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母としての愛を取り戻すまで

夏休みの時期はお子さんと過ごす時間が増えるため、クライアントからお子さんに関する悩みをお聞きすることが増えます。

先日、別のテーマでご相談を受けたのですが、実はその内容は子育てとも深くリンクしていました。

彼女の体験は、多くのお母さま方にぜひ知っていただきたいお話ですので、ご本人の許可を得てシェアしますね。


【妊娠の喜びが不安に変わった瞬間】

今から約25年ぐらい前のお話ですが、A子さんはお嬢さんを妊娠した際、同時に卵巣嚢腫が見つかりました。妊娠の喜びよりも、卵巣嚢腫の不安が大きく、心配で押しつぶされそうでした。

出産も卵巣嚢腫の影響で難産となり、産後の痛みがひどく、生まれたばかりの娘さんも抱くことすらできず、抱こうと思えない自分に戸惑っていたそうです。


【ずっと娘さんを愛せないで苦しんでいた日々】

体調や体力が回復するまでには4年がかかり、その後、A子さんは5年後に男の子を普通分娩で出産しました。

しかし、下の子が生まれたことで、さらに娘さんとの距離が広がります。その影響で、お嬢さんがお友達に意地悪をしてしまうことも。
A子さんは自分が原因だと分かっていながらも、どうすることもできず、心を痛めていました。

【ひとつの行動により、育まれた母娘愛】

「学校に行きたくない!」
お嬢さんが小学校1年生の時、A子さんにこう伝えてきたそうです。

先生からは「1秒でもいいので、お嬢さんのために時間を使ってください」
というアドバイスを受けました。
そこでA子さんは、朝、学校に行く前に数分間お嬢さんの手を握ることを半年続けた結果、お嬢さんは次第に落ち着きを取り戻し、毎日楽しく学校に通うようになりました。

この行為は、娘さんだけでなく、A子さん自身の気持ちも大きく変え、
互いに認め合える最高の母娘関係を築くことができたそうです。


【母としての罪悪感とその影響】

しかし、私にこの過去のエピソードを話してくれたA子さんの心には、まだ娘さんに対する「罪悪感」が残っていた!
この罪悪感がビジネスや他の活動にも影響を及ぼし、「自分はダメだ」「十分ではない」という自己否定につながっていました。

私からは「もう、その罪悪感を手放しませんか。手放しても大丈夫です。
今は、お互いを認め合い、娘さんと素晴らしい関係が築けているのですから、その時間を存分に楽しんでください。」とお伝えしました。

私とお話をしたことで、A子さんは、自分でも気づいていなかった罪悪感の存在に気づき、そのことに救われたと感じました。そして、その罪悪感を手放すことができたのです。

私たちは、潜在意識の中で自分を縛る言葉に囚われていることがあります。しかし、それに気づき、手放すことで、心が癒されていきます。

皆さんの心の中にある、自分では気づけない感情や痛み、迷い。
それらに苦しんでいた私だからこそ、今度は人生スタイリストとして、少しでも皆さんのお役に立てることがあれば嬉しいです。


日本は厳しい残暑が続いておりますが、お体にはくれぐれもお気をつけくださいませ。





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