて、話を聞いたり壁打ちの相手になったりすることが楽しい。元々持っている肩書きや、ご本人が意識している〝今の立場〟に縛られず、自由な発想で企画を考える。むしろ、自分の企画より人の企画のアイデア出しをしている方が、私は楽しいんじゃないか、と思って笑ってしまった。

今日は風邪気味だったので、傍に鼻セレブ



「宝探しかな」


 3月1日の講座では、いよいよインタビュー企画を実践する日だ。企画を立てる難しさはあれど、まずは一旦企画を出してみて、ブラッシュアップして当日を迎えよう、とのこと。私は講座の時点で提出済みであったけれど、提出した企画が、チューターさんや江角さんのフィルターを通してどのように映るのか、やや緊張しながらも楽しみでもある。
 
 まっさらな状態から企画を出すのは大変だと思う。そんな話題の中で、受講生のどなたかが「この講座の初めに書いた〝3ヶ月後のなりたい自分〟から、新たな企画を立てるのも面白いかも」というコメントを書かれていた。なるほど。今の自分の視点では思い浮かばなくても、自分が理想とする3ヶ月後の自分の視点なら、もっと違うアイデアが浮かぶのかもしれないな、と思った。
 また、読者が読みたいもの・興味を引きそうなものを企画しよう!とは言うものの、離婚、不倫など、テーマによっては難しいものもあるね、という話題にも頷く。いくら読者の興味を引いたとしても、インタビューを受ける本人が答えたくないテーマならハッピーではない。

・読者が興味を持ち、喜んでもらえる企画

・インタビューされる側には不快感を与えない企画

・自分が書けるテーマによる企画

多方向に配慮しながら企画を立てる。そんな中で光る企画が生まれる瞬間のことを、江角さんは「宝探しかな」とおっしゃっていた。産みの苦しみはあっても、その末に絶妙な企画が立てられることもある。冒頭の話にもあった通り、「書けない」のではなく「書ける方法はないか?」の視点。
 ライターとして書くための宝物を探す。それと同時に、それが人生の宝物でもあるような、自分だから書けるのかもしれないという可能性を忘れずにいたい。



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